★阿修羅♪ > Ψ空耳の丘Ψ53 > 463.html
 ★阿修羅♪
『韓非子』巻第十四 詮言訓 唯嗜魚故不受(公儀休)
http://www.asyura2.com/08/bd53/msg/463.html
投稿者 hou 日時 2008 年 7 月 11 日 07:39:58: HWYlsG4gs5FRk
 

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1413534929?fr=rcmd_chie_detail

原典は『韓非子』にある公儀休についての逸話で,司馬遷の『史記』にも載っています。
漢文の現代語訳には,まず正確な訓読が大切です。

・『韓非子』巻第十四 詮言訓 唯嗜魚故不受(公儀休)
公儀休相魯而嗜魚。一国尽争買魚而献之。公儀子不受。
其弟諫曰「夫子嗜魚。而不受者何也。」
対曰「夫唯嗜魚、故不受也。夫即受魚、必有下人之色。
有下人之色、将枉於法。枉於法則免於相。
雖嗜魚、此不必能自給致我魚、我又不能自給魚。
即無受魚而不免於相、雖嗜魚、我能長自給魚。」
此明夫恃人不如自恃也。明於人之為己者不如己之自為也。

・『淮南子』巻十二 道應訓
公儀休相魯,而嗜魚。一國獻魚,公儀子弗受。
其弟子諫曰:「夫子嗜魚,弗受,何也?」
答曰:「夫唯嗜魚,故弗受。夫受魚而免於相,雖嗜魚,不能自給魚。
毋受魚而不免於相,則能長自給魚。」

【訓読】
公儀休は相魯(魯国の宰相)にして魚を嗜(この)む。一国が魚を献ずるも公儀休は受けず。
その弟子(韓非子では弟)が諌めて曰く「夫子(ふうし)は魚を嗜むも,受けざるは何ぞなり?」
答へて曰く「それ唯だ魚を嗜みて,故(ことさら)に受けず。それ魚を受けて相を免ぜられば,
魚を嗜むと雖も自ら魚を給ふこと能はず。魚を受くること毋(な)くして相を免ぜられざれば,
側ち長く自ら魚を給ふこと能ふ。」

【通釈】
魯国の宰相公儀休は魚が好きであった。ある国が魚を献じたが彼は受け取らなかった。
弟子が諌めて「あなたは魚が好きなのに,それを受け取らないのはどうしてですか?」と言った。
公儀休は答えて「私は魚が好きだからこそ,それを受け取らないのです。魚=賄賂として受けて
宰相を免職になってしまえば,いくら魚が好きでも自分で魚を買うことも出来なくなります。
魚を受け取らなければ宰相を免職されることもなく,長く自分で魚を買うことが出来ます。」と言った。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > Ψ空耳の丘Ψ53掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。