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http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20070418ur01.htm
２年がかり、本格卒論…東大付属中等教育学校
東京大学教育学部付属中等教育学校（東京都中野区）は、生徒たちが２年間かけて大学生顔負けの本格的な卒業研究に取り組み、注目されている。
臓器移植、裁判員などテーマ
教員の指導を受けながら、苦労して成果をまとめ上げた経験は、ＡＯ（アドミッション・オフィス）入試のほか、大学の卒論執筆などの役にも立っているという。総合的な学習の時間の先駆的な取り組みとして、他高校からの視察も多い。
６年生（高校３年生に相当）の佐々木真世さん（１７）がテーマに選んだのは、臓器移植問題。どうしたら若者の関心を高められるか研究している。これまで、医師や患者団体など約２０人にインタビューした。
小学生の意見を聞こうと、３月下旬には、指導教員に紹介してもらった東京・多摩市立第二小学校で６年生に授業をした。現在の臓器移植法では、１５歳以上でないと臓器提供できないことなどを自らが制作した教材やイラストを使って説明。提供の対象年齢を１２歳まで広げる法改正の動きがあることに触れ、「みんなも自分の問題として考えてみてください。賛成か、反対か自分なりの意見を持って」と呼びかけた。児童たちも「小さい子が海外で移植するニュースを見たが、日本では１５歳未満は臓器提供できないことを初めて知った」と興味をひかれた様子だった。
中等教育学校の卒業研究は、本格的な調べ学習として１９８３年から始まった。当初は、身近なテーマが多かったが、最近では、自分の進路と結び付けて取り組む生徒が多く、家族の海外旅行を利用したベトナムの実地調査や、ロックフェスティバルの研究、裁判員制度など研究対象も多岐にわたる。先輩たちを参考にしながら、発表方法も工夫を重ねる。
テーマの選択は自由だが、４年生の１〜２月に、３人の教員からお墨付きをもらわなくてはならない。これがなかなか難問だ。何度も教員に説明に行くうちにテーマも明確になっていく。５年生になると、月１回の卒業研究の指導の時間が始まる。指導教員と相談しながら放課後など空いた時間を利用して調査・研究を行い、６年生になった翌年７月末に研究論文を提出する。
卒業生を対象にしたアンケートでは「大学の卒業研究が楽だった」「分かりやすく説明するコツがつかめた」などの成果が確認できた。鉄道研究がきっかけで、ＡＯ入試で国立大工学部に合格した生徒もいる。
同校の佐藤和孝教諭は「佐々木さんのように難しいテーマに挑戦し、頑張っている学生も多い。生徒の才能を引き出して伸ばす効果がある。学校の名物として継続していきたい」と話している。（長谷川聖治）
(2007年4月18日 読売新聞)
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（コメント）
この学校、あまり世間では知られていないようだが、私がかつてお世話になった私立駅弁大学雑学部でずば抜けて出来が良かったのがここの卒業生だった。（彼は私立駅弁大学雑学部では飽き足りなかったのであろう、卒業後航空大学に入り直してパイロットになった。いつか宇宙にでも行ってくれないかな。）
それはそうとして彼を見て思い知らされたのだが、高校でセンター・東大京大対策のみにうつつを抜かしていたおりこうさんは、よほどの天才で無い限り例えば卒論制作のような高校でまともな勉強をしてきた人間には勝てない。ということは、バカを大量生産するだけのセンター試験などやめにして高校生も卒業論文を必修にして、その出来で大学進学を決定するようにすれば学力崩壊など一発で解決する。となると糞男子校やアホバカ新興進学校の狂死が論文を代筆するリスクが出て来るのは問題だが…
▽参考リンク
東京大学教育学部付属中等教育学校
http://www.hs.p.u-tokyo.ac.jp/
本格的論文作成を行う高校（個人的に卒業生を多数観察した限りでは、どちらの学校も有為な人材を多数輩出している印象がある）
http://www.kobejogakuin-h.ed.jp/kyouka/tankyu/index.html
http://www.icu-h.ed.jp/
生徒が変わる卒業研究―総合学習で育む個々の能力 (単行本)
http://www.hs.p.u-tokyo.ac.jp/naka/syuppan.html
http://www.amazon.co.jp/%E7%94%9F%E5%BE%92%E3%81%8C%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8B%E5%8D%92%E6%A5%AD%E7%A0%94%E7%A9%B6%E2%80%95%E7%B7%8F%E5%90%88%E5%AD%A6%E7%BF%92%E3%81%A7%E8%82%B2%E3%82%80%E5%80%8B%E3%80%85%E3%81%AE%E8%83%BD%E5%8A%9B-%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E6%95%99%E8%82%B2%E5%AD%A6%E9%83%A8%E9%99%84%E5%B1%9E%E4%B8%AD%E7%AD%89%E6%95%99%E8%82%B2%E5%AD%A6%E6%A0%A1/dp/4487800420/asyuracom-22
- Re: 理想ではあるが、論文評価を適切に行えるだけの人材がそれほどに存在するか；受験者間での公平性 ＸＬ 2007/4/23 09:27:39
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