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「○○さんは生理不順なの？ なんで毎月、生理休暇の日が変わるの？」
数年前、ある女性団体が公表した職場のセクハラ例の一つだ。労働基準法上、女性は毎月1日の生理休暇を取ることができるが、これは男性上司が女性社員に嫌みでわざと聞いたと告発されたものだ。だが、男性上司側にも言い分はある。「生理休暇がなぜ、週末とか休日の前日や次の日ばかりなのか」と。
生理休暇は長い間、論争の的になってきた。これは本当に働く女性の健康や母性を保護するための制度なのだろうか。女性の身体的な特殊性を強調することにより、逆に女性の活動範囲を制限する大義名分を与えているのではないだろうか。事実、生理休暇は「使わないものとして存在する」といっても過言ではない。休暇を取らずに受け取る手当てで低い給料を補ってきたためだ。8月から施行された改正労働基準法では、「週40時間勤務の場合は生理休暇を無給」と変更した。これに対し、韓国女性労働者会らは、「女性の健康や母性保護の後退」ではなく、「生理休暇手当てがなくなると最低賃金が下がる」ことに批判を集中させている。
こうした中、今度は「大学で“生理欠席”を認めるべきか」という論争が巻き起こっている。西江大学はこのほど、「生理公欠制度」を今学期から廃止することを発表、他大学でも論議が起きている。生理公欠制度とは、欠席の理由が生理痛なら、これを欠席として処理しないという制度だ。2006年に導入されたこの制度は、高麗大・延世大・中央大などでも実施されている。
西江大のクォン・ヒョンスン学生文化部長は、07年1学期から今年1学期までの3学期の間実施された内容を分析した。その結果、「実際、生理痛のためにこの制度を利用したとは考えにくい」と語った。出席日数不足で警告された学生の利用回数が、そうでない学生の2倍以上になっていることや、利用日に一貫性がないことが分かったという。
面と向かっては言わなかったが、女子学生は別の理由で欠席した後、生理を言い訳にしているということだ。欠席日数は成績に少なからぬ影響を及ぼす。交換学生選考・奨学生選考・就職に成績の提出は欠かせないが、これまで生理公欠制度には「男子学生に対する逆差別」という不満も出ていた。
大学で起きた生理公欠制度をめぐる論争は、今や韓国社会において、女性が女性らしさの保護と男女平等の拡大という一見矛盾しているように見えるテーマについて、どのような次元の問題提起をすべきか、重要な示唆を与えている。女性を「社会的弱者」「身体的弱者」とみる旧時代的なパラダイムに異論の声が上がっているのだ。
興味深いのは女子大学だ。現在、生理公欠制度を実施している大学のうち、女子大学は誠信女子大学だけだ。女性だけが経験する痛みに対し、社会的保護制度として生理公欠制度が不可欠ならば、なぜ各女子大学は率先して、また広くこの制度を導入しなかったのだろうか。ある女子大学の関係者は「大学図書館を24時間開放するのも珍しくないのが現実。生理痛のため講義を休むなどという水準ではない」と話す。
新たに任用される判事の64%、検事の44%が女性だ。南極基地に女性研究員が進出し、海兵隊にも女性将校がいる。超大型クレーンの運転手として、造船技術者として、ハードな現場に立つ女性も多い。生理公欠制度で女性が保護されるというのは時代錯誤ではないだろうか。大学の生理公欠制度論争は、女性らしさや母性保護という旧時代的なパラダイムを壊し、新たな次元や方向性を見いだすための突破口になるかもしれない。
http://www.chosunonline.com/article/20080928000039
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