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トルコ軍、イラク北部へ進攻 国際ニュース【国際情勢の分析と予測】 : AFPBB News  2007年12月18日
http://www.asyura2.com/07/war99/msg/281.html
投稿者 ワヤクチャ 日時 2007 年 12 月 22 日 12:45:14: YdRawkln5F9XQ
 

【国際情勢の分析と予測】
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/f1e376cb3d0d51c51377d255ae540f5b

●トルコ軍、イラク北部へ進攻 国際ニュース : AFPBB News  2007年12月18日 23:02 発信地:アルビル/イラク


【12月18日 AFP】(一部更新)トルコ軍は18日朝、武装組織クルド労働者党(Kurdistan Workers' Party、PKK)掃討のためイラク北部に進攻した。イラクのクルド人民兵組織ペシュメルガ(Peshmerga)の報道官が明らかにした。

 イラク北部のクルド人自治区政府の報道官によると国境を越えたのは約300人で、国境内3キロまで進攻したという。トルコ軍の地上進攻が伝えられたのは、クルド人問題をめぐってトルコ政府とイラク政府の緊張が高まった10月以来初めて。

 ペシュメルガの報道官は「(トルコ軍が)進攻したのは無人地帯で、イラク軍やペシュメルガの部隊はいない」と話した。PKKの司令官も「午前4時にトルコ軍歩兵隊が空からの支援を受け、イラク国境を越えた」と述べた。

 クルド自治政府のマスード・バルザニ(Massud Barzani)議長率いるクルド民主党(KDP)系のテレビ局は、トルコ軍がイラク国内のSeed Qanと呼ばれる地域から数キロ地点に進攻し、Khaya Rash、Bunwaq、Janarouq、Keliroshの村に到達してそこを基地にしたと報じた。

 トルコの首都アンカラ(Ankara)の軍高官は取材に対し、軍が越境したとの確認は取れていないと話している。

 アブドラ・ギュル(Abdullah Gul)トルコ大統領は中部コンヤ(Konya)で、軍の越境進攻について「テロリズムと闘うために必要なことを行っている」と述べた。CNNトルコが報じた。

 これに先立ちトルコ軍は16日、イラク国境地帯を拠点とするPKK掃討のため、この地域の複数の村を空爆している。軍参謀総長のヤシャル・ビュユクアヌト(Yasar Buyukanit)将軍は同日、米政府が情報を提供し、イラク北部の領空を開放してくれたと述べ、米軍が攻撃を容認していたことを明らかにした。

 米国務省は一連の攻撃について、これまでのイラク北部空爆の一環だとしたが、トルコ政府への支援の内容については否定も肯定もしていない。(c)AFP/Abdel Hamid Zebari
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2327428/2465661

●PKKに「大きな打撃」 トルコ軍が声明 - MSN産経ニュース 2007.12.19 11:42
 トルコ軍は18日、同日実施したイラク北部への空爆や地上部隊による越境軍事作戦で、北部を拠点とする非合法武装組織クルド労働者党(PKK)に「大きな打撃を与えた」とする声明を発表した。

 声明は、作戦は小規模なもので、部隊は国境からイラク領内に数キロ入ったとしている。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/071219/mds0712191142004-n1.htm

●イラク北部で空爆、女性1人死亡=「米が同意」と軍高官−トルコ 時事ドットコム 2007/12/17-07:21
 【エルサレム17日時事】トルコ空軍は16日、イラク北部のクルド自治区でトルコの反政府組織、クルド労働者党(PKK)の拠点とみられる場所を空爆、同自治区からの報道によると、民間人の女性1人が死亡した。
 同軍高官はトルコの地元メディアに対し、空爆を行ったことを認めた上で、「作戦は米国の同意を得た上で実行した」と説明した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007121700026


●トルコのイラク北部空爆容認=米 時事ドットコム 2007/12/18-10:40
 【ワシントン17日時事】ケーシー米国務省副報道官は17日の記者会見で、トルコ軍が16日にイラク北部にあるトルコの反政府組織、クルド労働者党(PKK)の拠点に空爆を加えたことについて、事実上容認する立場を示した。
 副報道官は「PKKはトルコやイラク、米国にとって脅威であり、懸念している」とした上で、「この脅威に対処するため、あらゆる措置を講じることが重要だ」と述べた。ただ、対応措置を取る上で、米、トルコ、イラク3国が緊密に協調していくべきだと語った。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007121800284


●中日新聞:クルド、米長官と会談拒否 トルコ攻勢容認に反発:国際(CHUNICHI Web)

2007年12月19日 09時37分

 【カイロ19日共同】イラクからの報道によると、同国北部のクルド自治政府の最高指導者マスード・バルザニ議長は18日、イラクを訪れたライス米国務長官との会談を拒否した。

 トルコは非合法武装組織クルド労働者党(PKK)掃討のため自治区内で攻勢を掛け、米国は事実上容認。フランス公共ラジオによると、自治政府のネチルバン・バルザニ首相は、議長が「トルコの攻撃に対する米国の立場への抗議の印として」会談が予定された首都バグダッドに行かなかったとの見方を示した。

 米国にとってイラク北部の安定には独自の民兵組織を持つ自治政府の協力が不可欠。米国はトルコとの良好な関係維持に腐心しているが、過度の肩入れを警戒する自治政府が会談拒否で米国に揺さぶりを掛けた形だ。

 自治政府は領内でのトルコの軍事行動に不快感を再三表明。バルザニ議長はトルコの越境攻撃に対し民兵による反撃をほのめかしたことがあるほか、自治政府が同胞意識からPKKを支援しているとの指摘もある。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007121901000183.html


●イラク:トルコ軍の越境攻撃に非難強める - 毎日新聞 2007年12月19日 20時02分
【カイロ高橋宗男】イラク北部に潜伏するクルド系武装組織「クルド労働党(PKK)」を狙ったトルコ軍の越境攻撃に、イラクの連邦議会やクルド地域政府が非難を強めている。怒りの矛先は攻撃を黙認する米国にも向けられ、ロイター通信によるとバルザニ地域政府議長は18日、イラク訪問中のライス米国務長官との会談を拒否した。

 また、AP通信によるとイラク連邦議会は18日、トルコ軍による同日の越境攻撃を「甚だしい主権侵害だ」と強く非難した。イラク側はトルコの「対テロ戦」に理解を示しつつ、越境攻撃にはイラク、トルコ、米国の連携が必要との立場。トルコ非難は、イラクを無視した形で越境攻撃が繰り返されることへの不満の表れだ。

 クルド地域政府は、トルコ軍機による越境空爆の際に「米国がイラク領空の通過を認めた」とのトルコからの情報を重視。バルザニ議長はライス長官との会談をボイコットすることで、米国への抗議の意思を表明したとみられる。

 トルコ政府はイラク政府にPKKへの圧力強化を再三要請し、イラク側も協力を表明している。だが、イラク北部のクルド地域に中央政府の影響力は及んでおらず、実際のPKK対策はクルド地域政府の「さじ加減」次第というのが実態だ。

 地域政府はPKK支援政党事務所の閉鎖や山岳地帯への物資搬送の制限などでトルコへの協力をアピールしている。しかし、トルコ側は地域政府のPKK対策は「手ぬるく、PKK支援の側面さえある」とみて不満を強めている。
http://mainichi.jp/select/world/news/20071220k0000m030086000c.html

【私のコメント】
トルコ陸軍がとうとう国境を越えてイラク領内に侵攻し始めた。以前から空爆は継続されており、国境を越えた陸軍の行動も未確認ではあったが報道されていた。しかし、今回はイラク領内への陸軍の侵攻が公式に認められた。更にクルド自治政府系テレビの報道によると、トルコ軍はイラク側の村幾つかを基地にしているとのことで、それが真実であるとすればトルコ軍がイラク領土内に駐留する体制、即ち占領体制が開始されたと想像される。人数・作戦行動範囲ともに小規模ではあるが、トルコ軍はとうとうルビコン川を渡って後戻りのできないイラク北部占領作戦に突入した様に思われる。

このトルコ軍の作戦を米国が容認していることも注目される。米国が中東の国境線を民族分布にあわせたものに変更するという目的のためにイラク占領でわざと負けようとしているのと同様に、トルコもまたクルド人及びクルド人居住地域という不良資産を一挙に切り捨てるために泥沼のイラク北部占領作戦を実行して敗北しようとしているのではないかというのが私の想像である。

現在のトルコの行動は第二次大戦での日本の作戦にも似通っていると思われる。第二次大戦で日本は米国・英蘭連合・中国の三カ国を敵に回したが、現在のトルコはイラク・北キプロスの二正面作戦であり、近未来にはコソボを巡ってセルビア・ロシア連合をも敵に回す可能性がある。また、日本の対中戦争が宣戦布告なしにどんどん拡大し泥沼化したのと同様に、トルコの対イラク軍事活動は宣戦布告なしに空爆→陸軍の侵入・占領と拡大しつつある。日本の対中戦争で重慶の蒋介石政府が停戦交渉の対象から外されて停戦できなくなったのと同様に、トルコ政府はバグダッド政府のみを交渉相手としてクルド自治政府をPKK関連交渉の相手として認めておらず、軍事行動を終結させるための交渉相手がいなくなっている。私の想像が正しいならば、トルコ軍は今後イラク北部での占領地域を徐々に拡大し、クルド自治政府を「PKKを支援している」との理由で激しく非難して軍事攻撃して泥沼のゲリラ戦に突入することだろう。そして、北キプロスやコソボの紛争にも介入して二正面・三正面作戦に突入し、敗北して国土を切り刻まれることだろう。トルコ政府はその敗北によって不良資産を切り捨てる事に成功し、第二次大戦後の日本のように急速に先進国化することを狙っているのではないだろうか。JJ予知夢のいう「2035年のトルコ大国化」はその様なシナリオが国際社会で既に合意されていることを示している様に思われる。

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