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【米ゴールドマン、融資債権の空売りで価格押し下げか−運用者が苦情】----(ブルームバーグ)
http://www.asyura2.com/08/hasan59/msg/707.html
投稿者 梵天 日時 2008 年 11 月 18 日 09:14:52: 5Wg35UoGiwUNk
 

出典
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aK0P0QmI56GQ&refer=jp_japan

【米ゴールドマン、融資債権の空売りで価格押し下げか−運用者が苦情】

 11月17日(ブルームバーグ):5910億ドル(約57兆4000億円)規模のレバレッジド(高リスク・高利回り)融資債権市場の投資家から、米ゴールドマン・サックス・グループが自社利益のために空売りによって価格を押し下げているとの批判が出ている。

 事情に詳しい複数の関係者によると、少なくとも2人のファンドマネジャーが業界団体の「ローン・シンジケーションズ・アンド・トレーディング・アソシエーション(LSTA)」の幹部に口頭で苦情を申し立てた。ゴールドマンが空売りによって価格を押し下げ、自社利益のために顧客の利害を侵害していると主張したという。

 このような融資債権の価値は過去1年で1710億ドル下落した。かつてはこうした融資は安全と見なされ、額面1ドルに対し1ドルの等価で取引されていた。今回の値下がりで、売買完了に数日から数カ月と時間がかかり銀行が投資家よりも多くの情報を持っているこの市場の問題点が浮き彫りになった。

 銀行および債権を売買する運用会社で構成するLSTAの広報・販促・啓蒙担当ディレクター、アリシア・サンソーン氏は電子メールで、「LSTAは空売りに関して厳密に監視している」と説明した。同氏によるとLSTAは決済の迅速化と正確な価格報告に向けた規制強化を計画している。同氏はゴールド マンへの苦情については言及を避けた。

 ゴールドマンの広報担当者マイケル・デュバリー氏は発表資料で「流通市場における価格変動拡大が多くの債権について見られ、融資債権の運用者らは 2007年7月以来損失を被っている」とした上で、「投資家がこのような価格変動のさまざまな原因に注目することは理解できるが、ゴールドマンのポジションはその1つではない」と表明した。空売りをしていたかどうかは明言しなかった。


積極的
 ブルームバーグ・データによれば、ゴールドマンは昨年、レバレッジド融資の貸し手として4位(05年は8位)に浮上していた。ファースト・データやファースト・エナジー・ホールディングス(旧TXU)などの大型レバレッジド・バイアウト(LBO)案件で協調融資の取りまとめを手掛けた。

 LSTAへの苦情によると、ゴールドマンは最近数カ月、ほかのディーラーに比べて低価格で融資債権を積極的に売却するほか、決済にはLSTAが推奨する7日よりも長期間を要するケースがあった。

 今回の信用危機で、融資債権市場への影響は特に大きい。従来これらの債権は額面と等価で売買され、額面1ドルに対して90セントを下回ったのは今年の2月が最初だった。10月には過去最低の71セントまで下落した(格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ=S&Pのデータ)。S&Pは市場全体で約1710 億ドルが失われたとしている。

 融資債権の空売りに関する規制はない。LSTAのエリオット・ガンズ法務顧問が先月述べたように、今までは価格が下がったことがないので空売りなどする者はなかったためだ。

 協調融資の債権は流通市場で売買されるが、取引は相対で取引所はない。組成時に協調融資に参加した銀行はエージェントバンクと呼ばれ誰に幾らで債権を売却したかを記録している。エージェントバンクは誰が幾らで売買するかを知っている。また、売買はエージェントバンクが承認するため、決済を遅らせることも可能だ。規制関連などを専門とする調査会社エート・グループのシニアアナリスト、ジョン・ジェイ氏は「エージェントバンクは誰がいつ何を買ったという全体像を完全に把握できる。ほかの投資家が持っていない情報を持っている」と指摘した。

翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:アムステルダム 木下 晶代 Akiyo Kinoshita akinoshita2@bloomberg.net Editor: Fumihiko Kasahara 記事に関する記者への問い合わせ先: Pierre Paulden in New York at ppaulden@bloomberg.net ; Caroline Salas in New York at csalas1@bloomberg.net

更新日時 : 2008/11/17 18:58 JST

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[コメント]
 G20が終わったとたんにまたしてもゴールドマン・サックスの空売り攻勢!!!
融資債権の空売りとは・・・・情報筋の間ではアメリカの商業銀行の破綻を唱える向きがあり、そこまでやるか!と思っていましたが・・・・やっぱりあいつらはやるようですね。

 つまりこれは銀行にダメージを与えるか破綻させようと言う試みです。

 銀行が融資債権を売却する理由は資金繰りとポート・フォリオの適切性の確保です。金融機関の融資は業種や金額、期間が適切に分散している事が望ましいのですが、自前の融資だけではどうしても得意業種や分野の問題もありどうしても偏ってきます。また大口の融資はシンジケートを組んで協調融資を行います。しかしこれではポート・フォリオの分散は確保できない為に融資債権を売却し流動性を確保します。

 しかし融資の取引相場が「空売り」により大幅に下落するとどうなるか・・・・
 流動性の問題が発生すると言う事です。

 これは金融機関の資金繰りに影響を与えます。場合によってはダメージや破綻につながる問題となります。

 時価が下がっているから「融資債権にも含み損がある」とお得意の流言蜚語と風説の流布のための「レポート」で商業銀行の株でも売りまくるのでしょう・・・・・きっと・・・

 G20でどなたかが「ドルだけが基軸通貨でない」とか「ドルが基軸通貨である事が問題」とかやりだすから、今度は商業銀行をぶっ潰すようですね。
 これをやられると新興国経済は「木っ端微塵」です・・・・・・・・
 資金繰りのつかなくなった新興国企業がどうなるかはご想像にまかせます。

 現在の帝国主義は金融とコンピューターを使って武力を行使しているようです。
 どうやらこれはマルクスやレーニン、シュムペーターなどの経済学者の方々も予測できなかった帝国主義の新段階のようです。
 国家を超越した帝国主義(?)資本は、金融市場や商品市場で圧倒的な金融(武)力を行使し支配力を行使する・・・・   

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