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橋下弁護士「大阪府知事選出ます」
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20071212-294417.html
「行列のできる法律相談所」などに出演しているタレントで弁護士の橋下徹氏（３８）が１１日、来年１月に行われる大阪府知事選（１０日告示、２７日投開票）に立候補する意思を固めた。名前が表面化して以降、これまで「２万％出ない」と出馬を完全否定していた。出演するテレビ番組など仕事の調整がついたためとみられるが、短期間で発言が二転三転する、お粗末な対応になった。１２日に記者会見を開き正式に出馬を表明する。
出馬どころか、政党の打診すら否定し「可能性は２万％ない」と、府知事選とかかわらない考えを表明していた橋下氏が急転直下、立候補を認めた。この日午後、自民党大阪府連の関係者が党本部を訪れたが、その動きと合わせるように橋下氏は所属事務所を通じ「大阪府知事選に立候補する。エネルギーのすべてを大阪府政にぶつけ、府民が大阪を明るく元気に感じるよう頑張りたい」とコメントを発表した。
橋下氏によると「当初は立候補しないと意思表示してきたが、１１日午後に立候補できる環境が整った」という。意思表明はドタバタを極めた。自民党から立候補の打診があったことが５日に表面化すると、所属事務所を通じ「選挙関係者からの出馬要請はなく、出馬する意志は全くありません」。テレビ出演でも立候補を否定したが、この日、共演者らに自ら連絡。ジャーナリスト大谷昭宏氏（６２）によると「出馬を決断した。絶対出ないと言っていたが、二転三転して申し訳ない」と謝罪したという。
関係者によると、橋下氏は水面下では立候補に意欲を示していたというが、多くのレギュラー番組を抱える売れっ子だけに仕事の調整がつかないうちは正式表明できない、苦しい事情があったとみられる。同じ「行列−」に出演する弁護士の丸山和也参院議員（６１）も、今春の東京都知事選に意欲を示しながら仕事の調整がつかずに立候補を断念したが、橋下氏は丸山氏のケースを目の当たりにしながら、自らも同じジレンマに陥った。
自民党でも、表向きは打診を断られていたことから戸惑いの声がある。同党府議団の幹部は「１０日の府議団総会で橋下氏の目はなくなったと聞いていたので、寝耳に水」と驚きを隠せない。告示まで時間がないこともあって橋下氏への反発の声は聞かれないが、急転直下の立候補について、橋下氏が会見でどう説明するか注目される。
［2007年12月12日8時45分 紙面から］
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