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アカシックレコード『資本主義は70年毎に戦争でリセットされるネズミ講「70年周期説」』を読んで思うこと。
http://www.asyura2.com/08/hasan60/msg/1021.html
投稿者 Ddog 日時 2009 年 1 月 10 日 16:09:29: ZR5JcjFY1l.PQ
 

アカシックレコードの資本主義は70年毎に戦争でリセットされるネズミ講「70年周期説」
[http://www.akashic-record.com/y2009/ndlie.html#02]を読んだが、資本主義に対する考え方は、1992年アメリカの政治経済学者フランシス・フクヤマの著作「歴史の終わり」の対極にある考え方で実に面白い内容だった。佐々木氏の考えと私の考えは100%一致するわけではないが、奇妙に一致するところがある。

干支と経済循環のことを思索して1月7日の晩に書いた「景気循環と干支、太陽黒点の関係」[http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/22198199.html]を2009/1/8(木) 午前 2:31 にUPした。アカシックレコードからのメールは2009/01/08 (木) 23:53に受信しているようであったが、Webでは1/9の昼過ぎに「70年周期説」のUPを確認している。

アカシックレコードの「究極の解決策」[http://www.akashic-record.com/y2008/usdslf.html#02] のメール判配信は2008/11/27 (木) 8:33と「イラク戦争は成功」[http://www.akashic-record.com/y2008/usdirq.html#02]の配信は2008/12/04 (木) 11:33 ですが、私が「仮説:金融危機自作自演説」[http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/19753668.html]を書いてブログにUPしたのは2008/11/13(木) 午前 2:59である。
※「ビックスリー救済法案否決と、オバマ幻想 (仮説:金融危機自作自演説-A)」[http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/21154137.html]は2008/12/14(日) 午後 9:48のUP

読み比べていただくとお分かりだろうが、アカシックレコードに書かれている内容と、私のブログに書いた一連のアメリカや世界の動きについて、見方考え方は大筋で同じある。私はアカシックレコードの読者でもあり、佐々木氏の本の読者でもあり、考え方に影響も受けています。(私のブログで佐々木氏のヒラリー大統領説を馬鹿にして佐々木氏を批判することも書きましたが・・ネ。)

ただこの3本に関しては、私の方が先に公開していますので、もしかしたら、佐々木氏が逆にDdogの意見を参考にしたのかもしれません?なんてことはないか。 かたや有名作家、かたや一ブロガー、天土地ほどの差がある。阿修羅掲示板にUPしても経済板(国家破産)での小生の投稿閲覧数は1200〜1500がいいとこ。小生の無名なブログも、毎日のヒット数も、毎日更新しないため、一時600名を越えたこともありましたが、最近の訪問者数300名程度のブログでしかない。佐々木氏はこのブログの存在すら知らないだろう。

人口動態の重要性について私がブログに書く以前は佐々木氏の記事に人口動態のことなど書いてなかったし・・・。佐々木さんが私のブログを読んで頂いているなら、ありがたい限りです。阿修羅掲示板は読まれている可能性はありますけど・・・。

私は日々書籍経済レポートを読み、ネット閲覧検索を日常するがのだが、中朝戦争説については、佐々木氏のアカシックレコードと彼の小説「天使の軍隊」が最初だった。この斬新な考え方見方には正直とても感服した。

フランシス・フクヤマの「歴史の終わり」では、冷戦に米国が勝利したことで国際社会においてリベラルな民主主義と資本主義が最終的な勝利をおさめたとしているが、この本を1993・4年?頃に読んだ当時私は、正直当時どうしてもリアリティを感じなかった。2000年のITバブル直前の頃、もしかしたらそうなのかなァ?と思いかけたが、結局この本は、経済体制というよりも政治支配体制が社会主義よりも資本主義の方が優れていたと比較論の論文にすぎなかった。

佐々木氏の資本主義1.0から2.0とする書き方は、トーマス・フリードマンの「フラット化する世界」のグローバリゼーション1.0・2.0とするコンピューターソフトバージョンの区分パロディの影響だろう。
私流に資本主義のバージョンを区分するならば、第一次世界大戦と第二次大戦間は資本主義2.5と区分すべきかもしれない。第二次世界大戦後ブレトンウッズ体制が資本主義3.0なら、1971年のニクソンショック、が資本主義3.5であったろう。米ソ冷戦終了が資本主義4.0で9.11以降が4.5と区分し、サブプライムローン問題〜金融危機後を資本主義5.0と区分するべきではないだろうか。

1/4の日高義樹のワシントンレポートは興味深かった、恒例のキッシンジャー博士の2009年の予言は興味深かった。キッシンジャー博士は「世界各地で同時に変化が起きしかもお互いに関連しあっている」と予言している。ただ、今年の暮れには米経済が回復しているという楽観論には同意できなかった。

民主党の大御所として、キッシンジャーは、オバマのニューディール政策は成功するだろうと語った。ところがである、最近私が批判している、グルーグマンが2008年11月17日、米国時間前日放送のNHK-BS1『ABCジスウィーク』)。において、
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フランクリン・ルーズベルトは(最初は、公共事業で大恐慌に立ち向かったが)、途中で(均衡財政の)原則に戻り、増税し、財政支出を縮小した。そうしたらまた不況になってしまった。そこで、新たな一大公共事業に乗り出します。第二次大戦という公共事業に」
つまり、FDRはいくら公共事業をやってもいっこうに景気が上向かないことに嫌気が差し、途中で方針転換して、公共事業予算などの政府財政支出を削減し、増税して財政赤字を縮小し、かえって景気を悪化させるという失態を演じたのだ。そして、それをごまかすために(日本の真珠湾攻撃を口実に)第二次大戦に参戦し、戦争によって米国経済を立ち直らせた、というのだ。
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と語ったそうだ。私はこの番組を見ていなかったが、先日批判した、自著「格差は作られた」でルーズベルト政権の格差圧縮政策を絶賛しておいて、なんたる二枚舌であろうか?なんてことはない、オバマ当選直後グルーグマンはオバマ政権の経済閣僚としてお声がかからなかったことに失望して、変節したにすぎない。所詮ウォール街の住人と50歩100歩だ。彼の学問以上に、彼の人格に問題がある。また、彼の主張はコロコロ変る。

ただ、グルーグマンのこの指摘については正しい。残念ながら・・・そのことは認めよう。

以下の佐々木氏の意見は、まさに「我が意を得たり」!
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●歴史に学べ●
以下の人々に言いたい。
すなわち、地球温暖化防止のための環境政策を説く者、そのための自然エネルギー政策を説く者、ジョージ・W・ブッシュ米大統領の政策すべてを単純に悪と決め付ける者、同大統領に追随して日米関係を強化した日本の保守勢力を批判する者、日米同盟の見直しを叫ぶ者、もう米国の覇権は終わったと唱える者、米国の次は中国の時代だと信じる者たちに言いたい。
「あなたがたは、自分は視野が広いと思っているのだろうが、実はなさけないほど視野が狭い。あなたがたの視野にはいっている歴史は、たかだか数年前までの浅い歴史だ。
37年前まで遡れば、米国は相当に横暴な経済政策を採っても、そう簡単には覇権国家の座を失わないとわかるし(小誌2008年11月27日「究極の解決策〜勝手にドル防衛?」)、80年前の歴史を正確に学べば、資本主義はリセットされる時機には「平和的な」公共事業をいくらやっても景気は回復しないとわかるのに、それらをわかろうとしない。
米国はニューディール政策で大恐慌を克服した、などという米国政府の『大本営発表』を鵜呑みにし、たかだか十数年間の中国の国内総生産(GDP)の伸びを見て中国の将来性を信じる者に、いったいどんな見識があるのか」
日米同盟は第三国の脅威から日本を守るためにあるのではない。米国の脅威から日本を守るためにあるのだ。第二次大戦を見てもイラク戦争を見てもわかるとおり、米国は、自国の経済政策上の都合で、適当な理由をでっち上げて他国に戦争を仕掛ける野蛮国だ(小誌2008年12月4日「イラク戦争は成功〜シリーズ『究極の解決策』(3)」)。
だから、日本は常に米国の味方でいなければならないのだ。うっかり米国と距離を置くような政策を採って、イラクのように「違法な大量破壊兵器があるはずだ!」などと言いがかりを付けられて戦争を仕掛けられたら、どうするのだ。
日米同盟を重視する日本の保守政権を批判する連中は、「異国に屈して日米和親条約を結んだのはけしからん」と激昂して大老・井伊直弼を惨殺した幕末の尊皇攘夷派と同じで、まったく現実が見えていない。
「米国の戦争に巻き込まれないように、平和憲法を守って悪いことをしないようにしていれば、だれからも戦争を仕掛けられることはない」などという「護憲攘夷」は机上の空論であり、現実を無視したカルト宗教のご託宣と同類だ。
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米国の覇権は、維持される。以前のようなスーパーパワーでではなくなるものの、依然世界一の超大国の座から退位しないだろう。退位するにしてもまだ先の未来だと思う。

日米同盟は第三国の脅威から日本を守るためにあるのではない。米国の脅威から日本を守るためにあるのだ。小室直樹先生もずっと同じ事を書いている。

日米関係は冷めた熟年夫婦と同じだと思う。ただ一度離婚をちらつかせてみるのも悪くは無いかもしれない。「NIKKEINETプロの視点:米大統領選と日米関係(8) 熟年離婚かフルムーンか:オバマ新政権下での日米関係を考える」
[http://www.nikkei.co.jp/neteye5/sunohara/index.html]

「オバマの戦争」の項については、キッシンジャー博士が、第二次世界大戦みたいな戦争を起こすわけにはいかないだろうと発言するように、確かに米中直接対決は起きないだろう。第二次産業の工場の無い米国には、軍事兵器の増産は不可能に近いし、中国の製品を軍需物資から完全に取り除くことはできない。第二次大戦のように米国に長期的継戦能力は存在しない。部品や原料を海外に頼る脆弱な工業生産国にすぎない中国も自力更生で戦争を継続することは不可能。

第二次世界大戦で、米国経済が甦った理由の一つは、第二次世界大戦で、日独英仏の過剰な生産設備を徹底的に破壊しつくしたことである。米国に繁栄をもたらしたのは、自国以外の工業設備を破壊しつくしたことが大きい。

佐々木氏が具体例を出しているように、『インドと中国の産業は発展するより破壊されたほうが、米国にとって都合がいいだろうから、インドと中国に対して米国が戦争を仕掛ける…………かというと、そうとも限るまい。』直接対決以外の生産設備破壊工作をする可能性は十分ある。
『2008年11月26日にインドのムンバイで起きた「インドの9.11」、イスラム過激派によるムンバイ同時テロ事件は、この印パ戦争への「導火線」と見ることもできる。
中国に対しては、たとえば北朝鮮に中国を攻撃させ「中朝戦争」をやらせて中国を大混乱に陥れ、同時に、アフガンから新疆に工作を仕掛けて、新疆のウイグル人イスラム教徒の分離独立運動を煽り、中国を国家分裂に向かわせて、外国から投資の来ない、カントリーリスクの高い三流国に転落させる、というのも有効だろう。』
『経済的なライバル国の生産力を破壊し、その戦後復興事業をなるべく自国企業に排他的独占的に受注させ、そこから利益を上げると同時に、ライバル国の国力が回復しすぎないように制御することだ(現に第二次大戦後、米国は日独を占領して両国の戦後復興政策を主導し、日独に対して戦後の復興援助を与えると同時に、両国が核兵器や米国並みの航空宇宙産業を持てないように去勢した)。』

イスラエルのガザ攻撃、キッシンジャー博士のいうところの、2009年は「世界各地で同時に変化が起きしかもお互いに関連しあっている」ということなのだろう。

【Ddogのプログレッシブな日々】
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/22294383.html

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蛇足:ブログに同日UPした雑談。

ネットで政府批判の「ミネルバ」、ついに逮捕(朝鮮日報)に思うこと。
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2009/01/09 10:37:43
ネットで政府批判の「ミネルバ」、ついに逮捕(朝鮮日報)

インターネット上で「ミネルバ」というハンドルネームを使い、李明博(イ・ミョンバク)政権の経済政策に対する辛らつな批判を繰り返してきたパク・デソン容疑者(31)が、虚偽の事実を流した容疑などで検察に逮捕された。
 ソウル中央地検の麻薬・組織犯罪捜査部(金朱洗〈キム・ジュソン〉部長)は8日、「インターネットのポータルサイト“ダウム”の討論掲示板“アゴラ”に書き込んだ100件余りの書き込みの中で、虚偽の事実を流した疑いで、パク容疑者を7日夜に緊急逮捕し、取り調べを行っている」と発表した。
 検察によると、パク容疑者は先月29日、「アゴラ」に「政府に対する緊急命令文を送る」というタイトルで、「政府が7大金融機関や輸出入関連の主な企業に対し、ドル買いを禁止する緊急命令文を送った」と書き込んだが、これはまったく根拠がないものだったという。
 インターネット上ではこれまで、「ミネルバ」の正体について、外資系の金融機関に勤めていた50代の金融専門家とされていたが、検察は「パク容疑者は無職の30歳で、外資系の金融機関に勤めたり、海外へ留学したりした形跡はない」と発表した。
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[http://www.chosunonline.com/article/20090109000027]
韓国では、ネットの論客が逮捕されるニュースが流れた。彼の場合は、本当に根拠が無い風説を流したのかどうかは不明だが、逮捕するところをみると、相当韓国経済は逆に危険水準である証拠かもしれない。彼も思い上がっていい気になって脇が甘くなったところでガセネタをつかまされたのかもしれない。

日本でも、小泉改革に反旗を示した論客が社会的に抹殺された事実からすれば、けして朝鮮人を馬鹿にできないが、もしかしたら、インターネットの大型掲示板「2ちゃんねる」の管理人、「ひろゆき」こと西村博之氏(32)が1月2日、自身のブログで同掲示板を他者に譲渡したことを発表したのも関連性があるのだろうか?

私はしがない二流のサラリーマンにすぎないが、「好きこそものの上手なり」日々研鑽は重ねているうちに、自分が分析する世界の見方や流れは、なかなかのものではないかという自信を持つようになりました。たぶん、著名なアナリストや評論家達は、本音では私以上に世界のことを理解していると思うが、立場的シガラミや、発言するリスクを考え、本音を書けないだけかもしれない。今のところなんらリスクなく匿名の世界で好き勝手に書ける環境にある。私はなんて幸せ者だろう。

【Ddogのプログレッシブな日々】
http://blogs.yahoo.co.jp/ddogs38/22295759.html
 

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