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アルジェのテロ (F2):マグレブのアルカイダ
http://www.asyura2.com/07/war91/msg/196.html
投稿者 妹之山商店街 日時 2007 年 4 月 12 日 23:04:28: 6nR1V99SGL7yY
 

http://jt.france2.fr/20h/?start=0&jt=0
http://jt.france2.fr/20h/rubrix/asx.php?JT=20h/HD_20h_20070411&start=0&WMCache=0
Deux attentats sanglants a Alger (1:25 の所から)
Un regain du terrorisme au Maghreb (5:37 の所から)
「暗い時代は終わったものと思われていたアルジェリアで
11日昼前突然テロの記憶が甦りました。
首都アルジェの中心部で二件の自爆テロがあり、大きな衝撃が走りました。
現地の取材班がお伝えします。

11日午前10時45分アルジェの首相府で車が爆発しました。
これはその直後に通行人が携帯電話で撮影した映像です。
混乱の中で何十人もの職員が建物から逃れていきます。
アルジェリアは暗い時代に逆戻りしました。
この爆発で無論、負傷者、死者が出ています。

目撃者です。
『凄い爆風の音がしました。窓ガラスは全部割れて爆弾だと分かりました。
大勢の人が怪我をしていました』

首相府の一部が粉々に砕け散り、何百人もの市民が
信じられないという面持ちで救急車の慌しい動きを見ています。
涙にくれるこの女性はやっと息子と再会することができました。
息子は省庁の職員です。
その先には自爆テロに使われた車の焼け焦げた残骸があります。

『まず最初に大きな音がして、振動を感じました。
辺り一面にガラスが散乱していました。何が何だか分かりませんでした』

首相府前の広場には大勢の怪我人がいますが、
このテロの標的は明らかにシンボルとしてのベルハデム首相です。

(ABDELAZIZ BELKHADEM:PREMIER MINISTRE ALGERIEN)
『これは重大な犯罪であり、卑怯な行為です。
恩赦を与えたことに対する裏切りとしか言いようがありません』

ほぼ同時に東部のバベゾア地区でもテロが起きました。
空港に向かう道路上で車に仕掛けられた爆弾が相次いで三度爆発しました。
こちらも自爆テロで二件併せてこれまでに分かっている所で死者は20から30人、
負傷者は150人を超えています。

11日午後カタールのテレビ局アルジャジーラはこの二件のテロについて
マグレブのアルカイダの分派が犯行声明を出したと報じました。
その後イスラム過激派がインターネット上に
自爆テロ犯と思われる複数の人物の写真を公開しました。
これはブーテフリカ大統領の政府に対する挑戦です。
十年の内戦で15万人の死者を出した後、
大統領はイスラム過激派の囚人を解放して国民の和解を宣言しました。
和解はこれで吹き飛んでしまったかもしれません。

ではアルジェの特派員に聞きます。
現在の街の雰囲気と人々の反応はどのようなものでしょうか。

(SAMAH SOULA:ENVOYEE SPECIALE ALGER)
今夜アルジェは茫然自失の態です。
11日午前市内の二か所で鳴り響いた爆発音によって
国民はアルジェでほぼ毎日のようにテロが起きていた
この国の歴史の最も暗い時代に再び突き落とされました。
アルジェではここ十年近くこうしたテロは起きていませんでした。
アルジェでは午前七時のこの時間帯は
普段なら道路は車で溢れかえり、大渋滞が発生しています。
私は空港から市の中心部まで移動したのですが、その間走っている車は
極めて少なく、多くの検問所が設けられて、大勢の憲兵が出動していました。
空港周辺は警備網が敷かれ、警察犬や
全ての車の検査にあたる憲兵隊の姿が見られました。
いつもはバス停には大勢の人がいて、
バス停は人々が出会う場所になっているのですが、今日は人影が絶えています。
テロが横行した時代には人々はバス停に集まるのを止めていましたが、
その頃の自然な反応が戻っています。
アルジェリアの人々にとってはアルカイダによる犯行というのは
新しいものですし、特にテロリスト達は自爆犯だということで、
今夜アルジェは恐怖に包まれています。
先程、日刊紙エルワタンの記者に会ったのですが、この記者は、
国民はまたこのようなテロの時代に戻ろうとは予期していなかったと
語っていました。

気になる偶然の一致ですが、
ニューヨークの同時多発テロが発生したのは9月11日、
マドリードのテロは3月11日、
アルジェのテロは4月11日でした。
昨日と今日と北アフリカの二つの国が標的になったことになります。
実際テロの専門家はアルカイダのマグレブ組織が結成されているとみています。

昨年九月アルカイダのナンバー2であるザワヒリ容疑者は、
「布教と聖戦の為のサラフィ主義集団」がアルカイダに参加したと発表しました。
つまりアルジェリアで軍や外国人、アルジェリア人を標的にした
数十件のテロを実行しているこの武装集団が、
オサマ・ビンラディン率いる国際テロ組織に加わったということになります。
そしてこの新しい同盟はマグレブのアルカイダ武装部門と呼ばれています。

(ANNE GIUDICELLI:DIRECTAICE DE TERRORIST CABINET DE CONSEIL)
『マグレブ諸国進出戦略においてアルカイダはプロフェッショナリズムや
豊富な戦闘経験を身につけているアルジェリアの組織の支援が必要でした。
その目的はマグレブ諸国の全てのグループを連合させること。
つまりモロッコやチュニジアのグループの支援を得て、
勢力を作り出し、これらのグループを連合させるということでした』

従ってこの組織の活動はアルジェリア一国に止まらず、
マグレブ全域に及んでいます。
昨日カサブランカで発見された四人の自爆テロ未遂犯も
同じ命令に従っていました。
昨年12月、チュニス南部で死者20人を出すテロを実行した
チュニジアのサラフィ主義集団も同様です。
全て目的は同じです。
現政権に打撃を与え、外国での他の作戦の踏み台となり得る
テロリストの基地をマグレブに創設する為です。
この映像のアルジェリアのサラフィ主義集団のリーダーは、
アメリカやフランスは我々の富を略奪する為に我が国にやって来て、
我が国の裏切り者達と手を組んだと述べています。
アルジェリア、チュニジア、モロッコの各国政府はこれまで
このサラフィ主義集団を厳しく取り締まってきましたが、
アルカイダの後押しを受けて、彼らは勢力を盛り返しています。

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