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「動燃虚偽発表強制死損害賠償請求控訴事件」(JANJAN)
http://www.asyura2.com/08/genpatu5/msg/145.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 1 月 23 日 21:29:35: twUjz/PjYItws
 

http://www.news.janjan.jp/living/0901/0901225929/1.php

夫の死の真相を明らかにしたい!「動燃虚偽発表強制死損害賠償請求控訴事件」傍聴報告
ひらのゆきこ2009/01/23


1月20日(火)午後1時30分より東京高裁で、「動燃虚偽発表強制死損害賠償請求控訴事件」の口頭弁論が開催されました。

 1月20日(火)午後1時30分より東京高裁で、「動燃虚偽発表強制死損害賠償請求控訴事件」(もんじゅ・西村裁判)の口頭弁論が開催されました。出席者は、原田敏幸裁判長ほか裁判官2名、控訴人側(原告側)6名、被控訴人側(被告)5名、傍聴人32名。

事件の経緯について

 旧「動力炉・核燃料事業団」(動燃)の運営する核リサイクル原発「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、1995年12月、ナトリウム漏れ事故がありました。この事故は、冷却剤のナトリウムが漏れたという重大性だけでなく、動燃による情報隠しが問題となりました。

 動燃は、事故直後に撮影した現場のビデオ(2時ビデオ)を公表せず、事故から14時間後に撮影したビデオ(4時ビデオ)に編集を加え、最初のビデオとして発表したことなどが次々と発覚し、現地のもんじゅの所長らが更迭に追い込まれました。

 問題となった2時ビデオが事故直後、本社にも届けられていたことが明らかになり、この情報隠蔽問題に関し、内部調査チームが発足しました。動燃本社の広報担当者や理事長らの記者会見のあと、内部調査チームの1人だった西村成生さんが記者会見を行い、本社に2時ビデオがあることがわかったのは1月10日であると答えました。

 2時ビデオが本社にあることがわかったのは12月25日でした。西村さんが1月10日と答えたのは、その前に行われた記者会見で理事長が発言した内容と整合性をとるため、嘘を言わざるをえない立場に追い込まれたからでした。記者会見が行われた深夜未明、西村さんはホテルの駐車場で遺体となって発見されました。西村さんの遺族は、真相を解明するために本訴訟を提起しました。

 この裁判は、一審で原告が敗訴し、現在、東京高裁で控訴審が行われています。前回の口頭弁論では、科技庁からの出向職員Mさんに対する証人尋問が行われました。Mさんは、一審で動燃側が主張していた、翌日、西村さんの発言を訂正するために本社で定例記者会見を行う予定だったということについて、その予定はなかったと証言しました。

控訴審口頭弁論

 今回の口頭弁論では、控訴人代理人が、このMさんの証言の重要性と、新たに得た、西村さんと一緒に翌日、現地で記者会見を行う予定だったとされる西村さんの上司の証言など、事件に関する重要な証拠を提出したことを口頭で説明しました。

 また、翌日、記者会見を行う予定がなかったことが明らかとなったことから、動燃は、西村さんの発言を訂正するためになにもしなかったと断じ、安全配慮義務を怠った動燃の責任を厳しく問い質しました。

 控訴人代理人の主張に対し、被控訴代理人から反論がありました。記者会見の翌日は土曜日なので定例記者会見は行っていなかったというのは事実に反するため、準備書面で反論したい、との発言がありました。原田裁判長から、次回最終弁論(結審)までにそれぞれの主張を文書で提出するようにとの申し渡しがあり、閉廷しました。

説明会

 裁判のあと、説明会がありました。弁護団より今回裁判所に提出した準備書面の内容などについての説明がありました。弁護団は、前回のMさんの証言の重要性と、今回、新たに提出した西村さんの上司の証言は、この事件の真相を明らかにする上で大変インパクトのあるものであることなどを強調しました。

 次に、西村さんの遺族の方から発言がありました。

 遺族の方は、弁護士と一緒に茨城県に住む西村さんの上司の自宅を訪れ、事件について話を聞いたことや、上司はこの期に及んでも、こちらの質問に対し「知らなかった」と言い張り、シラを切っていたことなどを語りました。

 この上司は、西村さんの遺体を見ているはずなのに、気が動転して手しか見ていない、とか、顔も見ていない、などと答えたそうです。さらに、遺体の第一発見者はホテルのフロントではなく、この上司であることがわかったそうです。この証言は一審で証言した内容と異なると述べ、遺族の方は怒りを込めて次のように訴えました。

 「人が亡くなっているのに、よく偽証ができると思う。この前の証人のMさんは、翌日、記者会見の予定はなかったと証言しました。(上司の)Oさんは主人と一緒に仕事をしていたのに、いつまで経っても知らないと言い張っています。死者をこれまで痛めつけてよいのか。もう少し誠意があっても良いのではないか。今回の証拠が効くと思う。正義が通る、正しいことが通る裁判であってほしい」

筆者の感想

 西村さんの奥さんは、弁護士と一緒に、当時、西村さんの上司だったOさんの家を訪ね、茨城県まで行ったそうです。道に迷い、1時間半歩き回り、ようやくOさんの自宅を探し当てたそうですが、お話を聞きながら、夫の死の真相を明らかにしたいという遺族の思いの強さがひしひしと伝わってくるような気がしました。

 奥さんに、あらかじめアポをとって行ったのですか、と聞いてみると、頼んでも会ってくれないと思うので、突然訪ねて行ったということでした。その場にはOさんの奥さんも同席し、4人で話をしたそうです。

 この裁判は、動燃に対し、安全配慮義務違反で訴えていますが、「もんじゅ西村裁判を応援する会」の会報によれば、裁判の過程で、西村さんがホテルに泊まった証拠はなく、自殺の動機も不自然で、遺体の状況や、「遺書」、警察発表内容、その他多くの疑義があることがわかったそうです。

 動燃の不作為によって西村さんが全責任を負わされる形で亡くなっていることから動燃の責任は明らかであるとしながら、「自殺」とされた西村さんの死についても疑念がもたれていることがわかりました。

 夫の死の真相を明らかにしたいという遺族の切実な訴えに対し、裁判所は、事実に即した審理と、それに基づく公正な判断が求められています。
 

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