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こういう国際人も居るのですね、原丈人 (ほぼ日刊イトイ新聞より)
http://www.asyura2.com/08/bun1/msg/232.html
投稿者 もみの木 日時 2008 年 9 月 17 日 17:05:59: 7jMSCDqL4TVIk
 


http://www.1101.com/hara/


>>
糸井 ベンチャーキャピタル以外の選択肢は、
なかったんですか?

つまり、原さんは
若者たちが「大金持ち」になっていくのを
横で見ていたわけじゃないですか。

原  ふつうの企業をつくっても、
ひとつのことしかできないからね。

糸井  ああ‥‥そうか、そうか。

原  社会のしくみをつくっているのは、「システム」。

ひとつのことだけをやってたんでは、
ものごとを動かすシステムは構成できない。

でも、そのシステムの構成要素を
ひとつひとつ、同時に見ていける立場というのが、
ベンチャーキャピタルだったんですよ。

糸井  それも、どこか考古学的ですよね。
だって、
全体を見ているわけじゃないですか。

原  なにかの会社で大成功したら、
有名になれたり、
大金持ちになれたりするのかもしれないけれど、
ひとつのことしかできない職業には、
あんまり、興味がないんですよ。

糸井 ‥‥おもしろいなぁ。

原  糸井さんがいちばん最初に言われた、
エリートとその他大勢のあいだに、
ひどい格差のない社会。

糸井 ええ。

原  そういう社会のしくみを実現するのも
ひとつの「システム」を考えることじゃないですか。

糸井  そして、あたまで考えたら、
かならず実行に移してきたんですね。

原  そう、あたまで考えたあとは‥‥
「腹の底からやりたい」と思ってるかどうか。
これです。

あたまなんかはね、適当に使ってりゃ‥‥っていうのも
乱暴な話ですが(笑)、
わたしが使ってるのは「腹」なんですよ。

糸井  その「腹」は、どうやってできたんですか?

原  それもやっぱりね、
考古学をやってるときでしょう。

当時の中米では、内戦なんかもあって、
いかに自分で自分の命を守るか‥‥。

絶体絶命だっていう危機は
もう、なんどもありましたから。

糸井  そういう経験を経て「腹が据わった」と。

原  だからね、バングラデシュの現場にも
日本の若い人を送り込んであげたいんですよ。

糸井  じゃあ、エルサルバドルが変えたんですね、
原さんを。

原  そうかもしれません。

今、いろいろな仕事をやっていますが、
そういう意味で、私の原点は、
エルサルバドルで、自分とは違った価値観で
生きている人たちに出会ったことと、
彼らの現実を見たところにあるんです。

‥‥でね、エルサルバドルって国も
バングラデシュ並みに貧しい。

識字率なんかも、すごく低いんです。

だから、学童用品なんかは、
ユニセフやユネスコが持ってくる。

糸井 うん。

原  食料については、「FAO」という国連の機関が。

糸井  はい。

原  で、医薬品なんかは「WHO」、
つまり世界保健機構が援助している。

糸井  なるほど。

原  ‥‥と、聞いていたのにもかかわらず、
まったく、だれもやって来ない。


糸井  え?

原  エルサルバドルの首都にある
国連開発計画の代表事務所に行っても、
みんな、無関心なんです。

糸井  はぁ‥‥。

原  で、国連はなにやってるんだ、と。

もしも、なにか動かない理由があって、
なんらかの修正をすれば
動くようになるのかと思って、国連に入るんです。

糸井  だれが?

原  わたし。

糸井  また、入っちゃったんですか!?

原  ええ、スタンフォードの学生のとき、
「UNフェロー」といういう
ある種の上級外務公務員みたいな試験があって、
それを受けて、国連に入ったんです。


糸井  はぁ‥‥こんどは「そっち」だったんですね。

原  で、入ってみたら、
国連がいかにダメな機関かっていうことが
はっきり、わかった。

こんなとこにいたら、
わたしまでダメになると思って、
また、スタンフォードに戻ったんです。

糸井  おもしろいなぁ‥‥現場を「たしかめる」ために
実際に行ってみるっていうやりかたが
まったくもって「穴掘り」じゃないですか。

言葉は、わるいかもしれないけど。

原  そうそう、たしかめるために入る。
試験に受かりさえすりゃあね、入れるわけだから。

糸井  ぜんぶ、見てやろうって‥‥。
やってることが、考古学そのものですね。

2007-11-29-THU >>




 

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