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＜アフガン拉致＞海外活動に熱心な韓国の教会
(毎日新聞 - 07月26日 18:51)
【ソウル中島哲夫】タリバンに拉致された韓国人一行は、派遣母体の「セムムル（泉の水）教会」によると、殺害されたペ・ヒョンギュ牧師▽同教会の信徒１９人（女性１３人、男性６人）▽現地で活動していた案内役の女性３人−−の計２３人（女性１６人、男性７人）だ。現地では女性が１８人という情報もあるが、食い違う理由は不明。
韓国メディアによるとセムムル教会はキリスト教プロテスタントのうち長老派に属する。同教会の別の牧師が理事長を務める「韓民族福祉財団」がアフガン南部カンダハルで病院と幼稚園を運営しており、ぺ牧師が引率する２０代から３０代前半の女性主体の信徒一行は、この幼稚園などでボランティア活動をするため今月１３日から２３日までの予定でアフガン入りした。拉致されたのは１９日、幼稚園児らに鉛筆やノート、せっけん、医薬品などを渡そうとカブールからカンダハルにバスで向かう途中だったという。
韓国の教会は海外活動に熱心で、特に外国からの侵略や内戦など韓国と似た歴史を持つアフガンの復興支援には多くの教会が参加している。セムムル教会も活発に活動していた。
ボランティア活動とはいえ、結果的に、現地では重罪である布教行為と解釈される可能性があり、しかも極めて危険な地域に入り込んだ不用意さへの批判の声もある。
◇ ◇ ◇
ＡＦＰ通信によると、殺害されたぺ牧師は韓国・済州島の出身。９８年に仲間とともにソウル南部郊外に教会を設立した。海外の紛争地や貧困地域でのボランティア活動に熱心で、今年４月にはバングラデシュに渡って活動し、アフガニスタンの後はアフリカを訪ねる予定もあった。９歳の長女があり、殺害された２５日が自身の４２歳の誕生日だったという。
韓国の教会関係者は、ぺ牧師らの活動は布教とは一切関係がないと強調し、医療を中心としたボランティア活動だと説明している。
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