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http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080304AT2M0302F03032008.html
サウジ、ドル連動維持・中銀総裁言明、通貨安定を優先
【リヤド＝加賀谷和樹】サウジアラビア通貨庁（中央銀行に相当）のハマド・アルサヤーリ総裁は3日、リヤドで日本経済新聞記者と会見し、焦点の通貨政策について、当面は通貨リヤルのドル連動（ペッグ）を維持し、リヤル相場の切り上げも控えると言明した。サウジの新たな政府系ファンドは財務省が準備し、当初の資産規模は60億ドル（約6200億円）前後になるとの見通しを示した。
サウジなどペルシャ湾岸主要国の通貨は米ドルと連動しているため、最近のドル安でインフレが加速。市場の一部にはペッグ制を放棄すると予測する向きもあった。アルサヤーリ総裁は「インフレ要因のうち、ドル安に伴うリヤル下落で輸入価格が上昇している部分は大きくはない」と指摘。ドル急落につながりかねない通貨制度の変更を見送り、自国も含め湾岸諸国の通貨安定を当面優先する姿勢を強調した。 (07:00)
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