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Four Years Later (ABC)
http://www.asyura2.com/07/war90/msg/328.html
投稿者 妹之山商店街 日時 2007 年 3 月 25 日 13:54:58: 6nR1V99SGL7yY
 

Four Years Later (ビデオ映像 8分29秒)
http://abcnews.go.com/Video/playerIndex?id=2965315
(41秒の所から)
「イラク、古の土地で繰り広げられる戦争
取材に訪れるようになって早五年
これまで以上に将来は見えません。
地球上で最も危険な街バグダッド
それでもここに来る度に、人々は子供を学校に送ったり、
買い物に行ったりと日々の暮らしがあることに驚かされます。
戦闘地域の真っ只中でも何とか人は生きているのです。
南のバスラから北のザクへ向かう途中、昔の友人に会いました。
また新しい友人もできました。
「クルド語で何て名前?」
そして彼の話に心を打たれ、時には謙虚な気持ちになりました。
これまでバスラへは陸路で行きましたが、
今は軍用車以外は危険すぎるということで、
英軍の軍用機に乗せてもらいました。

ここはシーア派の中心地、保守的で宗教心が強く、比較的繁栄しています。
表向きバスラは平和に見えますが、暗い面も持ち合わせています。
街は事実上、シーア派の民兵と犯罪組織に牛耳られています。
バスラでは車爆弾が派手に炸裂することはありませんが、
マリアン先生は毎日拉致の恐怖を感じると言います。
女性教師は全員出勤の為、家を出るのを怖いと感じているそうです。
宗教保守派の力が強まるにつれ、南部では女性にとって制約が多くなりました。
ABC がホテルマネージャーのアマル・イザットさんに初めて会ったのは2003年。
それ以来ベールを被るかどうか悩んでいるそうです。
彼女はキリスト教徒で、イスラム教徒ではありませんが、
住む街に起きた大きな変化に自分のアイデンティティも翻弄されたと言います。
ここで働いている女性はアマルさんだけ。
キリスト教徒も彼女だけです。
皆が自分を守ってくれるものの、街で起きる暴力行為に心がつぶれると言います。
バスラの住民はバグダッドのことは忘れようと努めています。
バスラはお金があり、街は輸入品であふれています。
喫茶店も満員で、通りも夜遅くまで賑わっています。

バスラの富は港からもたらされます。
ペルシャ湾を航行する船が寄港します。
我々は最大の港であるウンムカスルに向かいました。
イラク海軍が海賊取り締まりの様子を見せてくれました。
イラクの貿易の90%はこの海上を通過します。

今我々はクウェートとイランに接するイラク領の最南端にいます。
あちらがクウェート領。
私の後方がイラクのウンムカスルの港です。
右舷の方に移動しますと、この方向約30キロ先がイランです。

北に五時間、ナジャフです。
ここは別の理由で活気を呈しています。
イランから数千人が聖地へ巡礼にやって来ます。
しかし彼らはより保守的なイラク人を怒らせることもあります。
ホテルのオーナーファハンさんは、ホテルの部屋で
麻薬タリアクの匂いがすることがあると言います。
イラクとイランは基本的に違う。100 %違うとファハンさんです。

ナジャフから北へ三時間、バグダッドです。
イラクの暗闇の心臓部です。
バグダッドは悪夢の連続です。
それでも市民は何とか暮らしています。
他の国の人には信じがたいことです。

カシム・サプティさんは画家です。
喫茶店を併設した画廊をオープンしました。
私はよくここ彼の庭で星空の下、時間をかけて夕食を楽しんだものでした。
今はそそくさとお茶を飲むだけです。
それ程危険なのです。
でもカシムさんはへこたれていません。
アーティストの作品を集めて展覧会を行っています。
しかし絵を買う人はめっきり減ったそうです。
『イラクに留まり将来について考えています。絶望していません。
イラクは暴力から抜け出せる、そう信じています』

ジャマール・タハシャ医師は混乱のバグダッドの影響を毎日体験しています。
ABC は彼を三年間取材してきました。
バグダッドで最も忙しい病院の一つ、ヤルムーク病院の外科医です。
『スンニ派だろうが、シーア派だろうが、そんなことはどうでもいい。
ただ命を救いたいだけです。
でも治療しながら患者さん達の痛ましい話を耳にすると胸が痛みます』
悪夢で夜も満足に眠れないものの、辞めるつもりはないと言います。
「イラクを離れた人を責めるつもりは全くありません。
ただイラクに残った人達を助けたいだけなんです」

バグダッドは絶望と崩壊の底なし沼にはまっているようです。
停電も多く、下水道もなく、下水処理用のトラックに頼っている地区もあります。
多くの市民が海外、または比較的安全な北部のクルド人自治区に避難しました。

ここではクルドの民兵がシーア派、スンニ派の
過激派の侵入を何とか防いでいます。
スレイマニアでフセイン・ジャワード一家に会いました。
去年の夏、バグダッドでも悪名高いドーラ地区から避難して来ました。
シーア派は殺すとの脅迫状がきっかけでした。
一家は一部屋で生活しています。
自分達の食料も満足にないのに、お茶を振舞うと言ってききませんでした。
長女はバグダッドへは頻繁に電話するものの、
友達の話では状況はどんどん悪くなっているということでした。
友達の多くがもう学校に行っていないといいます。

シリアとトルコとの国境に近い山岳地帯に向け、更に北上しました。
ここにはイラクのあちこちの都市から大勢のキリスト教徒が避難して来ました。
シャラニーシュの村では、生後七週間の赤ちゃんの洗礼式が行われていました。
マフィード・トモホ神父とは四年来の知り合いです。
去年彼はモスルで武装勢力に拉致され、三日間勾留されました。
山での生活は厳しいが、安全だと言っていました。
「イラク全土がクルド自治区のように安全になるよう祈っています」

最後に訪れたのがクルド人自治区最大の都市アルビルです。
車の販売代理店も多く、子供の遊園地もあります。
夜も賑わっています。
十分に活気にあふれていますが、
ニザール・ハナ氏の話には本当に驚いてしまいました。
10億ドルの投資でダウンタウンを開発し、八千店の店舗と四千の事務所を
一か所に擁する中東最大規模の商業センターを築くというのです。
流血を伴わないイラクの将来のビジョンが最後に見えてきました。

この二か月間イラク各地を取材して、自らの手で分断を進め、
古い傷を開き、昔の戦いを蒸し返す姿を見てきました。
ここクルド人自治区の山間にのみ平和を見つけました。
ここでは将来に向けての投資が可能なのです。
しかし多くのイラク人が希望を失いつつあるといいます。
数百万人が既に国を離れました。
更に大勢が国内で住む家から追われています。
バグダッドのあるエンジニアは
戦争は少なくともあと十年続くだろうと言っていました。
政治的な解決は可能とする人達でさえ、
その為の時間はなくなりつつあることを認めています」


Luxury Cars, Quiet Streets and Safety -- in Iraq?
http://abcnews.go.com/WNT/IraqCoverage/story?id=2967588&page=1

Enjoying the Relative Peace of Northern Iraq
http://abcnews.go.com/International/story?id=2957730&page=1

Where Things Stand: Northern Iraq (ビデオ映像 1分55秒)
http://abcnews.go.com/Video/playerIndex?id=2967010


THE DOCTOR AND THE WAR
http://blogs.abcnews.com/bizarrebazaar/2007/03/the_doctor_and_.html

CHILDREN OF WAR
http://blogs.abcnews.com/bizarrebazaar/2007/03/children_of_war.html

Where Things Stand: Central Iraq (ビデオ映像 1分38秒)
http://abcnews.go.com/Video/playerIndex?id=2970603


SMUGGLING CAMELS, AND OTHER TALES FROM THE SOUTH
http://blogs.abcnews.com/bizarrebazaar/2007/03/smuggling_camel.html

Where Things Stand: Southern Iraq (ビデオ映像 1分38秒)
http://abcnews.go.com/Video/playerIndex?id=2973660

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