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(回答先: 交渉失敗すれば武力行使で解放と、アフガンの韓国人人質（ＣＮＮニュース） 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 7 月 29 日 12:43:02)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/archive/news/2007/07/29/20070729k0000m030117000c.html
【イスラマバード栗田慎一】アフガニスタンの旧支配勢力タリバンが韓国人２３人を拉致し、「服役中のタリバン兵８人の釈放」を要求した事件で、韓国大統領特使の白鍾天（ペクジョンチョン）統一外交安保政策室長が２８日、カルザイ大統領と会談し、「釈放」について意見交換した模様だ。カルザイ大統領は３月のイタリア人記者拉致事件で、釈放を取引条件にしたことで米英の非難を浴びて「もう釈放しない」と公言したが、韓国人拉致後は沈黙を続けている。事件は発生から１０日目を経過。復興支援国と対テロ同盟国とのはざまで、大統領の「決断の時」が迫っている。
一方、ロイター通信は２８日、アフガンのマンガル副内務相が「タリバンは無条件で人質を釈放すべきだ」と述べ、交渉が失敗したら武力行使も「あり得る」と語ったと報じた。タリバン兵の釈放に応じないことを示唆した可能性もある。
アフガン政府筋によると、釈放を取引材料にしたくない政府はこれまで、タリバン側との交渉で現金解決の道を探った。服役メンバー１人当たりの値段を設定した「相当額」を決める試みが続いたが、タリバン側の指揮系統の混乱の中で、決定的な解決策にはなっていないようだ。
タリバン報道官は事件発生以来、「タリバン兵釈放」を人質にされている韓国人の解放条件の優先項目にしてきた。アフガンに駐留する韓国軍は武装勢力掃討作戦に関与しておらず、撤退も年内に予定されていることから、タリバン側に撤退を解放条件にする価値は低い。
２５日に人質の牧師１人を殺害したのも、「渡していたリストのタリバン兵８人が釈放されなかったため」（タリバン報道官）だった。その後、タリバンはメディアに人質との電話インタビューを認め、人質らの「窮状」は世界に報道された。
韓国当局者が２７日にソウルで、アフガン側の「柔軟な対応」に期待する発言をしたが、アフガン政府交渉当局には「韓国側が釈放を求めてきた」と映っている。
アフガン政府関係筋は「タリバンの掃討作戦は米軍の協力なしには不可能。そして米国の協力を失えば、政治的基盤の弱いカルザイ政権は崩壊する恐れが高い」と語る。釈放には米軍の意向が重要だとされるが、釈放に難色を示すのは政権を維持するためでもある。人質の健康状態に韓国民や国際社会の懸念が高まる。カルザイ政権の苦悩は深い。
毎日新聞 2007年7月29日 3時00分
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