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http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20070307/eve_____kok_____002.shtml
米副大統領元側近に有罪
ＣＩＡ工作員漏えい ブッシュ政権痛手
【ワシントン＝久留信一】米中央情報局（ＣＩＡ）工作員の実名漏えい事件に関連しチェイニー副大統領の元首席補佐官のリビー被告が起訴された裁判で、ワシントン連邦地裁の陪審団は六日、同被告に有罪の評決を下した。判決は六月五日の予定。イラク戦争を推進したブッシュ政権には大きな痛手となりそうだ。
同事件は二〇〇三年夏、イラク戦争開戦に反対し、ブッシュ政権を批判していたウィルソン元駐ガボン米大使の妻がＣＩＡ工作員であると米メディアで暴露されたのが発端。同年九月、米司法省と米連邦捜査局（ＦＢＩ）が捜査に着手した。メディアの情報源とされたリビー被告は捜査や大陪審での証言でうその供述をしたなどとして〇五年十月、偽証罪や捜査妨害など五つの罪状で起訴された。
六日の評決では、五件のうち偽証罪など四件で有罪とされた。量刑は裁判長が決めるが、最大で二十五年の懲役が言い渡される可能性もある。
今年一月から始まった裁判では、政府関係者や著名ジャーナリストが証言。弁護側は「多忙な職務に忙殺され、記憶があいまいになっていた」などとして無罪を主張していた。
裁判ではイラク開戦に向けてブッシュ政権が行った情報操作の実態が明らかになった。弁護側は裁判のやり直し請求を表明するなど徹底抗戦の構えをみせているが、イラク政策に対する批判が強まる中での有罪評決で、ブッシュ政権の信用失墜に拍車がかかりそうだ。
チェイニー副大統領は評決を受けて「非常に残念だ。彼は長年、国家のために卓越した仕事を重ねてきた」とする声明を発表した。
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