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イサカアワー 投稿者 パーマン2号 2002 年 2 月 25 日 15:13:13:
http://www.asyura2.com/08/hasan60/msg/735.html
投稿者 hou 日時 2008 年 12 月 22 日 21:49:33: HWYlsG4gs5FRk
 

(回答先: イサカアワー 投稿者 hou 日時 2008 年 12 月 22 日 21:42:09)

イサカアワー 投稿者 パーマン2号 日時 2002 年 2 月 25 日 15:13:13:

(回答先: アルゼンチンのグローバル交換クラブ(RGT) 投稿者 パーマン2号 日時 2002 年 2 月 25 日 15:10:41)


米国ニューヨーク州のイサカ(Ithaca http://www.ithaca.ny.us/)という町(人口3万人)では、「イサカアワー」(Ithaca hour http://www.lightlink.com/hours/ithacahours/home.html)という名前の地域通貨が流通している。この紙幣にも、「イサカアワーは、私たちの技術や熟練、時間、道具、森、土地、そして川などの、本当の資本によって支えられている」と書かれている。まず番組ではこの通貨を利用している女性の、「このお金を使うのは、アメリカ政府の政策を支持していないから。特に対外政策、アメリカが海外でしている色んなことに反対だから」というコメントが紹介されるが、この一女性の発言は非常に大きな意味を持っている。なぜなら普通米国市民は日常生活で米ドルを使用しているが、これは即その通貨を発行しているFBI、ひいては米国政府の活動を支持することになる。それに対し、たとえイサカアワーと米ドルが交換可能な関係(1イサカアワー=10米ドル)にあっても、イサカアワーはあくまでも地域でしか流通しない通貨であるため、当然ながら所得税の対象外であり、このイサカアワーを利用した経済活動には政府は課税をすることができない。特に政府の政策に反対している人には納税をかなりの部分拒否できる点で、この通貨は有用であるといえよう。

イサカアワーが発行されたのは、1991年のことだった。上記のヴェルグルと同様、この当時のイサカも深刻な不況下にあり、この通貨はそういった状況を打開すべく発行された。イサカアワー委員会のモニカ・バーグレイブスは、「私たちは、好きなだけお金を印刷できます。でも、発行に関しては厳しいルールがあるんです。3つの条件以外には発行しません。1つ、誰かが新たにメンバーになる。2つ、誰かがローンを請求する。3つ、非営利団体に寄付する。これ以外に、お金は絶対発行しないんです」と語り、マネーサプライに制限を設けている。8年前、わずか40人で始まったこのプロジェクトは、今では400以上の企業や商店も参加するまでになった。市場残高はわずか800万円ほどだが、常に流通するため2億円以上の経済効果を生んでいるという。人口3万人の町にとっては、これは決して少ない額ではないだろう。ある男がイサカアワーの有用性を「おれ達にも地域全体にとっても得になると思うね。地域のみんなを支援すれば、おれ達も助けてもらえるし。ドルはすぐ資本家に吸い取られて役に立たないけど、イサカアワーはみんなさっさと使ってしまって、あっという間に、おれ達のところへ戻ってくるんだ」と語るが、資本主義の道具でしかないドルと異なり、イサカアワーの場合はイサカ市の中で通貨が循環することがわかっているため、安心して使用できるのである。

現在では銀行でもこのイサカアワーは受け入れられている。銀行では利用者から受け取ったイサカアワーを、掃除やリサイクルの収拾、パソコンのメンテナンスなどのサービスの対価として、地域の事業所に支払う。イサカアワーに込められた価値は他の地域の資本に金利という形で吸い取られることなく、地域の経済活動の潤滑油となり、地域に豊かさをもたらすのである。行政当局もこの通貨の有用性を認め、積極的に推進さえしているという。ここでこの地域についての説明がある。この地域では米国の他の地域よりも小規模かつ有機農法で農業を行っている農場が多いが、ここでイサカアワーを成立させる上で重要な点が指摘される。「この地域では、地域住民が農家に作物の代金を前払いする、サポートシステムがあるからです」というのがそれだが、もともと地域住民と農家との間に直接的なつながりがあり、各人が共同体の一員という強い自覚を持っている地域だからこそ、このような地域通貨が受け入れられたのである。全てのサービスが匿名で、いいかえれば誰と誰がどのような関係で結びついているのかがわかりにくい形で行われる大都市の場合は、その市民全員が経済共同体の一員としてその地域に住んでいる、という意識が生まれにくいが、この程度の規模の町では共同体意識が自然に芽生え、それをさらに強固にする要素としてこのイサカアワーが作用したのである。もし地域通貨の導入を考えている人がいれば、この点を認識してもらいたい。

カリフォルニアから移住したジョンとタディは、この通貨のおかげで農園を営むことができた。利子を取られないこのイサカアワーでの融資を受けたため、生活基盤を設立することができた。そんな彼らは、「お金をたくさん稼いで、たくさん使う。みんなこぞって、GNPとか経済の話をする。それは、人々がどれだけお金を使ったかということでしょう?だからこそ、お金をたくさん稼がなければいけない、ってね。でも、多くの友達や、私たち自身も、シンプルで良質な人生を送れると信じています。余計なものなんて買わなくていい。大きな車なんか要らないわ」という。

酪農家のスミス一家も、イサカアワーのおかげで生活が成り立っている一例だ。まず奥さんが、「だって、イサカアワーは地域の農家をサポートしてくれるでしょう?農家は地域の土地を守っているんです。もし、地域の農家が成り立たなくなったら、土地は荒れっぱなしか、大規模農場に買い上げられてしまいます。あの人たちは、土地を大事にもしなければ、いい使い方もしないわ。だからね、イサカアワーは、地域の環境を守るのにも、役立っていることになるのよ」と語るが、これは大資本を背景にした大規模農場の進出を食い止めるのにイサカアワーが一役買っていることを示している。イサカ市の外では当然イサカアワーは通用しないが、これによってイサカアワーが地域経済の崩壊を食い止めている。利子を伴わないイサカアワーで融資を受けることで、イサカ市民は借りた額以上の負債を負うことがなくなり、自転車操業的な経営をしなくて済む。ということは、自分たちの農場を借金の担保として大資本に提供する必要がなくなり、結果的には土地を守ることができるのである。その次にご主人が、「とにかく、この農場を運営して、豊かに、より美しい場所にしたいと願っているんです。子どもたちに、幸せな子ども時代を与え、彼らが望む夢を叶える手助けをするんです。彼らのお金を貯め込むというか、そんなこととは、無縁です。そんなこと、できっこありませんしね。昔、NASAで働いていたんです。稼ぎは、ちょっとしたものでした。けれど、家庭の外で働き、毎日通勤に時間を取られ、本当の意味で、家族の一員ではありませんでした。ですから、高収入のライフスタイルをやめることにしたんです。そして、家族と一緒に働いているんです。お金を追い求めるために時間をかけなくなったことを、後悔してはいません。」と語るが、こういった人たちのライフスタイルを可能にする上でも、イサカアワーの役割の重要性はもうおわかりだろう。

 

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