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毎日【米下院：イラク戦費の限定予算案可決 大統領は拒否権へ】
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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20070512k0000m030080000c.html
米下院：イラク戦費の限定予算案可決 大統領は拒否権へ
【ワシントン及川正也】米下院は１０日の本会議でイラク戦費を７月末までに限定して認める補正予算案を可決した。上院に送付されるが、上院民主党内には反対論が強く、ブッシュ大統領も拒否権を行使する考えを示しており、修正される見通し。
これに先立ち、大統領は１０日、国防総省で記者会見し、イラク治安改善などの達成目標を法案に明記することについて「賛成だ」と述べ、歩み寄りの姿勢を見せた。ただ、民主党は米軍撤退という「出口」を示すよう求めており、打開の糸口はつかめていない。
補正予算案には７月末までのイラク向けの戦費を支出し、その後、予算措置継続の是非を問う投票を行うとの条項が含まれている。ブッシュ大統領がイラク撤退期限付き法案に拒否権を行使し廃案になったのを受け、民主党が提出した。大統領は会見で「２カ月単位の予算では機能しない。場当たり的な予算案には拒否権を行使する」と明言した。
米メディアは１０日、共和党の下院議員１１人が８日にホワイトハウスで大統領と会談、「大統領のイラク政策が共和党を危機にさらしており、いつまでも政権を支持するわけにはいかない」と通告したと報道した。
一方、上院の民主党では限定予算案について「現実的ではない」と反対論が広がり、党内の温度差が際立っている。
毎日新聞 2007年5月11日 20時39分
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