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http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=ac6PdXf3VENw&refer=jp_news_index
ＮＹ外為(22日):ドルが対ユーロで過去最大の下落-米財政悪化を警戒(2
９月22日（ブルームバーグ）：ニューヨーク外国為替市場ではドルがユーロに対して99年のユーロ導入以来で最大の下げを記録した。米国で発表された7000億ドルの不良資産買い取り案は同国の財政赤字をさらに拡大させるとの懸念が背景。
ポールソン財務長官が策定した金融機関救済案は、投資家による米ドル資産への信頼回復にはつながらず、ドルは４営業日続落した。この日は株式も下落した。一方、原油は急伸、この日が最終取引日となった10月限の取引で売り持ち高を解消する動きが殺到した。
ＲＢＳグリニッチ・キャピタル・マーケッツ（コネティカット州グリニッチ）の北米通貨戦略責任者、アラン・ラスキン氏は「財政赤字の急増がドルを含め、市場参加者にドル建て資産を保有する価値を再考させつつある」と語った。
ニューヨーク時間午後４時18分現在、ドルはユーロに対して2.3％下げて１ユーロ＝1.4808ドル（前週末は同1.4466ドル）。一時は８月22日以来安値の1.4866ドルを記録した。ドルは対円で２％下げて１ドル＝105円 32銭。前週末は同107円45銭だった。ユーロは対円で0.3％上昇して１ユーロ＝155円94銭（前週末は155円46銭）で推移している。
米政府の計画
ドルは今月11日に記録した対ユーロでの１年ぶり高値の1.3882ドルから６％以上値下がりした。
米政府は20日、救済計画を発表。同計画は国債発行限度を6.6％増の 11兆3150億ドルに引き上げることも盛り込んでいる。
ＦＸコンセプツのジョン・テイラー会長は、米政府の歳出が増えると、海外投資家にとってのドル建て資産の魅力が損なわれ、ドル相場は「大打撃」を受けるだろうと語る。
キャリー取引解消
円はメキシコ・ペソに対して1.7%上昇して１ペソ＝９円91銭。低金利の円で資金を調達し、高金利通貨で運用するキャリー取引の解消が背景。日本の政策金利は0.5%、メキシコは同8.25％となっている。
バンク・オブ・ニューヨーク・メロンの主任為替ストラテジスト、サイモン・デリック氏は「救済案をもってしても、米国および各国経済がかなり落ち込む可能性は高まっている。市場参加者はこれまでのようなリスクを取る投資方法には戻らないだろう」と述べた。
南アフリカ・ランドはドルに対して0.9％下げて、１ドル＝7.9885ランド。南アフリカのムベキ大統領が辞任を表明したことから、海外投資家は世界的な金融市場の混乱を受け、同国通貨建て資産を売却するとの観測が強まった。
金利先物市場動向によると、10月29日の連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）でフェデラルファンド（ＦＦ）金利誘導目標が0.25ポイント引き下げられる確率は42％となっている。１カ月前はゼロだった。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先：ニューヨーク 楽山 麻理子 Mariko Rakuyama mrakuyama@bloomberg.net Editor: Tsuneo Yamahiro 記事に関する記者への問い合わせ先： Ye Xie in New York at yxie6@bloomberg.net ; Bo Nielsen in Copenhagen at bnielsen4@bloomberg.net
更新日時 : 2008/09/23 06:56 JST
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