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日本は衰退の道を選んでいる気がする、棄民化される若者。
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投稿者 あ+ 日時 2009 年 1 月 06 日 21:23:04: 8WlTWJKy3iQ86
 

(回答先: ひでえ言い草だぜ! 集まったのは「浮浪者」でねくて「労働者」だべ 投稿者 藪素人 日時 2009 年 1 月 06 日 18:06:28)

失われた世代研究A〜若年層が「失ったもの」

<< 作成日時 : 2006/04/20 23:57 >>

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昨日は、「失われた世代」は1999年から2005年にかけて高校や大学などを卒業した世代であり、1997年からの不況期にはじまり、長期化した「就職氷河期」がもたらしたものであることを示しました。
では、「失われた世代」はいったい何を「失った」のでしょうか?今日はその辺りを考察してみたいと思います。

1)失われた雇用機会
いわゆる「就職氷河期」では、企業が新規採用を抑制したことにより多くの若者が雇用機会に恵まれませんでした。特に高卒では雇用機会の喪失が深刻です。厚生労働省の調査によると、高校新卒者の求人は99年から大幅に減少し、改善の兆しが見られません。

(表:1月末現在の高校新卒者の求人数の推移)
1997年卒 50.7万人
1998年卒 51.1万人
1999年卒 35.1万人
2000年卒 25.3万人
2001年卒 25.9万人
2002年卒 22.8万人
2003年卒 20.2万人
2004年卒 20.8万人
2005年卒 24.5万人
2006年卒 28.4万人
参考:1991年卒 159.6万人
(出所:厚生労働省「平成17年度高校・中学新卒者の就職内定状況等(平成18年1月末現在)について」より筆者作成)

高校生の学生数も減少している分を考慮しても、1999年以降の減り方は「異常」です。さらに、この「求人」は正規雇用と非正規雇用を合わせたものであり、正規雇用による求人がどのくらいあったのかはこの資料からは把握できません。
1990年代後半以降の正社員を非正社員で代替させるという雇用の流れを考えると、非正規雇用も相当数の割合が含まれていることは想像に難くありません。
かつては高卒でも正社員に就職すれば職場でみっちり研修を受け、一人前の職業人となり家庭を持つことも可能でした。しかし、求人が少ない現況では、高校新卒者にこのような明るい展望は全く開けません。
このように、「就職氷河期」は学生たちから雇用の機会を奪うことになったわけです。

2)失われた収入
こうして、就業の機会を失った若者はパート・アルバイト、契約社員や派遣などの非正規雇用で働くことになります。いわゆる「フリーター問題」の発生です。「平成17年度版労働経済白書」によると、パート・アルバイトで働く(あるいは働く意思のある)15〜34歳の若者はこの10年で2倍に増えました。

(表:フリーター人数の推移)
1992年 101万人
1997年 151万人
2002年 209万人
2003年 217万人
2004年 213万人
(出所:厚生労働省『平成17年度版厚生労働白書』)

この数字から、「就職氷河期」によってフリーターが急増した形跡がくっきりと伺えます。さらに、2002年以降の人数は学校に通わない「卒業者」に限定しており、卒業者に限定していない97年以前のデータと必ずしも連続しない部分があります。ですから、この数字以上に「フリーター」として働く若年層は急増したことになります。
他にも、派遣労働者の数も、この「就職氷河期」の間に急増しています。

(表:派遣労働者数の推移)
1997年 85.5万人
1998年 89.5万人
1999年 106.8万人
2000年 138.6万人
2001年 174.8万人
2002年 213.0万人
2003年 236.2万人
(出所:厚生労働省「労働者派遣事業報告」)

このように、「就職氷河期」が訪れた1999年頃から、派遣労働者数の増加のスピードが上がっているのが分かります。
他にも、正社員を離職して非正規雇用に転ずる若者も少なくありません。「労働経済白書」によれば、離職した15〜34歳が非正規→正規へ就業形態が変更された割合は年々減り続け、逆に正規→非正規の変更は年々増加しているのが現実です。
ですから、「就職氷河期」は、非正規雇用で働く若者を大量に生み出したことになります。
平成15年度版国民生活白書によると、非正規雇用で働く若年層は2001年には417万人のぼると推計されています。
こうして非正規雇用を「選ばされた」若者は、低所得で働かされることになります。現在は年功序列賃金が見直されているといえども、正社員は20歳代後半にもなれば賃金は上昇カーブを描き始めます。
ところが、非正規雇用者は賃金が上昇カーブを描くことは殆どありません。
ですから、運よく正社員になれた人と、そうでない人の間の格差が大きくなります。それが今日言われている若年層の経済格差につながっていることになります。
非正社員は、本来なら正規雇用されて得られるはずの「生涯賃金」を「失った」のかもしれません。

http://tori-s.at.webry.info/200604/article_17.html

普通の家庭を持つことが著しく困難になるということを意味し。
ひいては、人口ひとつとっても激減を招き社会的衰退に繋がると
容易に想像できる気がする。
ここで、是正しなければならないと思うがそれを一番考えねばならない
政治家の意識がこれでは是正は無理であろう。  

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