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【商品市場の突然の失速、背景にファンドのレバレッジ外し】---(ロイター)
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投稿者 ミスター第二分類 日時 2008 年 3 月 22 日 12:51:01: syFUAx3Wc1pTw
 

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-30940820080321

【商品市場の突然の失速、背景にファンドのレバレッジ外し】---(ロイター)
2008年 03月 21日 14:29 JST

[ニューヨーク 20日 ロイター] 20日の米金融市場では、投資リターンを高める目的でかけていたレバレッジを縮小し、利益を確定する動きで商品が売られ、ドルが上昇した。原油など19商品の先物で構成するロイター/ジェフリーズCRB指数は今週、8.3%下落、下落率は指数の算出が始まった1959年以来、最大となった。

 7カ月前に信用危機が始まってから、市場の突然の変調を想定した投資家によるレバレッジ外しがみられるようになった。

 米投資銀行ベアー・スターンズ(BSC.N: 株価, 企業情報, レポート)の事実上の破たん、米連邦準備理事会(FRB)の利下げと、信用危機の新たな段階ともいえる展開だった今週は、高レバレッジの投資家が、追加担保の差し入れ要求への対応などで、益の出ていた取引の解消を余儀なくされた。

 バーラ・キャピタル(シカゴ)のシニアポートフォリオマネジャー、ピーター・ビソールド氏は「大規模なフローと数年分に相当するディールの解消が起こっている」と述べ、ファンドの中には、リスクエクスポージャーを減らすために安全な政府債や高格付けの社債を売っている向きもいる、と指摘した。

 こうしたリスク回避の影響が最も顕著に表れたのは商品市場。リセッション入りした可能性もある今回の米経済減速局面でも素材価格は底固さを示し、米原油先物は週明け17日に1バレル=111.80ドルの最高値を付けていた。しかし、商品価格は突如、上昇が失速した。

 投資家のデニス・ガートマン氏は最新のガートマン・レター「上手なトレードも時には失敗に終わる。それが目の前に突きつけられた。われわれは、1日にして天才から愚者に成り下がった」と述べた。同氏は、金上昇・株安を見込んだポジションを半分に減らすという。

 <企業の経営問題にも神経質>

 投資家は、資金繰りが悪化したベアーがJPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)に救済買収を仰ぐに至ったような、企業の存続にかかわる問題にも神経質になっている。

 上場先物・オプションの取引仲介最大手の米MFグローバル(MF.N: 株価, 企業情報, レポート)は17日、事業を行うのに十分な資金を確保している、との説明に追われた。資金繰り悪化懸念が浮上した同社の株価は今週、49%も下落した。

 米連邦準備理事会(FRB)は16日、公定歩合の緊急引き下げとともに、プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)向けの新貸出制度を発表した。制度は、大手に限るものの金融機関に低利で資金を調達する道を開くものだが、かえってカウンターパーティーリスクをめぐる懸念を増幅させた。

 レバレッジ外しは、海外市場でも主要なファクターとなった。オーストラリアでは借り入れコストが約18年ぶりの高水準に上昇したほか、日本では10年物国債先物が2003年半ば以来の高水準を記録した。

 シティグループは、ファンドによるデリバレッジが資産価格のデフレサイクルを引き起こすとの見方から世界経済成長予想を引き下げた。

 シティグループのリポートは「国際的な金融機関の多くが、米モーゲージ証券絡みで損失を出したため、バランスシートを縮小し続けている。この過程で他の金融機関への信用供与も減っている」と指摘。「こうした動きが資産価格や大手金融機関のバランスシートにさらなる圧力となる」とみている。

 (ロイター日本語ニュース 原文執筆:Kevin Plumberg、翻訳:武藤 邦子)

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(コメント)
 ヘッジ・ファンドの運用神話が崩壊する可能性が出てきました。
 この記事の意味する内容は金融機関がヘッジ・ファンドにカネを貸さなくなった可能性を示唆します。
 現在のヘッジ・ファンドの原型とされるLTCM(ロングターン・キャピタル・マネジメント)の破綻時の状況とそっくりです。
 基本的にヘッジ・ファンドはレバレッジを使って「確実性の高い小さな利ざやの取引」の利益を拡大しています。
 レバレッジの効かないヘッジ・ファンドなんてのは多くの場合、日本国内の銀行預貯金並みのパフォーマンスしかないようです・・・・ 

 もうひとつ留意すべき点は商品市況下落がインフレ沈静化に寄与する点です。
 オイル・ピーク説もすでに石油業界で揺らいでいます。
 ※ブラジルをはじめとする中南米にはサウジアラビアを凌ぐ埋蔵量があるとされており、ブラジルではすでにエレファン級の巨大油田が発見され同種の巨大油田が続々と発見される可能性が言われています。

 世界的がデフレ状況となり、円高、原料安となれば、内需関連の電力、化学関連の会社はメリットが大きそうです。
 
 「平成バブル・パートU」が起動する可能性が出て来ました。
 

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