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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007120402069543.html
2007年12月4日 朝刊
【北京＝平岩勇司】中国の胡錦濤国家主席は三日、北京を訪問中の高村正彦外相と会談し、「来年の比較的早い時期に日本を公式訪問したい」と表明した。胡主席本人が訪日時期を明示したのは初めて。
年内にも予定される福田康夫首相の訪中では「率直に意見交換をしたい」と述べ、相互訪問を通じて戦略的互恵関係を強化する意思を示した。
協議が停滞する東シナ海のガス田問題をめぐり、高村外相が「福田首相訪中までに解決したい。胡主席の指導をお願いする」と政治決断を促したのに対し、胡主席は「係争を棚上げして共同開発の認識に達することが重要。協議を加速し、早期に適切に解決する」と現状打開に努力する考えを示した。
胡主席はまた、歴史認識に関して触れなかった一方、日中の「敏感な問題」として台湾問題に言及。台湾の陳水扁政権が国連加盟に向けた住民投票を進める動きに「日本は明確に反対することを望む」とこれまでより踏み込んで要請した。
高村外相は「一九七二年の日中共同声明以来、台湾問題で日本の立場は一貫している。安心してほしい」と答えるにとどめた。
胡主席はこのほか、日中ハイレベル経済対話の継続、日朝関係の改善、防衛交流の強化を求めた。
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