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2度目の聖廟爆破以後の特別レポート ダール・ジャマイルの中東速報 [イラク情勢ニュース]
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投稿者 white 日時 2007 年 6 月 21 日 22:13:44: QYBiAyr6jr5Ac
 

□2度目の聖廟爆破以後の特別レポート ダール・ジャマイルの中東速報 [イラク情勢ニュース]

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URUK NEWS イラク情勢ニュース           (転送・紹介歓迎)
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2007/06/21 (木)

  [飛耳長目録 today's news list]

☆2度目の聖廟爆破以後の特別レポート

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☆★2度目の聖廟爆破以後の特別レポート
ダール・ジャマイルの中東速報 2007年6月20日付
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** Dahr Jamail's MidEast Dispatches **
** Visit the Dahr Jamail website http://dahrjamailiraq.com **
** Website by http://jeffpflueger.com **

Sceptical After Second Shrine Attack
http://www.dahrjamailiraq.com/hard_news/archives/iraq/000603.php#more

Inter Press Service/インター・プレス・サービス
Ali al-Fadhily

 バグダッド、6月20日発(IPS)−−イラクのサマッラにあるシーア派の
アスカリ廟に対する2度目の爆破事件(先週)は報復攻撃をもたらしたが、それ
は占領に反対する連帯感を作りだした。

 バグダッドの北125キロに位置するサマッラ中心部にある黄金の廟は、最初
は2006年2月22日に爆破された。中心的なドームをほぼ全壊させたその爆
破は、その後の大規模な暴力を引き起こした。爆破事件後に騒々しくすぎた数日
間に、報復攻撃によって1300人以上の人々が殺され、何十万人もが故郷を追
われた。

 シーア派教徒のあいだでは、2人のイマームが葬られた廟から救いの主マフデ
ィが再来すると信じられている。イラクのナジャフ、カルバラ、バグダッドとい
った諸都市に黄金のドームを持つシーア派の聖廟があり、そこにも預言者の後継
者であるイマームが葬られている。

 廟の尖塔(ミナレット)を狙った6月13日の爆破は、イラク人治安部隊によ
る厳重な警備と、米軍がサマッラ市に外出禁止令を課しているなかでおこなわれ
た。

 昨年の爆破事件は、シーア派のあいだでは、イラクに宗派抗争を引き起こそう
としているアルカイダのようなスンニ派に属する過激派によって遂行されたと広
く信じられてきた。

 しかしながら、今回、2度目の爆破の影響としては、これまでバスラとバグダ
ッドでスンニ派モスクに幾つかの攻撃があっただけで終わった。

 シーア派住民が多いバグダッドのサドル・シティーから来たムスタファ・フセ
インは、「私たちは今、以前よりも陰謀を正しく認識している」とIPSに語っ
た。「誰がやったのか定かでないし、私は憶測をめぐらす習慣を持ってはいない
が、今は私もイラク人のほとんども、これがイラク国民をシーアとスンニに分裂
させる陰謀だと確信している。これはすべてイラクの国外、私たちのコミュニテ
ィの外にいる者によって企まれ実行されたのだ」。

 爆破事件のあと、イラク政府はサマッラに大勢のイラク軍兵士を派遣したのに
加え、すぐにバグダッドほか幾つかの都市に外出禁止令を布告した。

 にもかかわらず、多くのイラク国民は、爆破事件がアルカイダによって遂行さ
れたのではないと考えている。

 サマッラ出身の地元TV記者ヤセル・アル・サマライ(35歳)は、「彼らは
イラク国民の傷を深めるために、サマッラ住民を立ち退かせたいのだろう」とバ
グダッド駐在のIPS特派員に語った。「彼らが気をもんでいるは、聖廟爆破で
完全な内戦に火を着けようと占領軍が汚い手を使っているにもかかわらず、イラ
ク国民は内戦に進む気にならないという問題である」。

 シーア派の聖職者サドルの率いる民兵マフディ軍は、別の廟があるバグダッド
のカダミヤ地区を警備していた。シーア派の民兵は、そこで米軍兵士と対峙して
もほとんど戦闘にならなかった例が幾つもある。

 サマッラの聖廟が再び爆破されたということは、イラク政府に重要な場所を守
る能力がないということを示すものである。廟の警備にあたっていたイラク人警
官が、なぜ爆破が引き起こされたか解明する尋問のために拘束された。

 29歳になるルカヤ・サリフは、「私はシーア派だが、スンニ派も聖廟に対し
て私たちと同じ敬意を払っているのは確かだと知っている。彼らはその神聖な地
位を汚すようなことは何もしてない」とバグダッドでIPSに語った。「アメリカ人
はイラク分断計画を知るイラク人がいることを知るべきだ」と。

 国民議会に30議席を持つブロックを率いているサドルは、先週、政権から身
を引くよう議員たちに指示した。議員たちが引き揚げたあと、彼らは聖廟再建に
「現実的な前進」があるまで政府の外にいると発表した。

 昨年の聖廟爆破後、再建はほんのわずかしか進められてなく、事実、それはシ
ーアとスンニの両派を怒らせてきた。

 昨年の聖廟爆破とは対照的に、IPS特派員の目には2つの宗派間が連帯する事例
が多く見受けられた。

 バグダッド在住のアブドル・ワハブ・ハッサン師は、「ムハンマドの随行者で
あるタルハ・ビン・オバイデッラーの墓があるモスクも含めて、バスラでは10
ヶ所のモスクが襲撃された」とIPSにと語った。「シーア派であっても、占領軍と
イランに同調する者を除いては、同胞である彼らがそのような犯罪に関与するこ
とはないと知っているので、スンニ派教徒もそのような犯行に手を染めることは
ない」。

 バグダッドでIPSが取材したサマッラ出身の住民の多くは、爆破事件が起こるよ
うにしたのは占領軍だと非難した。

 サマッラの地方議会議員は匿名(とくめい)でIPSの取材に応じ、「平和と秩序
を保つのは彼らの責任であるのだから、私たちはこの種の犯罪のすべては占領軍
とその手先である政権内のイラク人だと見なしている」と語った。「この状況は
長くは続かないし、私たちは国内の聖地が汚されるたびに、イラク人なら占領軍
に反撃したくなるのを感じとることができる」。


(Ali al-Fadhily: IPSのバグダッド特派員であり、ダール・ジャマイルと密接
に協力して活動している。)


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