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首都圏窓口 列また列  年金無情【東京新聞】
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投稿者 そのまんま西 日時 2007 年 6 月 16 日 22:36:02: sypgvaaYz82Hc
 

首都圏窓口 列また列  年金無情【東京新聞】
2007年6月16日 朝刊

 記録不備のため年金額が減った受給者に本来の額を支給する「年金時効特例法案」などが衆院本会議で可決され、十五日で二週間。年金制度への不信は広がるばかりだ。首都圏一都六県で同日午前十時から正午までの二時間、各地の社会保険事務所の相談窓口を記者がウオッチ。訪れた人の声を聞いた。

■東京
 板橋区の板橋社会保険事務所。二時間で三十人近くが訪れた。納付記録を確認できた同区の主婦(64)は「(社保庁は)他人のお金だと思っているから問題が起きる。(運用時の)無駄遣いも腹が立ちます」。

 工務店を経営する同区の女性(45)は前日に電話で照会した際、夫(48)の納付記録が五年分、欠けていることが判明。慌てて駆け付け、領収書を示したところ、納付が確認できたという。

 「五年は大きい。職員は低姿勢で謝ってくれた」とほっとした表情。一方で「もし納付を証明できなかったら、お金をドブに捨てるようなもの。泣いている方も多いのでは」と話した。

■神奈川
 横浜市の横浜中社会保険事務所。午前十時には約三十人が順番待ち。さらに正午までに約六十人が訪れ、待ち時間は二時間近くにも。あきらめて帰る人も多かった。

 三十八年間勤務したという元会社員男性(65)は転勤が多かったことから心配になり記録の確認に来たが、明確な回答をもらえなかった。「ちゃんと文書で記録を出すよう求めた。社保庁について、今はすべてを疑っているから」とまゆにつばをつけて見せた。転職前に五年間勤務した会社の記録がすっぽり抜け落ちていたという男性(65)は「六年前に言いに来た時は、全く認めてもらえなかった。今度こそ認めさせる」と不信感をあらわにしながら、順番を待っていた。

■千葉
 千葉市の千葉社会保険事務所。二時間の相談者数は約五十人。常時約二十人が順番待ち状態で、待ち時間は平均約一時間半という。

 午前十一時に予約した大網白里町の女性(59)は「時間通りに始まらない」と憤慨した様子。先々週は二時間待って相談できずあきらめて帰ったという。

 数回転職し「記録漏れがないか不安」という同町の男性会社員(59)は友人と来所し、「確実に受給できると分かりホッとした」と笑顔。男性は「(一連の社保庁問題など)過去の過ちを責めても何も解決しない。今後、誠実な対応で不安を取り除いて」と話していた。

■埼玉
 さいたま市の浦和社会保険事務所では約九十人が窓口へ。

 「『今日は何でしょう』と対応され、反省する態度でない。相談中も対応した職員の名札が裏返しで不愉快」。結婚後の退職などで年金手帳が二通ある同市の会社員女性(45)は憤った。「自分で問い合わせに来い、というのは、民間では許されない。役所が調査し、郵送で通知するべきだ」。夫にも学生時代の三年間の未納があることが分かり、「年金に振り回され混乱している」と話す。

 「以前は『国に間違いはない』という高慢さがあったが、今日は親身だった」と話した同市の無職男性(66)は、記録漏れがあったが解決したという。「社保庁はこれをきっかけにウミを出し切ってほしい」と話した。

■茨城
 水戸市の水戸北社会保険事務所。午前十時は三十七人が順番待ち。午前中の来訪者は九十八人。中年の男女が多い。

 間もなく定年を迎えるという常陸大宮市の会社員男性(59)は「不安を覚え、休みをとって来た」という。一緒に来た妻(59)は「昨年、一度相談したが、この時は国民年金分について納得できないところがあった」。事務所職員が「あと一時間半かかります」と案内する中、長時間待ってようやく説明を受けた二人。「受給額を確認でき、記録に不備はなかったが、老後の生活は不安です」と話していた。


 


 

■栃木
 宇都宮市の宇都宮西社会保険事務所には、二時間で約九十人が来訪。

 「記録が消えているかもしれないと心配で来た」という鹿沼市の七十代夫婦。「まだ確認できないと言われ不安。一番納得がいかないのは、加入は義務なのに支払いは申請原則という年金制度そのものだ」と怒り心頭。同市の別の女性(66)は「夫の代わりに来たら『委任状がないと答えられない』と言われ、何も分からなかった。一時間も待ったのに」。

 客を乗せてきたタクシー運転手男性は「体が悪い人を乗せてきた。社保事務所に来るなんて初めて。年金を本当に頼りにしているのは、こういう弱い人たちなんだよね」と嘆いていた。

■群馬
 前橋市の前橋社会保険事務所には、二時間で約五十人が訪れた。

 「もっとしっかりしてほしい」。前橋市の主婦(69)はおかんむりだ。会社員だった一九六〇−六四年の記録が抜けていたというが、当時の領収書はない。職員に「詳しいことは分からない。後日郵送します」と言われたという。夫の照会もしようとしたが、委任状が必要と言われ、「どうにかならないんですかね」。

 伊勢崎市の無職高山昭房さん(76)は「安倍政権では一連の年金問題解決は無理では。首相に熱意は感じるが、指導力に疑問がある」と話した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007061602024586.html

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