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21世紀型の新金融システムは創造可能であろうか?
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投稿者 Ddog 日時 2008 年 10 月 06 日 21:09:01: ZR5JcjFY1l.PQ
 

21世紀型の新金融システムは創造可能であろうか?

問題はドルの行方と考えてもいいだろう。私の主張は米ドルの基軸通貨に代わる通貨もなければ、ドルを中心とした国際決済システムに代わるものも無いと考えています。

更に今後、証券化ビジネスとデリバティブなど金融派生商品が存続するか否かであると思う。また、今回の金融システムの混乱の元凶の一つはS&PやMoody’sなど格付け機関が正しく機能しなかったことにあると思っています。今後はたして格付け機関は機能していくのか甚だ疑問に感じています。

ベアー・スターンズ、リーマン・ブラザース、メリルリンチ、AIGなど、株価が暴落に追い込まれた直接の契機は、格付け会社の「格下げ」だ。一民間格付け会社にすぎないS&PやMoody’sの勝手なリスク評価がCDSやCDOの価格形成の基準となり取引に変調の原因であるうえに、「勝手格付け」の原則により、なんら責任を負わない。しかもその格付け会社がマーケットや伝統ある企業の殺生与奪権を握っているのは異常なことかもしれない。

マーケットに関わる人間の普通の感覚からすれば、格付け機関の評価は万全であると信じることにより商売が成り立っていた。格付け会社の評価を前提とする現行の金融システムこそ破綻したといえるのではないだろうか?今後も日本の金融機関を含めS&PやMoody’s
にこれ以上市場に君臨させて良いものであろうか?と疑問に思う。

現在のところ、S&PやMoody’sの格付けを評価しない若しくは無視するような動きは見られない。現に、「市場」において、膨大な証券化商品は、そのほとんどが格付け会社に裏打ちされた「擬制価格」で評価、発行、売買されている。今更格付け会社を抜きにできるはずもない。もし格付け会社の評価が無ければ価格形成が困難なばかりか、すべて灰塵に帰してしまう恐れすらあるので、現状ではS&PやMoody’sを切り離すことが不可能なのだ。
悪役と考えるならば転移した癌細胞と考えてしかるべきかもしれない。

もはや20世紀型信用の創造保証機関である格付け会社の外科的摘出が不能であるといって過言ではない。 21世紀資本主義にあっても、多様な証券化商品やデリバティブによって、新たな成長マネーが生み出される必要性は変わりが無い。ならば、格付け機関の公平性信用性、デリバティブ商品の適正な評価をするよう、格付け責任を付加すべきと思う。

一般的な人達の感覚からすれば、デリバティブも派生金融商品も不要であると思うかもしれないが、日本において江戸時代大阪の堂島の米会所で、来年の年貢米を取引する世界で最初の先物取引が行われていたように、先物取引や普通の通貨スワップ取引、今回世界恐慌を引き起こす時限爆弾とされるCDS(クレジットデフォルトスワップ)にしても仕組みを理解すれば、元来不要な詐欺まがいの取引ではなく、グローバル化した世界経済を回転させるには無くてはならないとも考えています。

不動産や商品証券化は各種のメリットがある。例えば不動産投信RIETを例にとれば、仮に土地を買ってアパートを建てアパート経営をしたとするならば、家賃を払わない借主とか、様々なリスクトラブルを処理した上でアパートを建てたローンを差し引いた収益が残るが、資金が必要となりアパートを売り払おうにもそう簡単に売却できるものでもない。

その点証券化することによりリスク管理が容易になる。次いでリスクの特定や分散さらに組み合わせによって、リスク低減も可能になる。また、証券化は資金フローを活性化させ、結果として資金効率化に資する。だから、証券化は21世紀金融の中核的な金融技法である。

この金融工学的な手法によって、より多くのリスクを抱え込んでしまったのが今回の金融危機ではないだろうか?資産担保証券(ABS)を組成する住宅ローン担保証券(RMBS)、商業用不動産ローン担保証券(CMBS)、リスクの大きなサブプライムローンからリスクの小さい債権までを各種組み合わせて組成する債務担保証券(CDO)などは、借金を返済する意思と能力を持つことを前提として価格付けがなされるから、これら証券化商品の価値は、現実に市場で取引される価格とは乖離した擬制価格であった。

ベアー破綻後私を含めCDOを詳しく誰もが理解した今となってから見れば、誰かが王様は裸だと誰かが気がつけば、擬制価格での取引価格は不可能になり、値付けが不可か、大幅な下落に見舞われることは必然であった構造的欠陥商品だと思える。なぜ秀才揃いのウォール街で誰も指摘しなかったのか不思議でならない。

何ら権威や資格もない、一民間会社の格付け機関に上場企業の格付けの上げ下げを自在に行う生殺与奪権を持つことをSECが容認していることに対して「共和党のマケイン大統領候補が今回の金融危機に対して「SECの委員長を即刻、解職せよ!」と発言したのは、至極理解できるところです。

スワップ取引も20年前までは最先端の金融手法であったが、最近ではFX取引を行っている人なら馴染があると思うがスワップポイントなどで、だいぶ市民権を得ている。スワップポイントは為替スワップ取引によって交換した金利の利益と負担を割り当てたものです。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が市場ニーズで誕生するのも90年代に膨張した金融派生商品だ。簡単に言えば破綻リスクを少額の手数料や証拠金で元本を保証して、価格変動のリスクを回避できる商品だ。

考えてみると競馬のノミ行為と同じ仕組みだ!ふつうは当たり馬券(破綻すること)がめったにないので、馬券(証拠金)をただ頂くおいしい商売だが、馬券が当選(金融危機が発生)したら、途端に払えなくなってしまう。

米国のCDSの元本残高は約60兆〜70兆ドルに達するとされる。 政府はAIG救済に動いた。AIGが破綻すれば、CDS市場は大混乱に陥るのが必至である。
CDSやCDOなど証券化商品やデリバティブを放置している限り、金融システムの再生は難しい。

今回金融安定化法案の救済想定は、住宅価格の下落や景気悪化などから、現時点で返済が滞っている金融機関が抱え込む住宅ローンの総額元本に等しい約75兆円である。
CDSに関してはまった何等手を打たないのか手が打てないという状態が現状だ。

金融安定化法案で金融機関のバランスシートが改善されてもCDSやデリバティブには手がつけられないでいるが、CDS自体債務ではないので、なんとかこの爆弾を破裂させず時間を引き延ばせば、CDSは消滅する。

FRB・財務省の一連の処置が功を奏し世界恐慌突入を回避できた場合は、新しい21世紀金融システムの構築がされるであろう。

証券商品・デリバティブの存在を消し去ることは不可能である為、引き続き金融工学関連商品は残るはずである。そして投資銀行亡き後監督するのはFRBである。中央銀行が金融派生商品を管理するのは一種の試練だ。しかし、この試練なくして、21世紀型の新金融システムの再構築は不可能であろう。

【Ddogのプログレッシブな日々】
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/17934594.html  

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