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アメリカ「慰安婦」公聴会詳報(はげしく学び はげしく遊ぶ)
http://www.asyura2.com/07/war88/msg/942.html
投稿者 gataro 日時 2007 年 2 月 17 日 16:23:12: KbIx4LOvH6Ccw
 

http://walumono.typepad.jp/blog/2007/02/post_dc95.html から転載。

2007年2月17日 (土)
アメリカ「慰安婦」公聴会詳報

 アメリカ下院での「慰安婦」公聴会の詳報である。

 加藤駐米大使は,日本がすでに公式謝罪を繰り返していると述べており,ローラバッカー議員も同じことをいっている。

 日本政府がロビイングのための契約をした「ホーガン&ハートソン」事務所も,同じ立場から,議会内でロビー活動をしている。

 他方,オランダ人被害者オハーン氏は,95年のアジア基金を問題を「私的補償」にすりかえる「侮辱」と語り,

 日本の戦後補償についての専門家であるコトラー氏も,日本がこの問題で公的謝罪をしたことは「一度もない」としている。

 もちろん議案の提案者であるホンダ議員らも同様である。

 日本国内の議論がそのままアメリカに持ち込まれたという感じだが,問題は,双方の意見を聞いた多くの議員の判断である。

 日本国内で正当な解決ができないことをまったく情けなく思いながらも,アメリカ議会には心から期待を寄せたい。

 米議会で初の‘慰安婦聴聞会’…韓国・オランダ人女性3人が証言(中央日報,2月16日)

水を打ったように静かだった。 涙を浮かべる米国人もいた。 15日午後、米ワシントンの下院レイバーンビル2172号室。 下院外務委員会アジア太平洋・環境小委が米議会史上初めて開いた‘慰安婦聴聞会’では、李容洙(イ・ヨンス、79)さん、金君子(キム・クンジャ、81)さん、ジャン・ラフ・オハーンさん(85、オランダ)の3人が、日本軍の慰安婦として連行されて受けた侮辱を生々しく証言した。 200席余をぎっしり埋めた傍聴客は3時間以上続いた証言を粛然とした雰囲気の中で傾聴した。

◇「犬や豚以下の生活」=最初に証言した李容洙さんは「1944年の16歳の時に台湾に慰安婦として連行され、3年間にわたり日本軍に性的にもてあそばれた」とし「2階建ての日本風の慰安所で一日平均4、5人の日本軍に強姦され、粥で生き延び、何かあるとすぐに暴行されるなど、犬や豚よりもひどい生活をした」と証言した。 日本軍によって‘トシコ’と名付けられた李さんは、性行為を拒否して電気拷問を受け、韓国語を話す度にひどく殴られた、と語った。李さんは「終戦後に家に帰ると、母は‘死んだ娘が霊になって現れた’と言い、父は鬱火病で中風になり、その年に亡くなった」と述べた。 李さんは「日本政府は謝罪したと主張するが、一度も謝罪を受けたことはない。 世界の性的暴行を根絶するためにも日本は必ず謝罪しなければならない」と強調した。

続いて、16歳だった42年に中国に連行された金君子さんが証言した。 金さんは「慰安所で一日平均20人、多い時は40人の日本軍を相手にする地獄のような生活を送った」とし、「日本軍は小さな刃物で私の体を少しずつ切りつけ、服を激しく破り、コンドームも使わず跳びかかってきた」と語った。 続いて「いっそのこと死んでしまおうと思って何度も自殺を図ったが、日本軍が見張っていてそういう機会もなかった」と述べた。 金さんは「45年8月の終戦で日本人が‘出て行け’と言ったので、同僚8人と畑の白菜を取って食べ、1カ月以上も歩いて家に帰った」と悲惨な帰郷過程を伝えた。 金さんは「慰安所に到着した初日、抵抗して殴られ、左耳の鼓膜が破れた。体にも多くの傷が残っている」と涙声で話した。

◇「日本将校が刃物で脅して強姦」=西洋人慰安婦として証言し関心を集めたオハーンさんは「日本軍は私の青春を無惨に踏みにじり、すべてのものを奪っていった」と怒りを表した。 オランダ植民支配下のインドネシアで生まれたオハーンさんは19歳だった42年、日本軍がインドネシアを占領した後、収容所に入れられた。 オハーンさんは「その日の夜、日本式の花の名前が入った名前を付けられ、髪が薄い日本軍将校が待つ部屋に連れて行かれた。 彼は刀を抜いて‘殺す’と脅した後、服を破り、最も残忍に私を強姦した。 その夜は何度強姦されたか分からない」と身震いしながら話した。 オハーンさんは「一緒に連行なれたオランダ人少女らと3年半、毎日こうした蛮行にあい、飢えて苦しみ、獣のような生活をした」と語った。 また「日本は95年にアジア慰安婦財団を作って私的な補償をしたというが、これは慰安婦に対する侮辱」と主張した。 続いて「日本は政府レベルで残虐行為を認め、行動で謝罪を立証しなければならず、後世に正しい歴史を教えなければならない」と求めた。 オハーンさんは「日本人は私たちが死ぬのを待っているが、私は死なない」とし、日本が正式に謝罪するまで闘争を続けると誓った。

◇米国議員間で意見の差=慰安婦決議案を主導したマイケル・ホンダ下院議員(民主、カリフォルニア)は聴聞会で証人を自ら要望、「今われわれが行動に出なければ、日本政府の謝罪を引き出す歴史的な機会を失ってしまう」とし決議案の採択を促した。 しかしローラバシャー下院議員(共和)は「日本はすでに何度も謝罪している。そういう文書を受けている」とし「前の世代の過ちで日本の現世代が処罰を受けてはならない」と主張した。 聴聞会を進行したファレオマバエガ・アジア太平洋小委委員長(民主、サモア)も「生涯英語を使い続けてきたが、今日の証言を聴くと、その悲痛さをいかなる単語で表現すればいいのか分からない」とし、慰安婦の痛みを理解するという立場を見せた。

◇聴聞会の意味・展望=この日の聴聞会は、ホンダ氏ら民主党議員5人とクリストファー・スミス氏ら共和党議員2人が先月31日、日本軍の慰安婦動員を非難して日本首相の公式謝罪を促す決議案(H.Res121)を提出したことを受けて開かれた。 議会消息筋は「この日の聴聞会で日本軍の蛮行実態が暴露され、日本政府の謝罪、釈明が偽りであることが明らかになったため、今後、決議案採択に前向きに作用するだろう」と述べた。ホンダ議員は3月末までの決議案採択を目標にしている。 加藤良三駐米日本大使はこの日、アシア太平洋小委に書簡を送り、「日本はすでに慰安婦問題の責任を認め、韓国やフィリピン、台湾、インドネシアなど慰安婦被害者に補償もした」とし、決議案採択を阻止する意向を明確にした。 ワシントン=姜賛昊(カン・チャンホ)特派員

 日本政府は既に謝罪と反論 駐米大使、下院小委に書簡(USFL.COM,2月16日)

 加藤良三駐米大使は15日までに、下院外交委員会側に書簡を送り、下院の与野党議員が太平洋戦争中の従軍慰安婦問題をめぐって日本側に「謝罪」を求めた決議案について、「日本政府は既に公式に繰り返し謝罪している」と反論した。

 書簡は13日付で、同委員会の「アジア・太平洋・地球環境小委員会」のファレオマバエンガ委員長あて。15日に元慰安婦らを証人とした公聴会が開かれたのに合わせ大使館側が公表した。

 その中では、村山富市首相(当時)の1994年の談話をはじめ、政府としておわびを表明してきたほか、アジア女性基金を設立し償い事業を行ってきたと主張。日米関係の重要性に照らし、配慮を要請している。

 また、橋本龍太郎元首相から歴代首相が元慰安婦におわびの手紙を出しているとし、小泉純一郎前首相の手紙の写しを添付。安倍晋三首相も昨年10月の衆院本会議で、慰安婦問題について謝罪した93年の河野洋平官房長官談話を踏襲する考えを示したと紹介した。

 さらに過去を反省する戦後50年と60年の国会決議にも言及。添付の資料で、慰安婦問題は大半の高校教科書にも記載されていると説明した。(共同)


 元「慰安婦」が初証言/米下院委 日本政府の謝罪求める(しんぶん赤旗,2月17日)

 【ワシントン=鎌塚由美】アジア太平洋戦争時に旧日本軍によって性奴隷にされた元「従軍慰安婦」が十五日、米議会公聴会で初めて証言しました。「慰安婦」問題で日本政府に公式な謝罪を求める決議案が今議会に提出されていることに伴う公聴会です。

 下院外交委員会のアジア・太平洋・地球環境小委員会で証言したのは、元「慰安婦」の韓国人の李容洙さん(79)と金君子さん(81)、オランダ出身でオーストラリア人のジャン・ルフ・オハーンさん(84)。兵士に次々とレイプされた体験を語りました。

 金さんは、日本政府に「謝罪しないなら、私の青春を返せ」と訴え。オハーンさんは、日本政府が償い金として民間の「アジア女性基金」を設立したことについて「侮辱だ」と批判、「行動の伴う謝罪」を求めました。

 デナ・ローラバッカー議員(共和党)は、「日本政府はこれまで何度も謝罪してきた」と述べ、決議は必要ないと表明しました。

 これに対し、決議案を提出したマイク・ホンダ議員(民主党)は、「『慰安婦』の悲劇の責任を受け入れることこそ、日本のような大国がすべきだ」「わが政府も(過去に)間違いを犯したが、英知でその誤りを認める厳しい選択をした」と発言。政府による補償こそ謝罪だと指摘しました。

 日本の戦後補償問題の専門家である「アジア・ポリシー・ポイント」のミンディ・コトラー理事長は、「慰安婦」に対し日本政府が公式に謝罪したことは「一度もない」と強調。首相の「謝罪」は「アジア女性基金」を受け取った女性にのみ送付しているだけで、日本政府を代表するものではないと指摘しました。

 日本政府は、今議会でも「慰安婦」決議案を阻止する構えを強めています。加藤駐米大使は、日本はすでに謝罪しているとする書簡を同小委員長に送っています。

 日本政府と契約する有力ロビー事務所「ホーガン&ハートソン」は、日本政府は「何度も謝罪している」とする資料を議会で配布し、「日米関係に悪影響を及ぼす」とロビー活動をしています。

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