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為替に重大な関心、午前に市場安定化で首相指示＝中川財務・金融相【ロイター】
http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPJAPAN-34532220081027
2008年 10月 27日 10:50 JST 記事を印刷する | ブックマーク[-] 文字サイズ [+]
1 of 1[Full Size] ［東京 ２７日 ロイター］ 中川昭一財務・金融担当相は２７日午前に記者会見し、為替市場での急速な円高進行について「過度の変動がみられるとの認識を持っている」と述べた。さらに「無秩序な動きは経済や金融の安定に悪影響を与えるので、為替相場に重大な関心を持って引き続き注目していきたい」と語った。
また、中川財務・金融相はきょう午前１１時３０分に麻生太郎首相から、市場安定化策について指示を受けることを明らかにした。同相と与党の政策責任者が首相官邸に呼ばれているとして「首相からの指示は、市場安定化と円滑な金融機能の維持・強化が中心だと思う」と述べた。
関係者によると、政府は市場安定化策について、銀行等保有株式取得機構による株式買い取りの再開のほか、金融機能強化法の公的資金枠（現行２兆円）を拡大することを検討している。また、金融庁は、銀行の自己資本比率規制の見直しを検討していることを明らかにしている。
ただ、同日の会見で中川財務・金融相は、市場安定化策の中身について「首相からの指示なので、私から指示の中身を言う材料はない」とするにとどめた。
＜日経平均バブル後最安値、大変懸念＞
同日の日経平均株価が一時バブル後最安値を割り込んだことについては「急速に株が下がっているということは、日本経済や日本の心理に決してよい影響を与えないので、大変懸念している」と語った。
為替相場については「重大な関心」としたが、急速な円高進行に対応する具体的な行動については「デリケートなので答えない」とするにとどめた。
（ロイター日本語ニュース 村井 令二記者 伊藤 純夫記者）
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