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http://www3.nhk.or.jp/news/2007/10/09/k20071009000051.html
アフガニスタンとイラクにおける軍事作戦に一貫して積極的に参加してきたオーストラリアは、８日、アフガニスタン南部の戦闘で初めての犠牲者を出し、長引く軍の駐留にオーストラリア国内でも批判的な意見が強まる可能性が出ています。
反政府勢力タリバンとアメリカ軍などとの間で激しい戦闘が相次いでいるアフガニスタン南部のウルズガン州で、８日、オーストラリア軍の車両が攻撃を受けて、兵士１人が死亡し、１人が重傷を負いました。
オーストラリアは、現在もイラクに１５００人、アフガニスタンに１０００人規模の部隊を派遣していますが、戦闘による犠牲者が出たのはこれが初めてです。ハワード首相は、９日朝、記者会見で「オーストラリアにとって悲しい日だ。犠牲となった兵士は残虐なテロと戦うという正義のために貢献した」と述べました。
ハワード政権は、今後もイラクとアフガニスタンに駐留する部隊の規模を維持する考えを示していますが、各国がイラクからの撤退や部隊削減に踏み切る中、最新の世論調査では、６４％の人がイラクでの駐留に、また５０％がアフガニスタンでの駐留に反対の立場を表明しています。今回、戦闘による犠牲者が出たことで、批判的な意見がさらに強まる可能性もあり、ことしじゅうに行われる総選挙でもこの問題が争点の１つになる見通しです。
10月9日 11時35分
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