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「二大政党」どころか「巨大な一 大政党」への危惧 = 保坂展人のどこどこ日記
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投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 11 月 24 日 20:10:25: mY9T/8MdR98ug
 

http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/631201cee71df818b32c0a507cfac5fb

昨日は、政治評論家の森田実さんと国民新党幹事長の亀井久興さんのおふたりを招いた時局講演会を梅丘パークホール(東京都世田谷区)で開催した。やや肌寒い夜にもかかわらず、用意した椅子が全部埋まって約150人が参加した。6時半すぎから丸々3時間にわたっての議論は熱く盛り上がり、途中で席を立つ人もなく熱心に耳を傾けていただいた。森田・亀井両氏の講演とその後のクロストークについては、来週ダイジェストをお届けすることにする。進行役の私にとって印象的だったのは、森田氏が「自分が会った民主党議員の中で『大連立』に理解を示す人たちが増えてきている』という話だ。

「大連立」の波紋について、今日は地域の人々と何人もと話をした。「自民党を倒せと言っておきながら、一緒になってしまうのなら詐欺みたいなもの」「あれだけはやめてほしいね。みんな、自民党の政治を一回やめさせて政権交代をするべきだと願っているんだ。その期待を裏切る騒ぎだった」と、自民・民主「大連立」構想については手厳しい意見を持っている人が多かった。「戦前の日本で、翼賛選挙が行われた時に、注目しなければならないのは「非翼賛議員」が17%もいたことだ。もし今、衆議院で自民党と民主党が連立すれば、野党は(共産9+社民7+国新6=23)となり、5%以下となる。95%という巨大与党は大政翼賛会を上回る絶対権力だという昨日の森田氏の指摘を待つまでもなく、「群れて、雪崩て、転がりだす」と止めようがない動きは、どこに向かっていくかわからない。

流れに乗ることは、気持ちのいいことである。流れに抗することは疲労も大きく、すぐ目に見える成果を手にすることもあまりない。私は、中学生の頃から「流れに乗る人生」から遠く離れてきた。就職もしなかったし、定時制高校中退のままに、手あたり次第の読書とアルバイトの連続で「師なき学び」を日常としてきた。
私にとっては、少数であることの苦痛はさほどにはなく、ただのひとりでも自らの意見は曲げずにいたいとは心がけているが、どうも今どきの多くの政治家はそうではない。

陽のあたる大政党で、存分に質問時間を使って、また資料の吟味や点検に人員と予算も傾注して思い切り活動したいと思うが、少数政党は発言回数だけは恵まれているが「時間」「物量」「人員」に限りがある。社民党が少数政党であることは、有権者の評価だからこれをむやみに云々することは出来ないが、「自民党か、民主党か」「民主党か、自民党か」しか言わない選挙を何度となくくぐってきたが、これは相当に少数政党には辛い状況だ。なぜなら、政治家個人の活動や問題意識、あるいは政治姿勢に関わらず、大政党の狭間に封印されてしまう。にもかかわらず、はいあがり、マイクを握って、政治主張をしぬくのが私たちの10年間だった。

解散・総選挙をやがて迎えようとしているが、「自民に入れても、民主に入れても大連立」という構図だけは、国民を愚弄するものだ。ただし、小選挙区制という選挙制度が有権者の過半数を奪い合うために、「政策の幅」を次第に小さくしていくという宿命を持っている。「政権交代可能な二大政党制」なるものは、93年宮沢内閣総辞職と細川政権樹立の時期に吹き荒れた「政治改革」の熱風にあおられて、空高く舞いあがった「大凧」のようなものだ。しかし、全国の地方議会を見れば総与党体制が珍しくなく、二大政党制よりは「巨大一大政党」が似合うのではないか。あまりに大政翼賛会だという批判に耐えがたいから、「自民党A」と「自民党B」が別れて、それぞれ「民主党A」と「民主党B」と一緒になる。「民主自民党」と「新自民党」のふたつの分裂・再編劇で視聴率を稼ぎ、政界再編の表層なだれでざわざわとさせてリニューアルを果たす。これから「大連立」が先にあるのか、「政界再編」が先にあるのか、本質的には「巨大一大与党」が形成される流れが始まるような気がする。

日本の政治にとって決定的な場面だが、少数政党が大地にしっかり足をつけて踏みとどまり、歯に衣着せぬ主張をすることが大切だと心底思うこの頃だ。
 

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