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米国を理解しない者たちが唱える日米同盟のもろさ(天木直人のブログ)
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投稿者 クマのプーさん 日時 2007 年 11 月 20 日 16:32:31: twUjz/PjYItws
 

http://www.amakiblog.com/archives/2007/11/20/#000595

2007年11月20日
米国を理解しない者たちが唱える日米同盟のもろさ

 最近の報道を見ているとやたらに「日米同盟は危機的状態だ」といった記事が目立つ。外交に関する日米の彼我の違いが、ここに来て顕著になっているからだ。
 テロ特措法延長反対の動きがそれである。また、米国は北朝鮮をテロ指定国家から解除するという動きを見せている。かつては従軍慰安婦問題に対する米議会の対日批判決議もあった。その前には、わが国の国連安保理常任理事国入りについて米国が反対した事もあった。そして米国はもはや日本よりも中国のほうをはるかに重視しつつある。
  このようにおよそ日本は米国に裏切られっぱなしだ。さすがに日本人の保守層の中にも親米保守と反米保守の対立までみられるようになった。
 ところが、このような日米関係の現実を直視しようとせず、いたずらに言葉の遊びでごまかそうとするわが国の政府関係者や有識者が後を絶たない。たとえば20日の朝日新聞「政態拝見」にみられる星浩論説委員の記事などはその典型である。
 星浩編集委員は加藤良三駐米大使の次のような言葉を引用している。
 「・・・日米同盟は美しい庭になったが、それを維持するには、草むしりをしたり枯れ葉掃除をしたり、といった絶え間ない手入れが大事だ・・・」
 このような言葉の遊びから一体何が生まれてくるというのか。日本はこれまで草むしりや枯れ葉掃除以上の事をさんざんやってきたではないか。日米関係を悪化させない為に、絶え間ない努力を、国民の生活を犠牲にしてまで、行ってきたではないか。それにもかかわらず、日米関係は希薄なのだ。
 加藤大使はまた今の日米関係は「自分が米国に在勤してきた中で最悪である」とも言っているらしい。このような言葉が駐米大使から発せられる事自体が驚きである。それは自分の無能さを認めているのと同じ事だ。6年間という異例の長さで駐米大使を務めておきながら、どうして日米同盟が最悪になったと、まるでひとごとのように言えるのであろうか。一体どんな仕事をしてきたのか。
 星編集委員はまた次のようにも書いている。「・・・日米政治家同士の交流が細っていることが気になる。かつては、フオーリー元下院議長と竹下登元首相、ブラッドリー元上院議長と椎名素夫元参議院議員といった伝説的な人脈があった。それが、日米関係が険悪になることを防ぐ役割を果たしたが、そうしたつながりは途絶えた・・・」と。
  本当だろうか。星浩編集委員は本気でそう思っているのだろうか。それならば聞く。ついこの間までは小泉元首相とブッシュ大統領の関係が「史上最強、最善の個人的関係」と喧伝された事は一体何だったのか。もしそれが本当なら、なぜ日米同盟関係の手入れが重要なこの時期に、小泉元首相が活躍しないのか。活躍を頼まないのか。時間をもてあましているはずの小泉元首相は、退任して一年以上も経つと言うのに一度でもブッシュ大統領と会って日米関係について話しあおうとした事があったか。
  日本と米国との間には、強固な信頼関係などいまだ一度も出来ていないのだ。そのような関係を築き上げた指導者は一人もいないのだ。
 私は米国研修から始まって米国勤務にいたるまでの個人的体験を通じて、確信している事がひとつある。それは日本が米国と対等になるには、日本人の指導者たちはあまりにも米国を知らなさ過ぎるということである。米国人との個人的関係が希薄すぎるということである。米国の中に入り込めていない。またそのような努力を本気でしようとする者はいない、ということである。
  一つのエピソードを紹介しよう。私が国デトロイトの総領事をしていた時の話である。星浩の大先輩である朝日新聞の元米国総局長なる人物がデトロイトに講演に来たことがあった。その時彼は講演の中で、「自分が若い時、米国に勤務して、米国の実力主義の世界に感動した。米国の社会がすばらしいと思った。しかしこの歳になると米国のような競争社会よりも日本のような年功序列社会のほうが楽だとつくづく思うようになった」などと言って聴衆を笑わせた。こんな事を米国人の前で話すような欧米人はまずいない。それどころか世界のどの要人も米国に来てこんな発言はしないだろう。
  もう一つ、日本の指導者がよく言う言葉に、「やっぱり横メシより縦メシのほうがくつろげる」と言う言葉がある。米国人と話すときはカミシモをつけているからくたびれる。食事をするときはやはり日本人同士に限るというのだ。私はこの言葉を批判するつもりはない。私にも経験はある。要するにまだ、まだ日本人は米国人と自然体で対等に付き合える事が出来ていないのだ。
  デトロイト総領事の時、私はつとめてプライベートのクラブに顔を出すようにした。米国の社会と言うのは無数のプライベートクラブからなる。そこに集まって食事をしながら、あるいはスポーツをしながら、商談をしたり、情報交換をしたりするのだ。中には女性禁制のクラブだったり、泳いだ後水着姿で食事をしたり、必ず昼食時には誰かがスピーチをしたりする。私も自らに鞭打って極力そのようなクラブに足を運び、スピーチをしたりした。その時、いつも聞かされた言葉は、「我々のクラブに参加してきた日本人はお前が初めてだ」、というものだった。私は自らの仕事振りを自慢しているのではない。それほど米国の社会に入り込む事は日本人にとって大変な事であり、またそのような努力をしている日本人は少なかったという事を言いたいのだ。
  今日の日米関係を論ずるとき、日本人は日米同盟を絶対視する者か、あるいはいたずらに米国を批判する者かの両極端に分かれる。その中間がないのだ。この実態こそ日米同盟関係の脆さを象徴している。
  いつの日か、日本人の多くが米国と言う国を自然な形で客観視できる日が来る事を願う。その時こそ、言葉の遊びなど必要ない、安定した真の日米同盟が出来る時である。



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