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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007090301000101.html
2007年9月3日 08時34分
【ロンドン２日共同】イラク南部に駐留する英軍は２日、約５００人の部隊が拠点としていたバスラ市中心部の宮殿から撤収し、同市郊外の空港にある英軍基地に移動を始めた。英ＢＢＣ放送などが現地の英軍広報官の話として伝えた。
バスラ中心部から英軍部隊がいなくなるのは、２００３年のイラク戦争開始以来初めて。
英軍は治安維持を担当する南部４州のうちバスラ州を除く３州で既にイラク側に治安権限の移譲を済ませている。今回の撤収開始は近く行われるバスラ州での権限移譲と、さらなる駐留部隊の兵員削減をにらんだ動きとみられる。
一方、バスラの治安は一向に改善していないとの見方も根強く、イスラム教シーア派民兵組織などが撤収を「英軍の敗走」ととらえる可能性もある。
英軍は現在、イラク南部に約５５００人が駐留。ブラウン英首相は「撤退期限は設定しない」と述べているが、年内の一部部隊撤退を模索しているとみられている。
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