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株主のみなさまへ ―   ジョン・A・セイン会長兼最高経営責任者     【メリルリンチ&カンパニーインク】 
http://www.asyura2.com/08/hasan57/msg/152.html
投稿者 hou 日時 2008 年 6 月 12 日 23:26:54: HWYlsG4gs5FRk
 

メリルリンチ2007年 年次報告書

●ポイント
1.86億ドルの純損失
2.1株当たり 10.73ドルの純損失
3.年末に流動性が切迫する可能性 バランスシート規模の縮小
4.余剰流動性 800億ドル
5.新たに加わった株主は、主要市場で当社をサポートできる、長期的で当社の経営に関与しない多様な戦略的投資家グループである。
6、総資産 1兆200億5000万ドル
7、ロシアでの拠点開設
8、自己勘定業務も拡大

Merrill Lynch & Co Inc. (MER)
1株から売買可能
株価 On Jun 11: $35.46

http://finance.yahoo.com/echarts?s=MER#chart8:symbol=mer;range=19920102,20080611;indicator=split+sma(200)+volume+macd;charttype=line;crosshair=on;ohlcvalues=0;logscale=on;source=undefined

メリルリンチ 【東証外国:8675】」
10株から売買
取引値

4,100
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=8675.t&d=c&k=c3&a=v&p=m130,m260,s&t=ay&l=off&z=m&q=c&h=on


Merrill Lynch & Co., Inc.
4 World Financial Center
250 Vesey Street
New York, NY 10080
ホームページ

http://www.ml.com/index.asp?id=7695_15125_17454

チャーリー・メリルは、そのライフワークとなった投資ビジネスの開拓に乗り出したとき、当社の指針として米国をはじめ世界中の投資基準を確立する諸原則を示しました。

約1世紀にわたり、顧客重視、誠実さ、卓越性、チームワークといった原則に献身的に取り組んできた結果、メリルリンチは、好不況の波に左右されない盤石の企業文化とリーダシップを誇る会社を築き上げました。

私はこの偉大なグローバル企業の最高経営責任者に就任したことを名誉に思うと共に
お客様に充実したサービスを提供しつつ、自社の先頭に立って難局を切り抜けていく覚悟を決めています。

株主の皆様への御挨拶として、3つのトピックスを取り上げたいと思います。

まず2007年の業績とCEO就任に際して掲げた優先課題についてです。
次に各事業の成果についてレビューし、
最後にお客様と当社の事業は2008年に米国でも海外でも成長していくものと見込んでいます。

●2007年の業績


2007年を振り返ることから始めたいと思います。
当社の事業の多くは申し分ない結果を出し、中には過去最高に達したものがありますが
全体的には史上最も受け入れがたい業績となりました。
米国のABS CDOやサブプライムの住宅ローン・証券を通じた米国住宅ローン市場へのエクスポージャーに起因する評価損により、通年の業績は継続事業ベースで86億ドルの純損失、希薄化後1株当たりにして10.73ドルの純損失になりました。

当面の4つの優先課題

2007年のような事態を2度と繰り返してはなりません。
私のCEO就任以来、当社は4つの優先課題を達成することにより、リスク管理体制を再構築しながら、成長に向けた態勢の立て直しに動いてきました。

次の優先課題は資本基盤を増強することでした。当社は損失を上回る128億ドルを調達しましたが、もっと多額の資本を調達することも可能だったでしょう。
格付け機関が当社の信用格付けを肯定したとご報告できるのは喜ばしいことであり
事実当社の資本基盤は強固です。いまや事業の拡大とグローバルなビジネスチャンス
の活用に目を向ける態勢が整っています。
さらに、新たに加わった株主は、主要市場で当社をサポートできる、長期的で当社の経営に関与しない多様な戦略的投資家グループであることも申しそえておきたいと思います。

3つ目の優先課題は経営組織の構造を強化することです。
メリルリンチをリードする最優秀な人材を求めるとともに、責任、成果、チームワークの強化に向けて、よりフラットです水平的な組織構造にしたいと考えています。
この目的に沿って、私の直属の部下に増やし、経験豊かなベテランをリーダーシップの要職に抜擢するよう心がけました。

また、信用リスクと市場リスク管理機能を統合し、その責任者を含む上級幹部で構成される委員会から私の毎週直接報告を受けるようにするなど、リスク管理のプロセスも強化しました、リスクを取ることはメリルリンチの使命と成功に不可欠であり、それぞれ事業にふさわしい規模のリスクを取るよう徹底していく方針です。
非流動資産の縮小など、バランスシートの管理と平行してトレーディングも慎重に行っていきます。

最後に、組織の壁を取り払い、全社横断的にチームワーク、クロスセリング、そして1つの企業としての一体感を強化していきたいと考えています。

第一段階として
報酬に関する方針を変更しています。
当社の事業では何よりもお客さまの利益を最優先しているのと同じように、
報酬の決定に際しては、全社的な財務成績を最重視したいのです。
チームワークはメリルリンチの中核的な価値であり、現在のような不安定な市場環境の中でお客様にサービスを提供していくには不可欠な要素でしょう。
全社をあげて人材や革新的なアイデア、その他の経営資源を最大限活用していきたいと考えています。


各事業に目を転じるとその結果からメリルリンチの収益力と可能性が浮き彫りになります。

グローバル・ウェルス・マネジメント・グループ(GWM)
は、米国でも海外でもその地域におけるメリルリンチの顔となるものです。
当社ではお客様とのリレーションシップを最も貴重なビジネスの源泉と考えています。
2007年、GWMの収益は18%、税引前利益は59%それぞれ増加し、お客様からの預かり資産が過去最高の1兆7500億ドルに達しました。また、2007年第4半期には、新規資金の純流入額300億ドルになりました。これは2000年以降最大の増加額であり、非常に厳しい市場環境の中で心強い結果といえます。

法人顧客グループ(GMI)
の成績は、、米国のABS CDOとサブプライム住宅ローン・証券へのエクスポージャーから打撃を受けました。しかし、株式市場部門、投資銀行部門とも過去最高収益を記録するなど、いくつかの主要業務で収益増を確保しました。アドバイザリー業務、株式オリジネーション業務がいずれも好調で、IBKの成長はバランスがとれています。
メリルリンチは世界のリーグテーブルのランキング上位5社に入り、欧州、環太平洋、および新興市場でバランスの取れたプレゼンスの拡大を実現する万全の態勢を整えています。2008年には世界ランキングで上位3社に入ることを目指しています。

株式市場部門も23%の収益増を達成し、過去最高を更新しました。株式市場部門は、現物とデリバティブのバランスがとれている強力な事業です、メリルリンチは米国・欧州・中東・アフリカ・環太平洋で株式取引の堅調な成長を牽引しています。

債権・通貨・コモディティ部門(FICC)では、グローバルな金利や通貨の取引で大幅な収益を確保しましたが、それ以上に米国のABS CDOサブプライム住宅ローン・証券からの損失が膨らみました。
FICC内では、金利・通貨取引など、多くの個別業務が過去最高の収益を記録し、2008年もそれが続くと期待しています。米国でも世界でも、メリルリンチは、金利、通貨、コモディティ業務で強力なプレゼンスを構築しています。

当社のグローバル・リサーチ・グループは、引き続きお客様に好採算の投資アイデアを提供しており、ウォール・ストリート・ジャーナル紙による株式銘柄選定に関する調査で「ウォール・ストリート最優秀証券会社」に選ばれるなど、数多くの賞を受け取りました。リサーチグループは米国で有数の存在感を維持しつつ、グローバルな成長の機会を洗い出す万全の態勢を整えています。

将来の展望

メリルリンチには、急速に成長し、グローバルに事業基盤を拡大し、優れた商品やサービス、ソリューションを提供している強力な諸事業があります。
私のメリルリンチのウェルス・マネジメント事業が過去最高ではないかと自負しています。
経済の先行きが不透明な米国においては、お客様が変動の激しいマーケットを各個人の目標達成の向けたチャンスへと変えるお手伝いをすることができます。
経済がより強く成長している米国外においては、何百万もの将来性豊かな個人のお客様の金融資産の管理・運用できるように競争力を発揮していきます。

すでに収益の半分以上を米国外で稼ぎ出している法人顧客グループ事業については、今後も成長機会への投資を継続していく方針です。

この1月、私は新しいロシアでの拠点開設に立ち会うためにモスクワに参りました。
これは、国際市場において自らのプレゼンスを拡大し、グローバルな資本主義の成功が世界中の人々に抱かせた永続的な期待感を実現すべく、メリルリンチが全力で取り組んでいる姿を象徴するものといえます。
また、当社の事業形態は今後の顧客主導型ですがサードパーティーのファンドを通じた自己勘定業務も拡大し、重要な市場参加となっていきます。


締めくくりとして、株主と顧客の皆様がお寄せくださっているご信頼に感謝申し上げたいと存じます。
皆様のお気持ちには十分報いていけるはずです。
メリルリンチは逆境に直面し、厳しい決断に立ち向かい、新たに強力な基盤を構築する方向へと歩みを進めました。

お客様に対しては、メリルリンチを最強にすべく、日々全力で取り組んでいくことお誓いします。


また、株主の皆様に対しては、メリルリンチは世界最高の金融サービス企業へと変容させることをお約束いたします。

当社の従業員には、「さあ一緒に始めよう」というメッセージを送ります。

今後ともなお一層のご理解、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。


 

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