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ライラの冒険、アメリカ“以外”でヒット−Variety Japan、eiga.com(スタジオジブリ的な要素が理由?)
http://www.asyura2.com/08/bun1/msg/109.html
投稿者 kaname 日時 2008 年 3 月 10 日 19:48:55: 3X28X40b0xN.U
 

Variety Japan | なぜ海外ばかりで『ライラの冒険』“黄金”記録?

3月1日(土)に日本でも公開され、好調な興行を見せている『ライラの冒険 黄金の羅針盤』。ファンタジー・ブームに沸く映画界で、『ライラの冒険』は北米での興行成績が1億ドルに達する以前に、海外で3億ドルを超えるヒットを見せるという、史上初の作品となっている。

 これは、40年の歴史に幕を降ろすニューライン・シネマにとって珍しいケースだ。

 『ライラの冒険』は、3億7500万ドルから4億ドルの興行収入を国内外から見込んでいる。プロデューサーのデボラ・フォートが指摘するように、通常の基準から考えればヒット作だ。しかし、ニューラインにとっては違う。

 ニューラインはこれまでの作品同様、『ライラの冒険』の権利を海外の独立系配給会社と、いくつかのワーナー子会社に売りさばき、1億8000万ドルの予算を捻出した。そのため、海外からは少しの利益しか得られず、かわりに米国内興行の7000万ドルという決して大きくない利益を手にすることになる。

 ニューラインがワーナーに吸収されることで、ある疑問が生まれてくる。果たしてワーナー幹部は、国内でコケたものの、海外でヒットしたファンタジー巨編の第2部と第3部にゴーサインを出すのか。フィリップ・プルマン原作の『ライラの冒険』は、公開された「黄金の羅針盤」に続き、「神秘の短剣」、「琥珀の望遠鏡」と続く。

 『ライラの冒険』の純粋な国外興行は、現時点で2億6400万ドル。日本と中国での成績が追加されれば、さらに4000万ドル膨れ上がると予想されている。なぜニューラインは、米国で同作をヒットさせられなかったのか。

 興行成績が示すように、『ライラの冒険』が米市場向きでなかったわけではない。
「もし、作品がそれなりの出来だったら、3億ドルには達していなかったでしょう」とフォートは話す。ファンタジー作品は海外での成績の方が伸びるという統計や、無神論を讃えるようなメッセージがアメリカでは他より強く反撥されたという釈明にも、理由は含まれるだろう。とはいえ、これらが前代未聞の国内外の差を説明できるわけではない。

 海外成功の理由は、イギリスのエンタテインメント・フィルム・ディストリビューションズ、フランスのメトロポリタン・フィルムエキスポート、スペインのトリピクチャーズ、イタリアの01、日本のギャガ・コミュニケーションズ、そしてドイツのワーナー・ブラザースなどが、『ライラの冒険』を“家族向け映画”と大々的に宣伝し、ニューラインの国内配給チームが行っていたより周到に、予想される問題を回避しようと動いていたからだろう。

 ワーナー・インターナショナルが、規模が縮小されたニューラインからさらなる成功を期待しているとは考えにくい。しかしワーナーは、すでにホセイン・アミニが脚本を完成している「神秘の短剣」と、シリーズ最終作の「琥珀の望遠鏡」を喜んで迎えるかもしれない。

 ニューラインの海外配給会社は、オファーされた瞬間に我先にと続編に飛びつくだろう。もしワーナーが自社で配給するとしたら、海外配給組は参加の機会を失う。ワーナーは配給体系を変更するべきだろうか。同シリーズにはすでに、確立したインディペンデント市場が用意されているのだ。

 いずれにせよ、フォートは諦めていない。
 「『神秘の短剣』と『琥珀の望遠鏡』を作るわ」と彼女は誓う。「私たちが持つシリーズ作品が、どれだけ成長し、成功できるか、信じてくれるひとがいるんだもの」。

http://www.varietyjapan.com/news/business/u3eqp3000003fe2n.html

ギャガ「ライラの冒険〜」、吉村知己宣伝部長に聞く : 映画ニュース - 映画のことならeiga.com

[文化通信.com] ギャガ・コミュニケーションズ+松竹提供・共同配給のファンタジー超大作「ライラの冒険/黄金の羅針盤」は3月1日(土)より丸の内ピカデリー1他全国松竹・東急系で超拡大公開されるが、いよいよ明日23日(土)と24日(日)に先行上映が行われる。ギャガの今後の命運を握っているといっても過言ではない過去最大規模の勝負作。どんな先行スタートを切るか注目される。本作の宣伝展開や興行の見通しなど、同社宣伝本部・宣伝部の吉村知己部長に話を聞いた。

▼既に全世界37カ国でNo.1大ヒットを記録しているが、日本が一番当たると思っている。なぜなら本作はスタジオジブリ作品的な要素があり、人間とロボットの関係を描いた「A.I.」(WB配給)が日本で大ヒットした傾向からも、日本独自の文化から本作が受け入れられると見ている。本作はお転婆な女の子ライラが成長していく、スピリチュアルな話で、彼女が何をするために生まれてきたのか、ある種「ダ・ヴィンチ・コード」にも似た、宗教観がひっくり返るラストが3章には待っている。

▼カギはやはりライラと“ダイモン”(守護精霊)。タイトルを「ライラの冒険〜」としたのは日本だけ。ジブリ文化(ジブリ作品には(「〜の〜」)というタイトルが多い)のある日本だからこそこのタイトルにした。「黄金の羅針盤(ゴールデン・コンパス)」だけでは受けないと判断。運命の女の子ライラと一緒に旅するように見て欲しい。そして、作品の世界観を身近に感じてもらうために、人間の魂をあらわす動物の姿をしたダイモンを強調して宣伝した。白クマのバトルをメインに宣伝したアメリカ以外で大ヒットする結果となっている。

▼昨年のカンヌ国際映画祭で大々的に露出し、注目度を高めたことで、原作も100万部を突破。さらにポイントは日本語吹き替え版。オーディションを開催し、ライラ役に西内まりやさんを選んだ。そしてキャスティングで見たくなるように、成海璃子さん、山口智子さん、緒形拳さんとまわりには実力派の俳優さんたちを起用。昨年12月のロンドン・プレミアで本編キャストとの2ショットが大きく取り上げられた。

▼昨年末からスポットを打ち始め、その頃から春休みに親が子供を連れて見に行きたい作品としての認知度が上がった。まずはそのファミリー層を確実に取り込み、オールタゲットを狙っていく。試行錯誤を重ねながら精いっぱい展開してきたが、USENグループとしても最大の展開で、宣伝費は過去最高の20億円。ベースは出来たと手応えを感じている、やるべきことはやった。「1000万人動員委員会」のみんなの力を合わせて、興収100億円超を目指す。

http://eiga.com/buzz/show/10882

※コメント:

カナメの、今年最大のおすすめ作品です。

アメリカ人は正義vs悪の二項対立が好きすから、本作は好きじゃないのでしょう。
あと、反キリスト的?な内容もあるので宗教国家としては受け入れがたいのでしょう。

対して、日本はどうか。
近年、アメリカ化がひたすら進行しているが、どのように評価されるだろうか。

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