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額賀のクビと「大連立劇」の後遺(2)(文藝春秋)
http://www.asyura2.com/07/senkyo44/msg/1067.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2007 年 12 月 10 日 11:03:29: twUjz/PjYItws
 

(回答先: 額賀のクビと「大連立劇」の後遺(1)(文藝春秋) 投稿者 クマのプーさん 日時 2007 年 12 月 10 日 10:59:00)

http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20071210-02-0701.html

額賀のクビと「大連立劇」の後遺(2)
2007年12月10日 文藝春秋

 十一月二日の再会談。「国際社会の高い評価を得ている新テロ対策特措法はなんとか成立させたい」と訴える福田に、小沢は原則論を繰り返す。「インド洋での給油活動は憲法違反と言っている。国連決議に基づかない活動には参加できない」。
 恒久法の制定をめぐって、小沢は福田の決断を求めた。「これまでの政府見解との整合性も必要だから、内閣法制局と相談する」。福田は詰めの作業に入った。
 再開後の会談で、恒久法の制定を受け入れる考えを示した福田に、小沢は「自衛隊の海外派遣をめぐる基本政策の転換が図られるなら、連立政権を組むことは可能だ」と答えた。福田は「政策協議を進めて、いずれ新体制を組むことになれば、政治は安定し、国民の利益にかなうものだ」と喜び、小沢は「決めてきます」と表情には自信をにじませつつ、常任委員長室を後にする。
菅の咄嗟の判断
 民主党本部に戻った小沢は直ちに代表代行・菅直人、同・輿石東、幹事長・鳩山との四役会議に臨んだ。「福田との党首会談で防衛の基本政策の転換を勝ち取った。連立政権を前提とした政策協議に入りたい」。小沢はやや紅潮した顔つきで語った。三人は面食らった。衆院解散・総選挙によって政権交代を実現すべく陣頭指揮をとってきた小沢の口から「大連立」の言葉を聞こうとは夢にも思わなかったからだ。真っ先に菅が異論を唱える。「話が違うのではないか。我々が国民に約束してきたことと真反対のことではないか」。「政権のなかに入って、政権担当の実績を示すことが政権交代の近道だ」と小沢。激論を交わす二人に鳩山が「連立を前提とせずに、政策協議をしてみるのもひとつの選択肢ではないか」と第三の道を探る場面もあった。しかし、菅は譲らなかった。小沢も「俺は政権をとってきた」と譲らない。小沢は、ここでは報告にとどめ、最終的には週明けの両院議員総会で正式決定との目論見でいたが、菅はそれを許さなかった。菅は自分に近い党職員の携帯を鳴らした。「役員会メンバーはまだ残っているか」。「全員ではありませんが、相当数が残っています」。「誰がいるのか、正確に教えてほしい」。「選対委員長・赤松広隆、国対委員長・山岡賢次、広報委員長・野田佳彦……」。「わかった」。電話を切った菅は小沢に切り返す。「代表がそこまでおっしゃるなら、役員会で説明された上で判断してもよいのではないですか」。菅の咄嗟の判断だった。「そのメンバーなら、大連立はその場で潰せる」。
 役員会メンバーは苛立っていた。四時間近くも会議室に缶詰にされ、外からの情報からは遮断されていた。「福田首相が小沢代表に連立協議を打診」というニュース速報がテレビで流されると、会議室はハチの巣をつついたような騒ぎとなった。役員会メンバーは、廊下に詰めていた担当記者をつかまえて、「どうなっているのか」と逆取材する始末だった。
 そこに小沢が姿を現した。「党首会談の報告を致します」と述べると、おもむろにメモをとりだし、目を落としつつ言葉をつないだ。「福田総理は、安保政策の大転換を決断した。自衛隊の海外派遣は、国連決議に基づく、国連の活動に参加することに限定した恒久法を制定する。私の政治生活の集大成と評価できる内容だ。そして、参院選で公約した政策、つまり子供手当の創設、農家の戸別補償政策などを実現するために、閣僚を出し連立政権をつくる」。小沢はいつもよりもさらに胸を張っているように見えた。そして言葉を続けた。「片方でデメリットもある。国民の完全な理解を得られるかどうか、という課題は残る」。役員会メンバーは息を飲んだ。
 間髪入れずに発言を求めたのは赤松だ。「代表が言われてきたことと真逆ではないか。国民にそっぽを向かれるのは明白だ。受け入れられない」。続いて野田。「やっと民主党はここまできた。政権交代によってしか、ねじれは解消されない」。さらに「代表が想定されているのは、自公民の連立政権か」と質すと、小沢は「公明抜きの自民・民主連立政権だ」と答えた。六人が反対論を述べ、総務委員長・千葉景子が発言したところで、「両院議員総会に諮るまでもない。直ちに断るべきだ」と小沢にトドメを刺す声が飛んだ。勝負あった。「わかった、いま断ってくる」。観念した小沢は別室に消えて、福田の携帯を鳴らした。「誠意ある対応をして頂いたが、党内の理解が得られない。お受けできない」。短い言葉に無念さをにじませた。
 プライドをズタズタにされた小沢は、二日後、辞任会見を開き、「民主党はいまだ力量不足」、「次期総選挙での勝利は大変厳しい情勢だ」と吐き捨てた。
 これを契機に、民主党は暗闘の第二幕を迎える。代表の座を降りれば、「小沢は自分のグループを引き連れて、離党するのではないか」との憶測を呼んだからだ。仮に参院議員十七人が与党側につくなら、参議院は与党が過半数を回復することになる。参院が主戦場となった。一新会事務局長代行・松木謙公は「小沢を元気づけてやってください」と電話攻勢に出る。対する岡田・前原らは分派行動の阻止に連合も巻き込んで全力をあげた。この勝負は分派組を一桁に抑え込んだ岡田らに軍配が上がった。小沢にとって、辞意を撤回して代表に居残るしか道は残されていなかったのである。
 大連立騒動がひとまず落ち着きをみせると、永田町は別の嵐に見舞われた。これまで聖域とされてきた防衛利権に東京地検特捜部のメスが入ったのである。山田洋行の元専務・宮崎元伸に続き、前防衛次官・守屋武昌も逮捕された。宮崎との宴席問題では、十一月十五日の参院での証人喚問で、守屋が同席した政治家として、防衛庁長官経験者の久間章生と額賀福志郎の実名をあげた。額賀は現職の財務相であることから、野党は額賀の証人喚問を強行議決し、与党も反撃、泥仕合となった。
 新テロ対策特措法案の成立を最優先とする福田にとっては、法案審議の阻害要因でしかないが、燃えさかる火の粉を振り払うには時すでに遅しの感がある。野党側は、予算編成の責任者である財務相が額賀のままでは、来年度の予算案審議に応じられないとの態度をとることになろう。福田は早晩、額賀を更迭せざるを得ない、との見方が支配的だ。来年一月、大幅延長した臨時国会と通常国会召集の間隙を縫って内閣改造を断行し、新内閣で出直しを図るほかないだろう。そして事実上の通年国会なら、通常国会冒頭から、衆議院の解散含みの展開となる。ついに総選挙へのカウントダウンが始まった。(文中敬称略)

※各媒体に掲載された記事を原文のまま掲載しています。


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