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人の切れ目が政策の切れ目でありますね、やはり…。  【本石町日記】
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投稿者 hou 日時 2008 年 5 月 08 日 23:43:27: HWYlsG4gs5FRk
 

(回答先: 稲葉延雄氏が局長になって以来、考査局は権勢を振るうようになっている。  【金融ジャーナリスト匿名座談会】 投稿者 hou 日時 2008 年 5 月 08 日 23:29:48)

白川体制で初の「展望リポート」は…=願望抜け出し現実へ

 まあ予想通りで、景気判断の下方修正、利上げ路線の修正が行われた。この結果、金融政策運営は「経済・物価の見通しとその蓋然性、上下両方向のリスク要因を丹念に点検しながら、それらに応じて機動的に金融政策運営を行っていく方針である」と改められた。

(すでに数ヶ月前からこういう言い方になっており、展望リポートできちんと明記された)

 「上下両方向のリスク」、これは「第二の柱」では「海外経済や国際金融資本市場を巡る不確実性、エネルギー・原材料価格高の影響など景気の下振れリスクに最も注意する必要がある」と強調されており、つまり「機動的な政策運営」は利下げの可能性も視野に入っているのだろうと思われる。

 展望リポートは「願望」から脱却し、やっと現実的になった。このほか、気がついたところなどは以下の通り。


・「第一の柱」は、「政策金利に関しては市場金利に織り込まれている金利観を参考にしつつ点検する」もので、最近の金利急騰で「利上げを織り込んだものじゃないのか」との見方を招きかねないのだが、この点については「経済の減速や下振れリスクの高まりを背景に、金融市場における先行きの利上げ見通しは後退し、対応する期間の金利は低下している」と記された。まあ、現状維持を前提とした経済見通しというわけである。

・やっぱり文章はちょっと長くなった。景気動向&金融政策がこれまでとガラッと変るほどの局面なので説明することが増えたのだろうが、白川氏が戻ったことも多少は影響したのではないかと思う。人によっては冗長と感じるかもしれないが、丁寧に説明するのが白川総裁のキャラであるので…。


・「リスクバランスチャート」が加わった。これは新たな取り組みでありますね。私はあってもなくてもいいとは思うのだが、みなさんはどうでしょうか。


・09年度の見通しがちょっと楽観的だが、これはまあどうなるか分らない話なので、この蓋然性を真剣に論じても発展的ではない。そもそも見通し期間の延長を決めたのは05年4月で、これは福井総裁のやや強引な指導力による面もあった。審議委員らも困ったのである。ちなみにこの延長案には3人が反対した。

須田委員 「相対的に確度の低い2006年度の見通し計数を公表することは…、(略)金融政策運営の透明性の向上につながるかどうかは判断が難しい」

中原(真)委員 「GDPや消費者物価指数について、統計作成上の技術的問題や将来における改訂等に伴う不透明要因が多いことなどを踏まえると、現時点において対象期間を延長し、計数を公表することは適当ではない」

水野委員 「展望レポートにおいて複数年度の見通しを公表しても、金融政策の透明性の向上には実質的にはつながらないこと、(2)今後も税制見直しの議論が継続すると見込まれる中で、マクロ経済政策が一定であることを前提に見通しを公表しても、金融市場にはあまり参考にならない」

 ということで、とりあえずは足元のダウンサイドリスクに最大限の注意を払いながら、機動的な政策運営に努める、これが白川体制の政策運営のすべてでありましょう。金先、買い戻しですね(笑)。

人の切れ目が政策の切れ目でありますね、やはり…。

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