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【医療破壊】  共同通信による「横浜焦土作戦」の無惨な大勝利 
http://www.asyura2.com/07/senkyo44/msg/403.html
投稿者 どっちだ 日時 2007 年 11 月 19 日 20:25:12: Neh0eMBXBwlZk
 

----天漢日乗 から転載-------------------------------
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/11/110_9749.html

2007-11-19
「マスコミたらい回し」とは?(その110)

共同通信による「横浜焦土作戦」の無惨な大勝利
急変した妊産婦と赤ちゃんの生命を危機にさらしているのは無責任な「産科叩き」記事配信

まず、亡くなられた3人の産婦さんに合掌。

2006年から現在にかけて、産科閉鎖もしくは分娩中止を病院や医師に決断させた要因の一つ、それは
 マスコミによる執拗な産科叩き
である。
 福島県立大野病院事件でのK医師逮捕
の衝撃は大きかった。そして、続く
 横浜堀病院の「無資格助産」に関するガサ入れとメディアスクラム
 奈良・大淀病院産婦死亡事例に関する誤報垂れ流しの第一報から始まったメディアスクラム
には、
 マスコミ人が大きく関わってきた
ことは、拙blogが取り上げてきたことである。
 横浜堀病院では、亡くなった産婦さんの夫が共同通信記者
であり、ご本人が警察を動かして
 堀病院のガサ入れに至った
という経過がある。
大淀病院産婦死亡事例については、
 毎日新聞奈良支局と大阪本社がメディアスクラムを引き起こし、大淀病院で30年の長きにわたって、一人医長として産科医療を担ってきた先生がこの3月で産科を休止し、奈良県南部の産科が絶滅する事態
を招いている。今に至るまで、奈良県南部では産科は復活していない。

で、横浜堀病院に対する共同通信記者氏とそれを援護する共同通信配信の産科叩き記事の破壊力は凄まじく、
 人口密集地域であり、これからお産をするはずの若年人口(結婚した若い世代を含む)が大量に居住する横浜周辺の産科の閉鎖状況
は、まさに
 横浜焦土作戦
とも呼べるほどの惨状を呈している。これについては、今年の夏に取り上げた。
 2007-06-08「マスコミたらい回し」とは? (その66) 共同通信による「横浜焦土作戦」成功 横浜市内から、産科医次々と立ち去り現場は疲弊
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/06/66_c267.html
 2007-06-15「マスコミたらい回し」とは? (その67) 共同通信による「横浜焦土作戦」更に進む 横浜栄区でついに分娩施設ゼロ 年間500件のお産を取っていた横浜栄共済病院が4月以降新規分娩受付中止
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/06/67_5004_cf70.html
 2007-06-17「マスコミたらい回し」とは? (その70) 共同通信の「横浜焦土作戦」を数字で見る
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/06/70_9e7c.html
 2007-06-19「マスコミたらい回し」とは? (その71) 共同通信による「横浜焦土作戦」は周辺からも「援軍」 鎌倉市ではすでに産科は一つだけ 小泉前首相のお膝元横須賀の産科はほぼ壊滅→加筆あり
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/06/71_459f.html
 2007-09-10「マスコミたらい回し」とは?(その105)共同通信の「横浜焦土作戦」を毎日新聞神奈川支局が更に「アシスト」
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/09/105_ccaa.html

これらは、個人的な調査に基づくものだが、改めて、神奈川県産婦人科医会が調査した数字が揚がっている。神奈川新聞より。


産科医療機関と産科常勤医、ともに過去5年で最大の減少/神奈川県内
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiinov0711377/

2007/11/18

 県内で分娩(ぶんべん)を扱う産科医療機関がこの一年間で十五施設減少し、産科常勤医も三十五人減ったことが、県産科婦人科医会(八十島唯一会長)の実態調査で分かった。ともに過去五年間で最大の減少幅で、激務を背景とした産科医の「お産離れ」が一段と進んだ形。少子化に伴う出生減のペース以上のため、限られた産科に出産が集中。現場が疲弊し、担い手がさらに減る悪循環に歯止めがかからない。

 実態調査は同医会加盟の病院や診療所を対象に年一回行われ、これで三回目。今年七月現在の常勤医数や二〇〇六年の分娩実績などを尋ねた。

 それによると、〇六年一月から今年七月までに分娩を一件以上扱ったのは百三十八施設(病院六十八、診療所七十)。百五十三施設(病院七十五、診療所七十八)だった前回調査以降、横浜と川崎で各三施設、平塚と相模原で各二施設、横須賀、鎌倉、藤沢、秦野、寒川で各一施設減った。

 【1】人手不足の大学病院から産科医が派遣されなくなる【2】開業産科医が高齢化し、婦人科診療などに特化する-のが主な理由。横浜市大病院産婦人科部長の平原史樹教授は「(帝王切開で女性を死亡させたとして産科医が刑事責任を問われた)福島県立大野病院の事件や横浜市の堀病院への強制捜査が及ぼした影響も大きい」と指摘する。

 分娩を扱う県内の産科は〇二年に百七十四(病院七十一、診療所百三)を数えたが、五年間で約20%減少。この間、常勤医も五百十五人から四百四十一人へと七十四人(約15%)少なくなった。一方、分娩件数は七万二百六十二件(〇二年)から5%程度しか減っておらず、分娩を続ける産科がしわ寄せを受けている。

 調査に当たった小関聡医師によると、「一人や少数の産科医でなんとか維持している病院も少なくない」という。

 苦肉の策として、女性が実家近くの産科で産む「里帰り出産」や分娩予約を制限する動きが進むが、負担軽減にはつながっていない。調査を基に試算した〇六年の常勤医一人当たりの年間分娩件数は、横須賀(一七七・六件)や湘南(一七五・一件)、西湘(二七二・一件)などで県平均(一四三・九件)を上回り、地域格差も拡大している。

 横浜市栄区や川崎市麻生区、厚木市などで調査後に分娩を休止した産科があるほか、横浜市緑区や三浦市、寒川町では十年以内に出産ができなくなる見通し。同医会は「危機的状況」と訴える。

一人の産科医が一年間に扱うお産の適正な数は、
120件/年
とされている。県平均の取り扱い数は
143.9件/年
とすでにその数を超え、
 横須賀 177.6件/年
 湘南 175.1件/年
 西湘 272.1件/年(注 ひょっとしたら172.1件の間違いか)
と、平均取り扱い数で見るだけでも、過重勤務になっている現場の疲弊が伺えるのだ。これでは、何かの拍子で
 1人の医師が病気や事故で休職
しただけで
 産科機能がパンク
してしまう。だって
 年間取り扱うお産が170件を超える
ってことは
 2日に1回は必ずお産を取る
ってことですよ?お産は重なることもあるから、場合によっては
 一晩に何件ものお産を取る
ということだ。しかも、これは
 あくまで平均値
だから、病院によっては、もっと厳しい勤務状況になっているということなのだ。なおかつ
 分娩には正常分娩以外に帝王切開などの異常分娩も含まれる

 神奈川県では産婦の平均年齢が上がり、異常分娩の率が上昇している
から、現場の負担は、更に重くなる。

いや〜、共同通信、どうしますか。
東京都内で仕事をしている、これから子どもを持とうと考えている若いカップルが住む地域の一つが横浜周辺だ。その
 日本の労働人口を担うべき、子ども達を産んでくれるカップルの居住地域に産科がないorどんどん減少している
のだ。これは
 お産で急変があったときには、受け入れ先が見つからず、母子共に危険にさらされる確率が高まる
ということでもある。
不幸にして亡くなられた一人の産婦さんの事例が、神奈川県内の産科を揺るがし、そうでなくても、産科医が高齢化している小規模の産院や産科を閉めさせ、
 新たな妊産婦のお産の場を奪い、母体や赤ちゃんの生命を危機にさらしている
事態を、いったい共同通信と共同通信記者氏はどう考えているのか。自分たちには全く責任がない、
 他の妊産婦がどうなろうと、失われた一人の命には替えがたい
ということなのか。

亡くなられた三人の産婦さんのご冥福を心から祈るし、ご遺族には哀悼の意を捧げるのではあるが、
 三人の死が、遙かに多くの妊産婦と赤ちゃんを生命の危機に追いやっている現実
は、どう考えたらいいのか。ご遺族の怒りや無念は斟酌できるとしても、
 そうしたご遺族の怒りを商売に利用し、産科を叩き、現場を疲弊させ、いま現在も「受け入れが難しい」妊産婦と赤ちゃんの生命を危機にさらしているマスメディアの責任
は、問われなければならない。特に
 全国の報道機関に記事を配信している共同通信社の責任
は重い。
 一人の遺族が社員であり、その怒りが警察を動かし、なおかつ怒りにまかせた「産科叩き」報道が、いま、全国の妊産婦と赤ちゃんの生命を危機にさらしている
ことを、共同通信社は真摯に考えたことはあるのか。
今年4月28日に大阪で開かれたシンポジウムでの、共同通信記者氏の発言を再録しておく。三上藤花さんの「日々のたわごと・医療問題資料館」
 堀病院事件その4〜それが「あなた」の真意ですか? それとも「あなたがた」の真意なのですか?
http://symposium.b-r.under.jp/?eid=554385
より。


(略)で、しかも、被害者が産婦人科医を少なくしてとでも言わんばかりの言い方です。ほーんとね、とんでもないですよ。
 で、それとこれとは切り離して考えないと。産婦人科医が少なくなってるのはほんと由々しき問題ですよ? だけどもね、妊産婦50万人……お産難民がねぇ、増えるなんてもう、人質にとったような言い方、こんななぁ、ほんっとにねぇ、見当違いも甚だしい。どうしてそういう事をね、産婦人科医ってのは本当に良心のない人たちばっかりなのかと思って情けない! 情けないですよ。(15:21)

どう見ても
 感情に突き動かされている状況
であり
 冷静な判断は下せてない
と思う。こうした記者が産科叩き記事を書き、同僚がそれを応援しているのが
 共同通信の「産科叩き」記事の構造
なのである。
 「産科という公共財」を「個人の怒り」が自分の勤務するマスメディアを利用して「復讐のために殲滅」しようとしている
と、わたしには思えるのだが、考えすぎだろうか?
共同通信が、
 「受け入れ拒否」
などという見出しをつけ、相変わらず「産科叩き」記事を書いているならば、
 産科が撤退・減少して、医療を受けられないことによって起きる、未必の傷害・殺人に荷担したのは、自分たちのペンだ
という事実に無自覚だ、ということだ。
 メディアが、公共の福祉を侵害し、国民の「安全に生活し、十分な医療を受ける権利」を阻害し、「お産難民」をいたずらに増加させ、将来の日本の労働人口を結果的に減少させて「少子化を促進」している
のが
 共同通信による「横浜焦土作戦」

 毎日新聞奈良支局と大阪本社による「大淀病院産婦死亡事例」報道
なのだ。

 

2007-11-19

コメント

はじめまして。いつも興味深く拝見しております。

「数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活」ゲルト・ギーゲレンツァー著早川書房p.297に、一般に飛行機事故が喫煙より怖く感じることについて書かれていて、腑に落ちたので書き込みました。

人口減少でも、長年かかって起こるのなら、そのコミュニティは減少をうまく補って生き延びる可能性がある、そうで。だから産婦人科の減少はそれほど深刻に受け止められないのかもしれません。産科擁護をするときは、人間の遺伝子に書き込んである数字オンチとも戦わなくてはならず、大変です。

身内をなくして気が狂いそうになるのはわかりますが、回りもそれに同調してしまうのは非常にまずいと思います。

投稿 忍冬 | 2007-11-19 14:47

「勤務医 開業つれづれ日記」中間管理職です。いつも楽しく読ませていただいております。

今回の記事にあるマスコミの暴走には、大変な危機感を感じております。

当ブログで紹介させていただきます。
http://ameblo.jp/med/entry-10056199387.html

今後ともよろしくお願いいたします。

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