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亀井静香議員、世相を斬る(その1) 「現政権に「ノー」!!!」から
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投稿者 忍 日時 2007 年 11 月 03 日 11:26:16: wSkXaMWcMRZGI
 

亀井静香議員、世相を斬る(その1)
愛読する「灰色のベンチから」で、去る2月15日のエントリーに、「亀井静香のペネトレイト 」というものがある。衆議院の予算委員会で、亀井氏が大演説を前段で展開し、最後の最後で核心の追求を行う、という拍手喝采ものの劇的な内容をKEN氏が手放しに賞賛した記事である。

今回、その内容を3回に分けて掲載したいと思う。私の勝手で3部構成とし、それぞれに仮題をつけてみた。

1.暗澹たる世相への批判
2.自民党と公明党の不可解な選挙協力と教育基本法
3.安倍総理と池田名誉会長との関係への疑惑

KEN氏は3番目の内容について賞賛していたが、私は、前段の暗澹たる世相の分析、小泉路線への批判に対して、非常に分かりやすく、国民の目線に立った見解であったとの感想を持ち、亀井氏への惜しみない拍手を送るべき偉業だと感じている。


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開会日:平成19年2月13日(火)
会議名:予算委員会
収録時間:7時間09分
亀井静香(国民新党・無所属の会)  16時 11分(49分)

1.暗澹たる世相への批判
○亀井(静)委員 総理、あなたに野党の立場で質問することになろうと私は夢にも思わなかった。総理、もう小泉政治、こんなものとはさっさと決別して、本当に私は、あなたの思想、信条、御性格、かねがねすばらしいものだと尊敬しておる一人です。あなたの思想、信条、お人柄で政治をやられませんか。国民はだれも怒りません。みんな喜ぶんですよ。

 総理、あなたにはわかるはずだ。この日本列島の津々浦々から弱いうめき声が聞こえているでしょう。今また鶏の悲鳴さえ聞こえてきている。松岡大臣、あなたは閣内でも仕事ができるという評判の高い大臣だと私は思っています。しっかりやってくださいよ。

 総理、今の日本、本当にいいんですか。総理のお話を今までいろいろ聞いていると、バラ色のようなことをおっしゃっているけれども、今の日本は経済の面でもしぼんでいるんじゃないですか。六年前に五百十兆円の国民所得は、今五百三兆円になっているんじゃないですか。縮んでいるのは経済だけじゃない、人間の心まで。あなたの目から見てそう思いませんか、縮んでいっていませんか。また、国土だって、竹島は事実上韓国にやられ、尖閣列島も中国や台湾の遠慮会釈ない振る舞い、北方四島は漁船員が殺されるような事態まで起きていますね。

 経済もしぼみ、心もしぼみ、国土もしぼむ。あなたは小泉総理の負の遺産を負い過ぎている。私は、この際、いろいろなことを、もういい、謙虚に今の日本の状況を眺めて、あなたの信ずるところの政治をぜひともやってもらいたい。

 今、経済全体のことも言いましたけれども、日本人の精神状況はどうですか。これで本当に大丈夫なんだろうか。結局、幾ら機械化したところで、生産だって何だって最後は人間がやるものだ。この激しいモラルハザード。

 小泉総理も、目的のためには手段を選ばない、何でもやっちゃった。参議院、二院制まで否定するようなことまで、あの、アメリカから言われた郵政民営化を実現するためにおやりになったんですね。また、日銀の総裁なんて、庶民は利息ももらえない状況で、犯罪者と組んで巨額の富を得た、これは事実でしょう。後からもうけた分を返したといったって、そんなことがやられていいんですか。その席にとどまっておっていいんですか。あなたはそのままでいいとおっしゃっている。権力を握れば、富を握れば、もう、総理、それでいいんですか。

 今、テレビ時代で、トップリーダーのモラルハザードは茶の間を直撃しているじゃないですか。親子、兄弟、夫婦、殺し合いをやる。そんなこともかつてあったけれども、めったになかったことだ。今やもうニュースにも余りならない。今は女房とベッドインするのが怖いような時代になっちゃったでしょう。本当に冗談じゃなくて、そこまで夫婦のきずな、家族のきずなというのが信じられないような、こんな時代になっていること。

 我々政治がきっちりとせにゃいかぬ。私は、総理が心を毎日悩まされておられるということ、私にはわかるような気がするんです。改革、改革と言って、この六年間、日本はよくなったんですか、さっき言いましたように。そうでしょう。
 米俵百俵、財政が大変だ、我慢してくれ、それは結構な話。しかし、だれに負担を求めたんですか。人生の最後を迎えようとするお年寄り。若い者にもっと働けと言うのはいいんだ。そういう人たちに、年金、医療、介護、三点セットで。あそこに何で集中的な痛みを求めなければならぬのですか。

 総理も山口の地方からの声は届いていると思います。肩を寄せ合って生きていかなければ生きていけないような、この五、六年で十兆円以上の金を引き揚げましたね、地方から。仕方ないから町村合併。一緒にやれば面倒見る、総務省はそう言った。総理、去年の暮れに、私の選挙区の消えてなくなった町々が、今、広島県はほとんどないですよ、私のところ、三次、庄原、尾道、三原と、もう市しかなくなっちゃった。全部一緒になっちゃった。六区の町村長だけじゃありませんよ、広島県の町村長をやった人が集まって、飯食って、だまされたと。合併協議会で決めたこともやれない。今度の選挙だけは、総理、反自民でいこうと申し合わせしたというんですよ。地方改革、地方改革と言ったけれども、地方に痛みを与えてきた、これが実態なんですよ、これがね。

 改革には痛みを伴うというけれども、その結果が、せめて財政再建がうまくいっていればいいけれども、総理は国債依存度をことしは減らして編成されました。本当に御苦労だ。ただ、おととしです、去年は、二十兆円、政府の借金がふえているじゃないですか。この六年近くで五百三十兆の借金が八百兆に今なんなんとしよるじゃありませんか。何のためにお年寄りや地方の人は苦しんだんですか。

 改革といったって、郵政民営化が改革への一里塚だ、もうそれだけで、この間は私なんかもバッジをもがれちゃった。まあ余談になるけれども。刺客は送ってきたけれども、総理、あなたに責任があるかないかわからぬけれども、もうちょっとましな刺客を送ってください。女の心は金で買える、天皇制反対と堂々と言った人間を自由民主党は私に刺客として送ってきたんですよ。そんなことはまあどうでもいいけれどもね。いや、よくない、自民党がそこまでなっているということだからね。あなたもあのときは非常に苦しかったと思いますよ。

 しかし、民営化して何がいいことがあったんですか。何にもいいことないじゃないですか。もう明らかでしょう。郵便の遅配が起きる。そして、山の奥のお年寄りは本当に今寂しい思いをしている。経営だって混乱しちゃって、郵貯は減ってきているでしょう、どんどこ。日本に民営化しろと言ったアメリカは国営じゃないですか。こんなことを改革の一里塚だと言って、参議院まで無視をしてやってしまった政治、それを継承するというのは、総理、あなたにふさわしくない。本当にふさわしくない。今、安倍政治がどうも元気がないと言われているのは、これは当たり前なんだ。あなたが本心の政治をしていないから迫力がないんだ。当たり前のことだと私は思いますよ。

 今、イザナギ景気を超えるものだと言っているけれども、先ほど来もいろいろ質問が出ているけれども、国民大衆には何も関係ないじゃないですか。かつて岩戸景気、神武景気という時代があったんですね。あのときはみんな少しずつ懐が暖かくなったんです。今はそうじゃないでしょう。逆に、政府統計でも明らかでしょう。景気が回復してよくなっているんなら、消費がふえにゃおかしいんですよ、どう考えたって。ところが、消費は減っているじゃありませんか。消費が減っていくような経済で、上澄みの一部の人が自家用ジェット機を買おうが何をしようが、そういう人たちの消費で日本経済はもっていくんですか。中国やアメリカへの輸出、それも大事だけれども、内需をきっちり拡大していく。

 私は、総理の言っておられる成長路線、賛成ですよ。かつて小泉総理は、改革なくして財政再建ないとおっしゃったけれども、成長なくして財政再建ない、当たり前ですね。私は、それは正しいと思うけれども、しかし、この六年間で日本の経済構造も生活の仕方もがらりと変わっちゃったんですよ。だから、大企業が景気がよくなったって、みんなに及ばなくなっちゃった。

 総理、簡単に言うと、機関車と後の客車が切り離されちゃった。連結器が壊れちゃっている。機関車だけ、たたたたたっと行っちゃった。客車だけ取り残されているんですよ。そういう日本の経済がうまくいくはずがない。やはり総理、ここで、過去にとらわれないで、現実をしっかりと見詰めて、それに即した経済政策、社会政策をぜひやっていただきたいと私は思います。

 今の大企業、総理も心の中じゃ思っておられるでしょう。かつてマンハッタンのビルまで買収しようとした、事実上世界一の経済大国になったときの日本、あのときの経済構造と今、どうですか、同じですか。当時は、下請、孫請、護送船団方式なんて悪口をアメリカが言ったんだけれども、アメリカは意図的に言っているんだ、日本をぶっ壊すために。そうでしょう。それを大事にしながら、そこももうけさせながら従業員も豊かにしていく、その中で利益を上げていくというのが経営者の生きがいだったんじゃないですか。そういう経営者が世間から立派な経営者だと言われたんでしょう。今はどうですか。偽装請負をやった会社の会長か社長か知りませんが、経団連の会長をやり、ピンはねをしていくことを奨励するようなことを経済界のトップが言っていますね。総理、じっくり話されたことがありますか、経団連の会長と。ぜひ話してみてくださいよ。

 そんなことで日本はいいんですか、簡単に言うと。我々、資本主義経済でずっとやったわけじゃない、しかし、何千年の営みの中で我々がやってきた生活の仕方、それを急に、ここに来てアメリカ流の経済に変えていかなければならぬ理由があるんですか。神のお告げですか。そんなことは私はないと思いますよ。我々日本人には日本人としての生き方があるはずだ。それを離れて、よそのまねをして、当面はいいかもしれない、生きていけるはずがないということは、これはだれが考えたって当たり前のことだと私は思いますけれども、今はどんどんそう行っていますね。

 総理、私はぜひ、もう下請、孫請、余りにも今ひどい目に遭っている。ちゃんと、もうかったら、果実は、よき日本の伝統に従って、下請、孫請におすそ分けしてやったらどうですか、報賞金とかいうような形でも。これはできるはずですよ。税制上のいろいろな問題はあるけれども、これはできるはずだ。従業員にも分けてやったらどうなんだ。

 今は労働組合が骨抜きになっているから経営者が自由自在にやっているという面もあるけれども、何で、もうかっているのに正社員をどんどんパートやアルバイトに切りかえていくんですか。かつてそんなことはなかったでしょう。松下幸之助さんにしても、そんな経営は絶対許さなかったはずですよ、どこにしても。

 ところが、今そんなことばかりやっているじゃないですか。そうして、正社員が従業員の三分の一、同じ仕事を半分や三分の一にしてコストを下げていくというようなことをやっているんでしょう。これは長続きするはずがありませんよ。そんなことをやって、パートが都合がいい、アルバイトが都合がいいと正社員をどんどんどんどん減らしていって、会社経営というのは本当に成り立つんですか。

 よく総理は再チャレンジということを言っておられますけれども、正社員からパートにけ落とされた者がどうやって将来重役や社長になっていけるんですか。いけるはずないじゃないですか。熾烈な社員同士の頑張り、いい意味の競争の中で、そうして幹部も育っていったんでしょう。

 今のように、人間を人間として大事にするんじゃなくて、安く物をつくる道具だと。それを残念ながら自公政権は推進しているんでしょう。柳澤大臣が本当に気の毒だ、この間から見ていると。一人であなたがやられまくっているけれども、あなたの言ったことはよくないに決まっている。しかし、柳澤発言というのは、たまたま大臣だけが悪くて言ったことじゃない。今の、人間を道具にしたらいいという世の中の風潮、自公政権のそういう政策の中でぽろっと出てきた話でしょう、こんなものは。

 総理、私は本当に事態は深刻だと思う。やはりここで、我々が、日本人がどういう生き方をしていけば本当に幸せになれるのかという、その原点を押さえた上での経済政策、社会政策を私はぜひやってもらいたいと思います。

 あなたにいろいろ申し上げたいことがあるんだけれども、私が一方的に言っているのは、あなたが私に答弁をしても、本心の答弁ができないのがわかっているから私は言っている。そんなの聞いたってしようがないから、私は一方的に言っている。いいですか。

 それと、競争、競争でしょう。それは資本主義社会だから、競争するのがある面では当たり前。しかし、それは、みんなで助け合いながら、みんなで幸せになっていこう、そういう中での競争をやってきたんでしょう、日本は。今はひどいんじゃないですか。バランスを崩していますよ、競争すればいいと。終点が百メートルなのか一万メートルなのか、マラソンなのかさっぱりわからぬで、ただ走らされているだけ。その後来る社会が、どういう社会になるんですか。

 今、新聞やテレビでは、談合摘発だ、談合摘発と出ていますね。それは、一部の者が不正に、本来安くできるものを高くやって不当な利益を得る、そういう談合は徹底的に摘発せにゃいけませんよ。

 しかし、バランスを失していると私が言うのは、総理、今どうなっているんですか。一億円以下の小さな工事を東京に本社のあるスーパーゼネコンがどんどんとっているじゃないですか。そして、地場の中小零細の企業は、哀れ、下請で細々とやる。どんどんやめていますよ。私なんかの地元でも建設会社はどんどんやめている、やっていけないから。ばらで競争、競争というだけをやらせた場合には、力が強いのが勝つに決まっている。北海道で損しても、九州で得すれば、社としてはバランスがとれる。ところが、北海道の業者はそれができますか。そういう現実の中で、今のような行け行けどんどんをやっている。

 もう国交省まで、冬柴大臣、怨嗟の的ですよ。そうでしょう。ふるさとをつくるために、ノウハウの違う、大きいところも小さいところも集まって、一人の者が仕事を独占しないように、みんなで話し合いをして分担して郷土づくりするのが、どこが悪いんですか。それで、役人がアドバイスをすると官製談合というおどろおどろしい名前をつけちゃって、けしからぬ、けしからぬ。

 では、どうしたら、私が言いましたように、小さいところもそれなりに郷土づくりに参加をしていける。金が全部東京の金庫に入って、東京だけが、銀座でこじきをしておっても糖尿病だという、東京だけ結構なところにならないで、地方がそれなりに生きていける状況にしていくのには、今のようなことをやっていていいんですか。

 総理、今、国民新党で、談合と言われるそういうものにかわる透明な公正な発注、受注の仕組みというのはつくれないものか、研究して、勉強しているところですよ。だけれども、資料なんか見ますから、総理、国交省あるいは総務省、法務省に、そういうことで国民新党が協力を求めたら、するかどうか、ちょっと答えてください。総理の立場から、国民新党に協力してやれと言えるかどうかということを、言えなければいいよ、それで。(発言する者あり)そんなことないよ。

 だから、我々は、このままでは日本は一部の力の強い者によって全部支配をされちゃう。それを理屈で言っているときじゃない。それにかわる新しい何かの仕組みをつくらないと、毎日毎日倒れていっているんですよ、中小企業。だから、その仕組みを我々がつくると言っているんだから、野党だって協力してやれと言ってくれれば、一生懸命やってくれる。でないと、自民党が怖くてやってくれないかもしれないだろう。

 どうですか。答えなければいいよ、答えなくても。

○安倍内閣総理大臣 私の尊敬する大先輩の御質問ですから、ぜひお答えをしたいと思います。

 官製談合の問題、こうした談合は根絶させなければならないと思っています。そのために、もし亀井先生、また国民新党でいい案があるのであれば、ぜひ提案をしていただきたいと思います。

(その2に続く)

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