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イルミナティとフリーメーソンの関係
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投稿者 空也 日時 2008 年 3 月 03 日 15:59:50: 5XFeAMI0dyA4I
 

Electronic Journal: イルミナティとフリーメーソンの関係 ...
http://electronic-journal.seesaa.net/article/18013178.html

 ロックフェラーのことを述べてきた関係で、フリーメーソンに
ついて詳しく説明する前に、イルミナティについて説明をしよう
と試みています。その方がフリーメーソンをより理解できると思
うからです。
 イルミナティの創始者であるヴァイスハオプトは非常にカリス
マ性があり、何人も彼の話を聞くと、強い共感を覚えたといわれ
ます。彼はその時点で既に大きな組織になっていた秘密結社フリ
ーメーソンのあるロッジに自ら入会するのです。「組織を支配し
ようと思うなら、内部に入るべし」というユダヤ人の考え方の実
践といえます。
 ヴァイスハオプトの強烈な個性と巧みな説得力はその組織のな
かでめきめきと頭角をあらわし、押しも押されぬこのロッジの中
心人物にのし上ったのです。このようにして、ヴァイスハオプト
は、メーソンの組織内部にイルミナティ派を増やしていき、事実
上ロッジを支配するようになっていたのです。
 この動きをメーソンの本部は放っておかず、会員に命じていろ
いろな手を打ったのですが、既にメーソン内部でイルミナティの
勢力は既にゆるぎないものになっていたのです。
 1782年7月16日にイルミナティとフリーメーソンの間で
会談が行われ、協議の結果、イルミナティは正式にフリーメーソ
ンの中のひとつの派とすることになったのです。しかし、これは
ヴァイスハオプトの巧みにして、強引な説得力の賜物であり、イ
ルミナティとの合併に強く反対するフリーメーソンの会員は少な
からずいたのです。
 その一方でイルミナティが加わったことで、フリーメーソンの
会員は300万人を超える大組織になり、著名にして有望な会員
が次々とイルミナティの思想に取り憑かれるような事態になって
いったのです。とくに感受性の強い学者や作家、芸術家などがイ
ルミナティの魅力に取り憑かれたといわれます。
 その1人がゲーテなのです。ゲーテは晩年、「ファウスト」に
よってドイツ文学の金字塔を築いたのですが、その作品はイルミ
ナティ的な神秘主義をロマン主義文学に託したものなのです。
 イルミナティとの合併以前からのフリーメーソンのメンバーで
ゲーテと同様にロマン主義文学者である哲学者のジャン=ジャッ
ク・ルソーもイルミナティに共感を抱き、その自由思想によって
フランス革命に霊感を与えたといわれています。
 フランス革命といえば、経済的自由主義者として中心となって
働いたオノーレ・ミラボーも、イルミナティに強い共感を覚えた
フリーメーソン・メンバーとして知られています。
 しかし、イルミナティはその思想があまりに過激であるために
反発し警戒するフリーメーソンの穏健派のメンバーも多く、イル
ミナティ派の動きには強い批判も多かったのです。
 1783年のことです。イルミナティ派の一部が、時の政府と
教会の崩壊を狙ってテロによる軍事行動を起こすクーデター計画
があるという内部告発を受けて、バヴァリア政府が調査に乗り出
したのです。
 そして政府に動かぬ証拠を掴まれたイルミナティは、1785
年3月2日に活動停止処分なり、ヴァイスハオプトは国外追放さ
れたのです。これによってイルミナティは、フリーメーソンから
はもちろん地上から完全に消滅したかに見えたのです。
 秘密結社の研究家によるイルミナティについての一般的見解は
次のようなものです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 イルミナティは、陰謀史家のとり憑かれた頭の中の妄想として
 しか存在しないような秘密結社である。彼らは、私たちすべて
 の生活は、ある秘密のエリートたちによって支配されていると
 いう恐ろしいセオリーを成立させるために、ありとあらゆるも
 のを動員しているのだ。     ――ニック・ハーディング
 ――海野弘著、『秘密結社の世界史』より。平凡社新書315
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 しかし、現在ではイルミナティは大きく変質しているのです。
現在イルミナティは「三百人委員会」というエリート・グループ
に支配されており、その目的は「ニュー・ワールド・オーダー/
世界秩序」をつくることであるといわれます。
 この新しいイルミナティ観に火をつけたのは、女性の陰謀史家
とされるネスタ・H・ウェブスターの次の本です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  ネスタ・H・ウェブスター著/馬野周二訳
  『世界革命とイルミナティ』 東興書院/1990
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ウェブスターによると、フランス革命からロシア革命にいたる
まですべてイルミナティの仕業であるというのです。現在、多く
出版されている、いわゆる陰謀論のネタ本のひとつです。
 このように、もともとあったフリーメーソンという秘密結社に
イルミナティという一派が入り込み、一体化したのです。すぐイ
ルミナティ派は犯罪を計画して姿を消したのですが、フリーメー
ソンにはイルミナティ的な因子が多く残されているのです。
 したがって、フリーメーソンを語るとき、本来のフリーメーソ
ンについて語るか、イルミナティ的なフリーメーソンを語るかに
よって、その内容は大きく異なってくるのです。
 フリーメーソンについて書かれた本もどちらに重点を置いて書
くかによって違ってきます。少しでも面白く書こうとすると、次
の図式に重きを置くようになります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    ユダヤ = イルミナティ =フリーメーソン
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 私はフリーメーソンには、これらの両面があると考えるべきで
あると思っています。そのためには、イルミナティについても詳
しく知る必要はあるのです。そういう意味からウェブスター女史
の所説も取り上げたいと思います。 ・・・・・[秘密結社12]


≪画像および関連情報≫
 ・ネスタ・H・ウェブスター女史について
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  ネスタ・H・ウェブスター女史は、大英帝国の最盛期、ヴィ
  クトリア女王時代の富豪である父と、大僧正の娘である母と
  の間に生れた、奇しき運命の子である。世人が全く知るとこ
  ろがない、近代西洋世界を暗黒の中から動かしてきた秘密結
  社の正体を、女史の霊眼は余すところなくここに剔抉した。
  本書は単に過去の分析をもって終るものではない。90年代
  を再び暗黒に鎖すべく活動するイルミナティの危険。女史が
  幽界から打ち鳴らす警鐘を、読者は聞くことが出来るだろう
  か。本書は1921年初版、1961年女史の死の直前に第
  6改訂版が出され、今日なお幾種類かの翻刻版が出回ってい
  る。

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