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【FRBに欧州との対立リスク スティーブン・ルイス氏(08/2/21)】------(日経ヴェリタス)
http://www.asyura2.com/08/hasan55/msg/471.html
投稿者 ミスター第二分類 日時 2008 年 3 月 03 日 00:29:10: syFUAx3Wc1pTw
 

http://veritas.nikkei.co.jp/marketeye/index.aspx?id=MS3Z21002%2021022008

【FRBに欧州との対立リスク スティーブン・ルイス氏(08/2/21)】------(日経ヴェリタス)
 

インシンガー・ダ・ボウフォー チーフエコノミスト

 スティーブン・ルイス

 フランスのラガルド経済財務雇用相は最近議会に出席した際、米国の金融政策を批判した。
彼女は「金融政策、特に金利を通じた政策の活用は、中央銀行がある通貨を圧迫するために用いることのできる手段の1つで、それはまさしく米国の中央銀行が行っていることだ」と述べ、為替相場の不均衡は米連邦準備理事会(FRB)の戦略と結びついていると指摘した。

 ユーロ圏の指導者の多くはラガルド経財相ほど強硬に米国を攻撃してはいない。
彼らはむしろ、協調して財政リフレ策を取るべきだという米政府の考えに抵抗しようとしている。
ユーロ圏が現段階で減税を実施すれば、ユーロ圏にとって健全性を維持するよりどころと考えられている安定成長協定を致命的に損なうことになりかねない。

一方、欧州中央銀行(ECB)理事会は世界の主要銀行による利下げを求める圧力の高まりにいら立ちを募らせているようだ。
ECB理事会メンバーは、2008年の経済成長率が従来の予想を下回る可能性があるとしながらも、インフレ防止が依然として最大の優先課題だというメッセージを伝えようと努めてきた。

 米国とユーロ圏の判断が大きく異なることはリスク要因だ。これ以上の不透明感の高まりを受け入れられない現状において、金融市場を一段と不安定にする恐れがある。
それは1987年の株価暴落を引き起こした米国、日本、西独によるルーブル合意の崩壊を思い起こさせる。
当時、市場は米国のベーカー財務長官と西独連銀のシュレジンガー副総裁の間で、将来の金利や為替の動向について見解に大きな隔たりがあることを認識した。

その歴史的な教訓を考えれば、世界の安定にとって最も望ましいのは、主要7カ国(G7)のリーダーの間で、異なる経済環境には異なる政策対応が必要だという合意が形成されることだ。

 フランス政府は、FRBが金融政策を決定する際に主に考慮している要因は欧州経済を犠牲にすることだと考えているが、欧州のリーダーすべてがそう考えているわけではない。

むしろ、FRBは欧州のことはほとんど念頭にないと考えるのが妥当だ。

 バーナンキFRB議長は1月22日に0.75%という異例の大幅利下げに踏み切って以来、コメントが変化した。

その利下げが世界的な株価急落を受けたパニックのようなものだったことは間違いない。

 問題はパニックに陥ったのが誰かということだ。

 市場はバーナンキ議長が不安を広げた震源地だと考えていた。米連邦公開市場委員会(FOMC)が1月22日の前の会合が開かれた07年12月11日に発表した声明は、「金融市場の状況悪化を含む最近の動向は、経済成長やインフレの見通しをめぐる不透明感を高めている」というもので、成長とインフレの双方について懸念が表明された。

FOMCは「物価安定と持続的な成長」のために行動する考えを示したが、緊急利下げが必要になる可能性については全く触れていなかった。

 米国のポールソン財務長官は1月11日に財政刺激策の必要性を訴え始め、その理由として景気にダウンサイドリスクがあることを指摘した。
それはFRBが経済成長を支えるために「大規模な追加措置」を検討していることをバーナンキ議長が示唆したわずか1日後のことだった。
それはあたかも、米経済に何が必要かについて、財務省とFRBがほぼ同時に同じ結論に到達したかのようだ。


 コスト高騰がもたらすインフレリスクについてFRBが依然として公に懸念を表明していたとすれば、ホワイトハウスは国内総生産(GDP)の1%にも相当する大規模な財政刺激策に正当な理由付けを与える必要があった。
財政措置を講じるためには、FRBが立場を変えることが前提条件だった。そしてFRBはスタンスを変えた。
バーナンキ議長は1月17日の議会証言で、政府の提案に沿って財政刺激策を支持する考えを示した。

 FRBが緩やかなペースで政策変更を行う方針を維持していたとすれば、バーナンキ議長のスタンス変更は腑(ふ)に落ちない。
政府が財政引き締め路線を放棄し、FRBが大胆な利下げに踏み切る必要があったことを説明するには、彼らが危機を真剣に受け止めていたと考える以外にない。

 たとえFRBが市場が思っているより平静な心で行動していたとしても、ドルや米国債の投資家にとっては好ましいことではない。

FRBは政治的な目的達成のために積極的に協力することを決めたようだ。

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 (下らない能書きと無駄なツッコミ)
 この原稿は重みがあると思いますので「ツッコミ」を入れながら能書きをタレて見ます。

>「金融政策、特に金利を通じた政策の活用は、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>中央銀行がある通貨を圧迫するために用いる
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>ことのできる手段の1つで、それはまさしく

>米国の中央銀行が行っていることだ」と述べ、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>為替相場の不均衡は米連邦準備理事会(FRB)の戦略と結びついていると指摘した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※この文の意味するところはアメリカの金利引下は「サブ・プライム問題」による景気後退に対する対策ではなく、
 FRBが意図的に「ユーロ」を標的にし「ドルの実効レート」を引下げる為に行っていると言うものです。
 ニポンではあまり報道されませんが、フランスの経済財務雇用相の批判だけに注意が必要です。


>ユーロ圏の指導者の多くはラガルド経財相ほど強硬に米国を攻撃してはいない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>彼らはむしろ、協調して財政リフレ策を取るべきだという米政府の考えに
       ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
>抵抗しようとしている。

> ユーロ圏が現段階で減税を実施すれば、ユーロ圏にとって健全性を維持する
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>よりどころと考えられている安定成長協定を致命的に損なうことになりかねない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※この文も意味深です。「・・・ほど強硬に米国を攻撃・・・」と言うくだりは基本的に「他国も同じ認識」と言う意味であり、
でもフランス以外の国は米国からの景気向上策としての「減税」には反対していると言う事です。


>米国とユーロ圏の判断が大きく異なることはリスク要因だ。
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>これ以上の不透明感の高まりを受け入れられない現状において、
>金融市場を一段と不安定にする恐れがある。
>それは1987年の株価暴落を引き起こした米国、日本、西独による
>ルーブル合意の崩壊を思い起こさせる。

>当時、市場は米国のベーカー財務長官と西独連銀のシュレジンガー
>副総裁の間で、将来の金利や為替の動向について見解に大きな隔たりが
>あることを認識した。

※サブ・プラ問題は米国の問題(仕掛け?)だから、欧州は受け入れることはできません。
このままではルーブル合意の時のように「ドル安」が行くところまで進むと言う意味にとれます。


>フランス政府は、FRBが金融政策を決定する際に主に考慮している要因は
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
>欧州経済を犠牲にすることだと考えているが、欧州のリーダーすべてが
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
>そう考えているわけではない。

>むしろ、FRBは欧州のことはほとんど念頭にないと考えるのが妥当だ。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
※この文を分かりやすく書き直すと、
米国がライバルとして浮上して来た欧州を叩こうとしているのではないかと
フランスは考えている。そう見ていないリーダーもいるが、多くはそのように考えている。
米国と欧州は経済的に対立関係にあるが、本当はFRBは欧州経済の事など考えていないようにも見える。


>バーナンキFRB議長は1月22日に0.75%という異例の大幅利下げに踏み切って
>以来、コメントが変化した。
>その利下げが世界的な株価急落を受けたパニックのようなものだったことは
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>間違いない。

>問題はパニックに陥ったのが誰かということだ。
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※普通に考えれば、パニックに陥ったのはバーナンキFRB議長ですが・・・・この文で疑問を呈している事からそれはバーナンキ以外の株価急落で影響(被害)を被る誰かを指していると思われます。


>米国のポールソン財務長官は1月11日に財政刺激策の必要性を訴え始め、
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>その理由として景気にダウンサイドリスクがあることを指摘した。
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>それはFRBが経済成長を支えるために「大規模な追加措置」を検討していることを
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>バーナンキ議長が示唆したわずか1日後のことだった。
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>それはあたかも、米経済に何が必要かについて、財務省とFRBが
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>ほぼ同時に同じ結論に到達したかのようだ。
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※なぜ米財務省とFRBが早期に同じ結論に達する事ができたのかと疑問を呈しています。


>コスト高騰がもたらすインフレリスクについてFRBが依然として

>公に懸念を表明していたとすれば、ホワイトハウスは国内総生産(GDP)の
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>1%にも相当する大規模な財政刺激策に正当な理由付けを与える必要があった。
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>財政措置を講じるためには、FRBが立場を変えることが前提条件だった。
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>そしてFRBはスタンスを変えた。
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>バーナンキ議長は1月17日の議会証言で、政府の提案に沿って
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>財政刺激策を支持する考えを示した。
^^^^^^^^^^^^^^^^
※インフレリスクをFRBが表明していたのでは、ホワイトハウスは財政刺激策を打ち出せません。
だからFRBは立場を変えました。大統領選挙もあるのにホワイトハウスは景気後退はゆるせませんと言う意味ですね・・・・・・


>FRBが緩やかなペースで政策変更を行う方針を維持していたとすれば、
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
>バーナンキ議長のスタンス変更は腑(ふ)に落ちない。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
>政府が財政引き締め路線を放棄し、FRBが大胆な利下げに踏み切る必要が
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
>あったことを説明するには、彼らが危機を真剣に受け止めていたと考える以外にない。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
※バーナンキの行動が急変したのは彼ら(ホワイトハウス?)が危機を真剣に受け止めたからと
取れます。


>たとえFRBが市場が思っているより平静な心で行動していたとしても、
>ドルや米国債の投資家にとっては好ましいことではない。
>FRBは政治的な目的達成のために積極的に協力することを決めたようだ。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
※FRBが平静に行動していたとしても投資家は迷惑そのもの。
 結局FRBは政治目的(ホワイトハウス?)の為に動くようになったと・・・・・・

 暗号文のように回りくどい文書ですが、解釈するとこのように取れます。もっとハッキリと断定的に書いてくれれば、分かりやすいと思いますが・・・・・これも米国と欧州間の対立が背後にあると仮定すると理解しやすいと思います。


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