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1970年代の石油危機と今日の状況確認( 先日のユーロ天井記事は大恥となってしまいました。)
http://www.asyura2.com/08/hasan57/msg/298.html
投稿者 Ddog 日時 2008 年 6 月 29 日 21:51:49: gb2b4T9TetGkU
 

6月24日深夜、私のブログで、ECBが利上げしない限りユーロ天井と書いたとたんに、

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 [フランクフルト 25日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は25日、欧州議会の経済金融委員会で証言し、7月の理事会で利上げする可能性をあらためて示唆した。ただ、複数回の利上げの可能性には言及しなかった。
 トリシェ総裁は、ECBが高度の警戒状態にあると述べるとともに、賃金と物価のスパイラル的なインフレを招くリスクが特に高まっているとの認識を示した。
 7月利上げの方針を確認することはなかったものの、小幅利上げする可能性がある、との6月理事会後の会見で示した見解を繰り返した。
 総裁は「6月5日に理事会を代表して述べたことに付け加えることも取り消すこともない」とし、「インフレ期待をしっかり抑えるために、次回の理事会で小幅に金利を動かす可能性があると述べた。その可能性がある、と述べた」と語った。
 6月理事会後、金融市場は7月の25ベーシスポイント(bp)利上げ、さらに年末までの25bp追加利上げの可能性を織り込んだ。
 一部のECB理事会メンバーは、さらなる引き締めの可能性は排除できないとの見方を示す一方で、トリシェ総裁はこの日の証言で、複数回の利上げに言及したことはないと言明。「ECB理事会のスポークスマンは一人しかいない。まったく単純なことだ」と述べた。
 「複数回の利上げを想定しているとは言っていない」と述べたうえで「ただし、もちろん前もってコミットすることは決してない」と付け加えた。
 
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以上のニュースが流れた、Ddog的には大恥である。

トリシェ総裁の証言について、アナリストは7月利上げ観測を確認するものとして7月3日のECB 理事会では。0.25%の利上げ予想する見方が大勢を占めている。

6 月5 日の定例理事会では政策金利の据え置きを12 ヶ月連続で決定(年4.0%)。しかし、原油高や食糧価格上昇による物価上昇圧力の高まりでトリシェ総裁はインフレ進行に警戒感を表明。G8のドル防衛の話し合いは無視された。

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[フランクフルト 27日 ロイター] ポールソン米財務長官は来週、トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁と会談する。米財務省は今週、ポールソン財務長官が6月29日から7月3日まで、モスクワ、ベルリン、フランクフルト、およびロンドンを訪問することを明らかにした。
 ECBの報道官は、同財務長官がフランクフルトのECB本部を1日に訪問することを確認した。
 財務省によると、欧州での会談は世界経済などが中心となり、為替問題も議題となる可能性がある。
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http://business.nikkeibp.co.jp/article/reuters/20080628/163942/

とりあえず、7/1のポールソン米財務長官、トリシェECB総裁との会談の推移を見守りたいところだ。

基軸通貨ドルがぶれるということは世界中でインフレが炎上中することを意味します。(我が家の家計も火の車で炎上中ですが、まもなく燃え尽きそうです。)

世界インフレはまだ始まったばかりかもしれない。ガソリン、小麦粉、卵、食パン、バター、米(世界的には)身近なものが上昇している。

インフレの主因は原油高であることに間違いが無い。堺屋太一氏の初期の小説「油断」で原油の供給が止まり、国内に餓死者が出る可能性を書いたものがありました。

農産物といえども、先進国の農業は耕運機、輸送、肥料、ありとあらゆる過程で原油がなくては成立しない。まして漁業は燃料がなくては致命的だ。

石油や化石燃料を製造や輸送の過程で使わない商品はほとんどない。私は現在東急沿線に住まいがあるので、買い物や通勤などほとんど車を利用しなくても生活が出来るが、以前地方都市に住んでいた。何処へ行くにも車無しでは生きていけなかった。さしずめ引きこもりにでもなるしかなかったろうが、買い物はやむをえずするだろう。それでも走行距離と回数は極力減らし、まとめ買いをするか、自転車バイクに切り替えていたかもしれない。

日本なら限界集落でもなければ、バイクで済むかもしれないが、構造的に車社会のアメリカの都市は想像するだけ恐ろしい。原油価格が200ドルにでもなれば、田舎町は機能すらしなくなるかもしれない。MadMaxか北斗の拳の世紀末的風景が目に浮かんでしまう。

CPI(消費者物価指数)は日本の場合まだ完全にデフレを脱していないというが、子供時代に体験した1970年代のオイルショックー狂乱物価時の風景を思い起こす。

1970年代の2ケタのインフレと、2ケタの金利、当時のインフレは毎日のように物価が上昇し、物価が上昇するから、その懸念でモノが買われ、その循環需要でスパイラル的に物価が上昇した。当時各国の主要政策は、インフレを最優先した為に、市中は資金不足に陥り、個人・企業が消費と投資を控え「スタグフレーション」という言葉を小学生であった私も覚えたほどだ。

先進各国政府はインフレ対策として賃金や価絡の引き上げを抑える「賃金・価格統制」がとられた。今のコンビニ規制ではないが、TVの終了時間が早まり、ネオンの規制で、東京タワーも早々消灯日本とドイツでは日曜日のマイカー利用の自粛、ガソリンスタンドの日曜・祝日全面休業とか、米国ではガソリン配給制などもあった。今日の状況はまだまだ生ぬるくも感じる。

米国で、日本車が認知されたのは当にそんな時代であった。ホンダのCVCCエンジンのシビック。トヨタカローラの人気が一気に高まった。

今回の原油高騰は、一気に新エネルギー、脱石油社会が急加速で訪れることとなろう。太陽光発電、電気自動車、非食料原料のバイオオイル、藻原料のエネルギー、潮流発電etc・・・。
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/8723465.html
一気に技術革新が訪れることは間違いない。日本の産業界は再度浮上する可能性は大きい。

1970年代、ドルの金兌換の停止を宣言するドルショックはドルの信認低下に見舞われ、インフレ抑制のために大幅利上げが必要だったが、大恐慌の再発が懸念されていたため、FRBが通貨供給しない為、単独で大恐慌を引き起こす前に米国では「FRB国有化」の議論が浮上していたとの記事もあった。

今日の「サブプライム問題」以降のドルの信認の低下とインフレは1970年代当時そのままであるかもしれない。行き場を失った投機資金は新興国の成長による資源需要の急増、さらにはピークオイル思惑と合致し、これが「原油高」に拍車をかけた。さらには穀物食料、資源高に波及し、「インフレ圧力」を世界に撒き散らしつつある。行き着く先は、70年代の価格統制は考えにくいものの、原油高とインフレが各国同時増税のような負の効果を発揮し、「世界経済同時不況時代」に突入することになるのだろう。
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今後2〜3年で原油価格は200ドルを超え、300ドル・400ドルとなってしまうのだろうか?
もしそうなるとすれば、中国が元凶かと思うが、元高でコスト高、人件費もUPとなり成長の限界が見え出している。ひとまず、五輪が無事に終了するか見届けてからでも行動するのも遅くはないかもしれません。
ちなみに、北京五輪のインフラは整備したが、肝心の五輪ツアー客はほとんど北京を訪れなさそうだ。【米流時評】http://beiryu2.exblog.jp/8176111

資源価格の高騰を抑える“裏技”として、資源のドル決済をやめることを検討している動きがある。ドル安で目減りする自国通貨換算分がなくなる為、資源にドル換算マイナス分を上乗せする圧力が減るメリットがある。ロシア大統領のメドベージェフ氏は以前、「輸出取引をルーブル建てにしたい」と発言し、中国は外貨準備の運用先をユーロなどにシフトしつつあります。米国としては、「基軸通貨ドル」防衛論の本質は「脱・米国」の世界潮流への米国の危機感でもあります。

ECBが7月利上げをもし強行すれば、ドルがユーロに対して売られ、石油や金も一段と上昇、⇒米国・中国経済の失墜に備えるしかないでしょう。

http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/11792268.html  

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