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読売【米上院外交委、イラク増派反対決議案を可決】
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070125i103.htm
米上院外交委、イラク増派反対決議案を可決
【ワシントン＝五十嵐文】米上院外交委員会は２４日、ブッシュ大統領がイラク新政策の柱として発表した２万人規模の米軍増派について、「米国の利益にならない」として反対する決議案を、１２対９の賛成多数で可決した。
来週にも本会議で投票にかけられる。
大統領は２３日の一般教書演説で増派への理解を求めたばかりだが、共和党からも１人が賛成に回り、増派反対論の広がりに歯止めがかからなかったことを裏付けた。
決議案に賛成したのは、バイデン委員長ら民主党１１人と、共和党重鎮で決議の共同提案者ヘーゲル議員。決議には法的拘束力はないが、ヘーゲル氏は「どんな大統領であれ、国民の支持なしに外交、戦争を遂行することはできない」と大統領を強くけん制した。
委員会ではヘーゲル氏のほか、ルーガー、ボイノビッチ両議員ら共和党の４人も増派に反対を表明したが、「大統領への強制力がなく、我々の分裂をはっきりさせるだけだ」（ルーガー氏）などとして、決議案に賛成はしなかった。
バイデン委員長は、本会議での採決にあたってより多くの共和党からの賛成を得るため、今回の決議案より柔軟な表現で増派に反対する決議案を発表した共和党のウォーナー前軍事委員長らと協議し、決議案の表現の変更にも応じる姿勢を表明した。
一方、チェイニー副大統領は２３日のＣＮＮテレビとの会見で、増派反対決議案の委員会採決について、「（決議は）我々を止められない。大統領はすでに決断した」と、あくまで増派を進める方針を強調した。
（2007年1月25日11時10分読売新聞）
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