★阿修羅♪ > 戦争88 > 397.html
 ★阿修羅♪
911に直結する『NATOの隠密テロ』(Voltaire.net 英語版)内容紹介と部分訳
http://www.asyura2.com/07/war88/msg/397.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2007 年 2 月 03 日 07:01:29: SO0fHq1bYvRzo
 

911に直結する『NATOの隠密テロ』(Voltaire.net 英語版)内容紹介と部分訳


英語版Voltaire.netは、スイスのジャーナリスト、シルビア・カットリによる興味深い対談記事を掲載しています。対談の相手はフランスBale大学現代史教授のDaniele Ganser(ダニエレ・ガンセルと読むのかな?大学名もヴァレで良いのかな?フランス語の発音に詳しい人がおられたら教えてください)です。

このガンセル(?)教授はスイスにあるASPO(Association for the Study of Peak Oil&Gas:ピークオイル・ガス研究協会 http://www.peakoil.net/ )という何やらいわくありげな団体の議長を務めているのですが、彼はこのたび「NATOの秘密の軍隊(NATO’s Secret Armies)」という本を書いたのですが、フランスではどの出版社にも拒否され、結局、英語、トルコ語、スロヴェニア語、ギリシャ語(予定)の訳本が欧州で出版されることになりました。

下にこの対談の部分訳を貼り付けておきますが、対談でガンセル氏はまず、第2次大戦後にNATOとMI6がいかに欧州各国で人々の恐怖感を操って、いわゆる『緊張の戦略』を実行し『偽の旗テロ』と情報操作によって「冷戦」を演出し続けたのか、を述べています。これ自体は非常に興味深いものです。その上で、今日の「対テロ戦争」と、その出発点となる9・11が、以前の戦略と同様の構造を作っていることを語っています。

私としては、『緊張の戦略』と『偽の旗テロ』と類似した構造と戦略が今日の世界を支配し続けている、というガンセル教授の見解には基本的に賛成します。そして彼が9・11をその上に置いて見ていることに注目します。ただ、9・11以後に起きたすべてを「ピークオイル」に結び付けることにはやや首をかしげます。また、これは言いたくても言えない部分があるのでしょうが、イスラエルの役割に対する言及から逃げている点も食い足りないところです。彼が、意図的にか無意識的にか、触れていないものは、やはりシオニスト戦略でしょう。

それでも、こういった団体にいる者の口から9・11が謀略テロである(必然的にそれ以降に起きている「イスラム・テロ」がCIA、ペンタゴン、MI6などの捏造であることを示すが)という言葉が出てくること自体に興味を惹かれます。特にシオニストの関与を匂わせないように注意を払っている(もっとも欧州ではそうしないとどんな目に遭わされるか分からないのですが)点が注目されるでしょう。

長い記事ですので、以下にポイントになる部分の和訳と省略した箇所の概要を記しておきます。申し訳ないが、詳しくは原文をお読みください。
(原文)
http://www.voltairenet.org/article144748.html
The Strategy of Tension  
NATO’s Hidden Terrorism

*************************************

緊張の戦略
NATOの隠されたテロリズム

シルビア・カットリ
2007年1月22日 チューリッヒ(スイス)

シルヴィア・カットリ【以下(S)と略記】:あなたの『NATOの秘密の軍隊』という本では「緊張の戦略」と「偽の旗テロリズム」が様々な多くの危険を伴っていることが説明されています。それは我々に、いかにNATOが、西欧の諜報機関やペンタゴンと共に、冷戦中に秘密部隊を利用し、極右団体の間にスパイを送り込み、そして左翼を非難するためのテロ攻撃を作り上げたのかを告げており、今日我々の背後で何が起こりうるのかを考えさせるものです。

ダニエレ・ガンセル【以下(D)と略記】:緊張の戦略が、今日機能しているそのあり方について、本当は何を表しているのかを理解することは極めて重要です。このことは、今の時代を明らかにしてそれがどの程度まで実行に移されているのかをより鮮明にすることに役立つのです。少数の人たちだけが、「緊張の戦略」という表現が意味するところを知っています。このことについて語り説明することは非常に重要です。それは、犯罪行為を実行しそれを誰かの役に立てるような作戦です。我々は「緊張」という用語を、情緒的な緊迫感、緊張した雰囲気を作り出す全てのことの意味で使います。
 「戦略」という用語によって我々は、ある特定されたグループに関する人々の恐怖感を増大させる事柄について話をします。これらのNATOの秘密機関はCIAによって資材と財源を与えられ訓練を施されていました。それはMI6(英国諜報部)の協力の下に、戦争になったときにソヴィエト連邦軍と戦うためのものでしたが、同時にまた、今日我々が入手できる情報によれば、数多くの国々でテロ行為を行うためのものでもあったのです。このことが、70年代以来イタリアの隠密機関がテロ攻撃を誘発させるためにそれらの部隊を利用してきたやりかたです。その目的は、人々の間に恐怖感を引き起こし、その後に共産主義者をその犯人として非難することでした。この緊張の戦略は共産主義が国の指導部に達するのをストップさせ、信用を貶め弱体化させるという目的に役立つように計画されました。
【中略】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【省略箇所には、欧州各国でNATOとCIA、MI6が中心になって、各国諜報機関の協力によってどれほど多くの「テロ」とその利用が行われたのか、が書かれている。(イタリアのグラジオ作戦は特に有名。)また1956年にモサドによって実行されたラヴォン事件についても触れられている。】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(S):これらのNATOの犯罪構造は、第2次大戦後にソヴィエトの侵略に抵抗するゲリラ戦の能力を欧州各国に与えるために作られたわけですが、結局は欧州市民に対する犯罪的な作戦を作り上げただけに終わったのではないでしょうか。どう見ても、米国が別の目的を持っている、と考えざるを得ません!

(D):あなたの疑問は実に的確です。米国は政治的なコントロールに興味を抱いてきました。政治的コントロールはワシントンとロンドンの戦略の基本的な要素です。ジェラルド・セラヴァッレ(Geraldo Serravalle)将軍はグラジオ、イタリアのステイ・ビハインド・ネットワークのトップだったのですが、彼の本でこのことの例を挙げています。彼は次のように書いています。米国が偶発的なソヴィエトの侵略に対するゲリラ戦の準備などに興味を抱いていなかったことを彼は理解したのです。それは、自分の率いる秘密部隊に訓練を施すためにやって来たCIA局員が重視するのはその部隊が機能して共産主義の闘士たちをコントロールできると確認することである、と解ったときのことでした。彼らの恐れは共産主義者がギリシャやイタリア、フランスのような国々で権力を手に入れることでした。それゆえに、その緊張の戦略は次のような目的に沿うものだったのです。つまり、西ヨーロッパの特定の国々で政治の方向付けをして影響力を行使すること。

(S):あなたは緊張の戦略における情緒的な要素の重要性について語っておられます。したがって、テロなのですが、その源があいまいで不明瞭であり、それが引き起こす恐怖感は世論を操作するのに役立つのみです。我々は今日、似たような種類の過程を手助けしているのではないでしょうか。昨日は共産主義の恐怖をあおり、今日はイスラムの恐怖をあおっているのではないでしょうか。

(D):そうです。非常にはっきりした相似があります。イラク戦争計画の間、サダム・フセインが生物兵器を手にしている、とか、イラクとアル・カイダ・テロリストたちとの間に関連がある、とか言われました。しかし何一つとして本当のことはありませんでした。こういった嘘を利用して、イスラム教徒たちがテロリズムを全面的に広げようとしている、とか、この戦争はテロと戦うために必要である、などといったことを人々に信じさせる意図があったのです。しかしながら、この戦争の本当の目的はエネルギー資源のコントロールにあるのです。これは、ガスと石油が豊富な地域がイスラム諸国に集中していることによるものなのです。それを独占しようとする者がこの種の捏造の背後に隠れているに違いありません。
 我々は、石油の世界的な産出の上限、つまり「ピークオイル」が2020年以前におそらくやって来るだろうから石油があまり残されていない、だから石油をイラクから取り上げなければならない、などと言うことはできないのです。なぜなら人々はきっと、石油を得るために殺される事があってはならない、と言うだろうからです。そしてそれは正しいのです。同時にまた、人々に次のように言うこともできません。カスピ海には大量の石油鉱床がありインド洋に向かうパイプラインを作る計画がある、しかしそれがイラン南部やロシア北部を通り抜けることができないのならトルクメニスタンやアフガニスタンといった東側を通らねばならない、だからこそ、その国をコントロール下に置かねばならないのだ、などと。このことが、イスラム教徒たちに「テロリスト」のレッテルを貼る理由なのです。それは全く大嘘です。しかしもしも「イスラム教徒はテロリストだ」と千回繰り返すならば、人々はついにそれを信じ込みイスラム教徒に対する戦争が有益なものだと考えるに至ります。そして「テロには多くの種類がある」こと、暴力は必ずしもイスラム教徒だけの特徴ではないことを忘れるに至るでしょう。

(S):すると、これらの犯罪組織が解散したのかもしれないにしても、その緊張の戦略は続いている、ということですか。

(D):その通りです。その機構自体は解消されたのかもしれません。そして新しいものが作られた可能性もあります。緊張の戦略の中で、いかにその戦術と操作が機能するものなのか説明することは重要です。何一つとして合法的なものはありません。しかし各国政府にとっては、自分達が他人のものである石油を確保しようとしているのだと国民に告げるよりも、国民をだます方が簡単なのです。それでもなお、これらの攻撃の全てが緊張の戦略から出るものとは限りません。しかしどれが操作された攻撃なのかを知ることは困難です。政敵の信用失墜のために政府によって捏造された攻撃がどれほど多いのかを知っている人でさえも心理的な障壁に直面することが起こりえます。あらゆる爆弾攻撃の後で人々は恐れ混乱します。緊張の戦略や偽の旗テロが事実であるという考えを認めることは非常に難しいことです。情報操作を受け入れて次のように言うことの方が簡単でしょう。「私は30年間情報を受け続けてきた。そして私はそんな犯罪的な部隊について聞いたことが無い。イスラム教徒たちは我々を攻撃している。これが我々が彼らと戦う理由なのだ。」と。
【中略】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【省略箇所には、2001年以来ヨーロッパは米英に対して弱い立場に立たされていること、NATO軍は今「テロとの戦い」で敗北しかけておりそうなれば極めて深刻な解体の危機に立たされること、そして将来「対テロ戦争」の捏造に大部分の人々が気付かされる可能性について語っている。この間カットリが2回ほどイスラエルの役割に話しを向けようとするが、ガンセルは話をかわしてそれに触れないようにしている。】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(S):あなたはまた、2001年の9月11日に起こった攻撃についての研究をしておられます。そしてあなたはこの事件の公式見解およびブッシュ氏が命じた調査委員会の結論にある矛盾と食い違いについて心配する知識人たちと共に、一つの本にサインをしておられます。あなたは「陰謀論者」と非難されることを恐れておられないのでしょうか。

(D):私の教える学生たちやその他の人々はいつも私にこう尋ねます。もしこの「対テロ戦争」が本当に石油と天然ガスに関係のあるものなら、911襲撃もまた捏造されたものなのではないのか、と。また、オサマ・ビン・ラディンのイスラム教徒たちが攻撃したのと西側諸国が石油の危機的状況を理解し始めたのがまさしく同じタイミングであったのは単なる偶然なのか、と。
 だから私は、9月11日について書かれたものに興味を持ち始めたのです。そして私は同時に2004年に発表された公式の報告を研究しました。我々がこのテーマを掘り起こすときに、我々は最初から911で本当に起こった事に関して世界中で大きな論争があることに気付きます。我々が手に入れている情報はそれほど詳しいものではありません。この600ページに及ぶ報告に対する一つの疑問が、あの日に起こった第3のビルの崩壊について一言も触れられていないことです。委員会は二つのタワー、つまりツイン・タワーの崩壊について語ります。しかし第3の170メートルのビルもやはり崩壊したのです。つまりWTC第7ビルです。小さな火事がそれについて述べられています。私はビルの構造について非常に詳しい教授たちと話をしてきました。彼らは小さな火事があんな大きな構造物を壊すことはありえないと言います。911の公式見解や委員会の結論は信用できません。この明瞭さの欠落が研究者達を困難な状況に陥れています。同様にペンタゴンで実際に何が起こったのかについても混乱だらけです。我々が手にしている写真では飛行機の姿を見ることは極めて困難です。飛行機がどのようにそこに落ちたのか全く解りません。

(S):ベネズエラ政府が米国に対して、この攻撃の元々の姿を明らかにするさらなる説明を要求しています。これは倣うべき例ではないのでしょうか。

(D):9・11には多くの不明瞭なことがあります。政治家たちと学会のメンバーたち、そして市民達の全員が、実際に何が起こったのかの説明を要求できます。私は問い続けることが大切だと思います。それは誰もが忘れることのできない出来事です。そのときにどこにいてたとしても全員が覚えています。5年も経つのに我々が未だに怒ったことを明らかに知ることができないなど、信じがたいことです。

(S):既存の機構のほとんどが公式見解を疑いたがってはいないようです。緊張の戦略と偽の旗テロを指揮する者達が組織的に行った情報操作によってそれらがみすみすだまされてしまうことが可能なのでしょうか。

(D):我々は恐れているときにだまされやすいのです。我々が愛する人々からの尊敬を失うことに対する恐怖心なのです。もし我々がこの恐怖心を取り除かないならば暴力とテロのスパイラルから逃れることができないのです。恐れることは自然なのですが、我々はこの恐怖心について、そしてそれを引き起こす情報操作について、公然と語らなければなりません。誰もそれらの結果から逃れることはできません。担当する政治家達がしばしば恐怖の効果を利用して動くようなときには、それはより深刻な問題になります。誰でも次のように言える強さを持たなければなりません。「そうだ、私はこれらの嘘が人々を苦しめていると知ることが怖いのだ。そうだ、私は石油があまり残されていないと考えることが怖いのだ。そうだ、私はいわゆるテロリズムが捏造の結果であると考えることが怖いのだ。だが、私はビクビクしないようにしよう。」と。
【後略】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【最後の部分でガンセルは、ジャーナリスト、学者、政治家の全てが、緊張の戦略と偽の旗テロを知り「テロ」を見たときに必ずその現代史を思い起こすように勧めている。またフランスで彼の本が出版されなかった理由について述べている。】

 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ      HOME > 戦争88掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。