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７月18日（ブルームバーグ）：欧州株式市場は３日続伸。週間ベースでは、ダウ欧州株価指数が５月以来で初のプラス。米証券大手メリルリンチと米ソフトウエア大手マイクロソフトの決算が失望する内容だったものの、米銀シティグループの４−６月（第２四半期）赤字幅が予想よりも小幅だったことが好感された。
英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ（ＲＢＳ）と仏ＢＮＰパリバが上昇し、ダウ欧州株価指数の銀行指数の過去３日間の上昇率はここ５年で最大となった。仏蘭系航空会社、エールフランス・ＫＬＭグループと、独高級車メーカーのダイムラーは３日続伸。原油相場が週間ベースで下落したことが材料となった。
ダウ欧州株価指数は前日比1.6％高の280.69で終了。前週末比では 3.8％上昇した。
エアリオン・ファンド・マネジメントのファンドマネジャー、ジョナサン・モンク氏（ロンドン在勤）は「投資家は今週に入るまでは企業決算をかなり懸念していたが、シティグループ決算で安心した」と指摘し、「大方の見方よりも上昇し続ける可能性がある。銀行は問題を乗り越え始めている」と語った。
18日の西欧市場では、デンマークとノルウェーを除く16市場で株価指数が上昇した。ダウ欧州50種株価指数は1.8％高、ダウ・ユーロ50種株価指数は２％上げた。
ＲＢＳは10％高。ＢＮＰは6.6％上昇した。ダウ欧州指数の銀行株指数は３日続伸し、この間の上昇率は13％となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめた11日時点の週間データによれば、同指数の構成銘柄の株価収益率（ＰＥＲ）は7.6倍と、少なくとも過去10年で最も低くなっている。
エールフランスは4.7％高。英航空大手のブリティッシュ・エアウェイズ（ＢＡ）は6.5％上げた。ダイムラーは3.8％上昇。ニューヨーク市場の原油先物相場はロンドン時間午後５時40分現在、前週末比で10％安となっている。
英独仏の株式指標
英国ＦＴ100指数は前日比90.10ポイント（1.7％）高の5376.40。ＦＴオールシェア指数は同48.91ポイント（1.8％）上げて2735.72。
ドイツのＤＡＸ指数は111.38ポイント（1.8％）上げ6382.65。ＨＤＡＸ指数は43.49ポイント（1.4％）高の3252.59。
フランスのＣＡＣ40指数は73.37ポイント（1.7％）上昇し4299.36 で終了した。
ロンドン 藤森英明
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