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LTCM奉加帳の呪:リーマン破綻2日目のNY市場から見えること。
http://www.asyura2.com/08/hasan58/msg/312.html
投稿者 Ddog 日時 2008 年 9 月 17 日 10:01:53: ZR5JcjFY1l.PQ
 

LTCM奉加帳の呪:リーマン破綻2日目のNY市場から見えること。
昨夜「どうか今晩NYダウは7月ザラ場安値10827 ドルを割らないか、引けで上回ってください」とお願いしたところ。11059..02+141.51ドルザラ場安値10742.70で帰ってきた。

日足のチャートで見た場合、10827を割った場合支持線は、2007年7/10 10739ドル、52週平均移動線が10732ドル、2005年10/17 10215ドル。AIGの行方によっては、まだNYダウ1万ドルを割る可能性も十分にある。
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[ニューヨーク 16日 ロイター] 米国株式市場は反発。米当局が保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG) に対し、金融支援を行うとの見方が強まったことが背景。
 連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利据え置き決定で失望感が広がり、株価はマイナス圏で推移していたが、連邦準備理事会(FRB)がAIG向けの融資を検討しているとの報道を受けて終盤に切り返した。
 (略) 
FRBがAIGへの金融支援を検討しているとするブルームバーグの報道を好感し、金融株が前日の下げから反発して相場をけん引した。前日にはAIGの債務格付けが引き下げられ、同社の資本調達能力に対する懸念が高まっていた。
 また、関係筋がロイターに語ったところによると、英バークレイズ は米リーマン・ブラザーズ の米国のブローカー・ディーラー部門の取得に向けて交渉を行っている。

FRBは16日、FOMCでフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.00%に据え置いた。当面は利下げよりも流動性供給によって金融市場の沈静化を図る方針とみられている。

オークブルック・インベストメンツのヘッド・トレーダーは「AIGに関してある程度の信頼感が市場に戻ってきており、最悪期は過ぎたと考えたい」とし、「AIGへの支援やリーマンによる一部事業売却のニュースがあり、金融株はこれらに対して極めてポジティブに反応している」と述べた。

金融株は取引終了後も引き続き上昇。モルガン・スタンレー は第3・四半期(6―8月期)決算が予想を上回る好調な内容となったことを受け、時間外取引で7%超上昇。 AIGは一時1.25ドルの安値をつけたが、切り返して21.2%安の3.75ドルで取引を終えた。ただその後、米政府がAIGの資産保全者扱いを選択肢のひとつとして検討している、とするブルームバーグの報道を受け、引け後の取引で48%急落した。 ウェルズ・ファーゴ は12.7%高、バンク・オブ・アメリカ は11.3%高。 一方、ゴールドマン・サックス・グループ は1.8%下落。第3・四半期(6― 8月期)決算が70%の減益となったことが下げ材料。
ヒューレット・パッカード(HP) は6.8%上伸し、ダウを押し上げた。 HPの最高財務責任者(CFO)が今四半期の利益目標の達成に自信を示したことが好感された。

 原油価格が2日連続で下落したことも相場を支援した。米原油先物 は前日終値比4.56ドル安の1バレル=91.15ドルで終了。
(以下略)
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http://jp.reuters.com/investing/news
重大ニュース追加
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-33786020080917
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米FRB、AIGに約9兆円つなぎ融資し株式約80%を取得へ
2008年 09月 17日 09:11 JST
 [16日 ロイター] 関係筋によると、米連邦準備理事会(FRB)は、保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に対し約850億ドル(約9兆円)のつなぎ融資を実施し、株式を約80%取得する方針。
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予想通り、FRBは利下げしなかった。FRBの決定を支持します、ここで、利下げをすると、米ドル安、原油高の可能性が出てしまう。

原油は100ドル近辺、100ドルの壁の時滞留した98ドルかと思ったが、早くも91ドルまで下落。予想以上の下落ペースだ。ヘッジファンドが吹っ飛ぶペースが加速するだろう。

原油に投資した、カルパースや他の年金基金も「いい気味だ!、ざまあみろ!」NHKの番組で原油に投資した年金基金の担当者曰く、「自分達の投資資金で原油が吊り上げられても、誰かがやるから仕方ない」確かそんなことを言っていた。担当者はチームごと首だろう。信義に反することをする者は、天誅が下るのだ。

昨晩ニュースステーションで久しぶりに木村剛の馬鹿面を見た。肩書きが(株)ファイナンシャルジャパン代表で、「不良債権処理に取り組む・・・だと」爆笑してしまった。「不良債権を創造する」に替えるべきだった。相変わらず日本はダメだと言っていたが、駄目なのは米国の金融システムであって、木村が日本に移植しようとしたシステムだ。米国の金融システムが機能不全に陥っているにもかかわらず、日本の株価が米国以上に下げたから、日本がダメだと持論を展開。こんな男をTVに引っ張り出す神経が解らぬ。円高は、日本を世界中が買っているからじゃないでしょうか?

ドル円も一時103円台へ突入したが、106円台を激しく上下しています。円ドルが、100円を割ることは少ないと思っています。
為替相場に関しては、短期的には株安に伴う円高リスクがあることはある。金融不安を背景にあと年内2回あるFOMCで利下げの可能性を言われているが、今のところ、今年3 月のように、商品高と連鎖した「ドル独歩安」にはないので、私の山勘では「利下げは無い」とは思う。利下げがあっても0.5%程度の米利下げにとどまるならば、ドル・円の下値が100円を割り込む可能性は低いだろう。

以前は、株式市場と商品市場はアンビバレントな関係で、株が上がれば商品が下がる、商品が上がれば株価が下がるものだった。ところが、一つのファンドの中に商品と株を組み込んだヘッジファンドなどが流通している。以前の教科書では、株価の下落は商品の上昇を招くとされていた。TVでも同じことを言っている時代遅れの解説者を散見する。

世界的な株価下落は、商品市況の下落を伴う。それゆえ商品市況は来年春頃まで弱いと思う。したがって、その間は円を除く通貨に対してはドル高基調だと思われる。

金融不安は、欧州アジアの証券市場も直撃している。グローバル化した世界経済は、米国の金利や資産、米ドルの価値だけが低下するのではなく、各国の経済も直撃する。それゆえ、米ドルの独歩安は考えにくい。

一定期間が過ぎると、今度は商品安が進む過程で世界の株価が上昇を始めると、円安圧力がかかり始めるだろう。商品安・株安局面では、円と米ドルが強く、その他の通貨が弱い。世界で最も安定しているのは日本経済のバロメーターである円なのだ。木村剛君、この私のブログでも読んで勉強するように!!!

だが、商品安・株高局面へと移行すると、金利が低く株価の上昇が鈍い円資産から、他の通貨資産へ資産は移動する、FOMCで利下げではなく利上げをした場合、ドル円では円安となる。では1.32〜1.38 ドル程度へと下落する可能性が高い。

当面、世界的に株価が低迷しているうちは、これを書いている現在は106円台だが、ドル円の100円割れはなさそうだと思う。今後はドル円は110〜112 円程度へと上昇し、ユーロ円は1400 円台程度で安定していくものと思う。円相場のカギは、何より世界的な株価動向にある。

それにしても、米国は日本が10年かけてやったバブル崩壊の過程と後処理を、僅か1年から2年で処理しようとしている。日本の前例があるとはいえ、日本のバブル崩壊を研究し尽くしたバーナンキFRB議長の手腕は見事なものだ。

ロイターの報道にあるように、AIGは救われるかもしれない。ただ今後も次々問題は表面化するであろうし、金融危機の第四回準決勝戦では何が起こるか想像もつかないが、最終的決勝戦ではバーナンキFRB議長は公的資金を注入して決勝戦に勝利するだろう。その決勝戦の相手はまだわからない。
日本と同じくシティ、ゴールドマン、バンカメ等々の残存金融機関への強制注入かもしれない。

10年前のLTCM破綻時、米金融市場では奉加帳を回し、LTCMへの資金拠出をして金融危機を乗り越えたことがあった。この奉加帳に出資を嫌がった2社ベアスターン社とリーマンブラザース社が今回市場より退出した。奉加帳をまわした帳元の一人である元ゴールドマンCEOの現財務長官ポールソンからしてみれば、金融システムの担い手でありながらその金融システム維持に責任を負わない会社が、今度は自分のところが危機だから助けてくださいといっても、助けないのは、当然の判断である。この2社は排除されて当然である。イソップ童話にも出てきそうな教訓である。村八分といったところだ。


「苦しい時は助け合い」、いかに弱肉強食の資本主義の原理の総本山であるアメリカ市場であったとしても、大きな教訓が残された。10年前奉加帳に参加しなかった会社が排除されたことは、市場参加者全員の胸に刻まれた。


 

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