★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評8 > 135.html
 ★阿修羅♪
Re: れんだいこのカンテラ時評【角川デジックスの福田正社長発言考】
http://www.asyura2.com/08/hihyo8/msg/135.html
投稿者 こげぱん 日時 2008 年 3 月 20 日 19:32:46: okIfuH5uFf.Lk
 

(回答先: 「らき☆すた」売れまくったのは 違法投稿が「宣伝」してくれたから(J-Cast com) 投稿者 こげぱん 日時 2008 年 3 月 16 日 22:55:10)

http://otd10.jbbs.livedoor.jp/1000013618/bbs_plain

----
【角川デジックスの福田正社長発言考】

 「『らき☆すた』売れまくったのは 違法投稿が『宣伝』してくれたから」記事の角川デジックスの福田正社長は次のように発言している。

 要旨「投稿動画の削除は、ビジネスチャンスまで削っているようなものだ。アニメなど日本のコンテンツ産業が世界市場にアピールする上でユーチューブなどを利用するのは有効なのに、投稿動画が著作権問題で削除されるのは非常に残念な事だ。好意を持っていてわざわざ宣伝してくれる。そんなファンをないがしろにして著作違反だとやっていたら、ファンなんかいなくなります」。

 この発言は極めて真っ当なもので、昨今の強権著作権論者の「引用転載に於ける要事前通知、要承諾制論」と、そこからもたらされる「使用利用対価請求権論」の非を衝いている。最近とみに強権著作権論者の著作権圧力が強まりつつあり、もうそろそろエエ加減にさせねばならない。

 れんだいこはいつも思う。或る事業体が、自社商品を広告宣伝するのに一体幾ら費用を費やしているのだろうか。化粧品、日用雑貨、車、不動産、書籍広告などその例であろう。販売元から見て、人民大衆が口コミで宣伝してくれたとしたら、これほど有り難いことは無い。それをケシカランというほどケシカランことは無かろう。福田社長は、現場発想からこの当たり前のことを指摘しているに過ぎない。

 音楽も然りである。昨年「われもこう」が流行り、杉本真人氏がNHKの紅白歌合戦に出場したが、杉本氏は、全国のカラオケスナック及びその客に対して、俺に黙って歌やがってケシカラン、歌うならゼニを出せなどと主張しただろうか。

 杉本氏がどう対応したか分からないが、日本音楽著作権管理団体のジャスラックは、歌うならゼニよこせと全国の歌唱店に対して課金請求し、従わないとならば高額請求し裁判攻勢に訴え、経営者の逮捕まで要求し司法警察を手足の如く使っている。ジャスラックのこうした取り立てに対しエールを贈る自称知識人の法網がある。

 いつからこんな時代、世の中になったのか、そう昔からではない。れんだいこの調査によると、1970年代に下地が醸成され、80年代から一気に攻勢化しているに過ぎない。それは丁度、日本の政治権力が売国奴系タカ派に牛耳られ、内治主義系ハト派が殲滅された動きに照応している。こう見立てない者が多いが、これには大いに関係がある。

 著作権法は、著作権者の権利擁護と云う御旗を錦にしながら、その実は業界が食い物にし、情報統制つまり現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義に都合のよい記事を垂れ流し、不都合情報を規制ないし隠匿する為に搦め手から利用されている。著作権法の本質はここにある。

 著作権法の歴史的登場の当初は、著作権者とその版権業者の権利を認めさせ、他業者に対して一手独占する業者規正法として生まれた。しかし次第に猛威を振るい始め、遂には人民大衆の使用利用規制にまで及び始めているところに問題の本質がある。それは対価請求権と使用させず権の二系から構成されている。

 この不正を知覚せず、知的所有権と云う何やら高尚そうな美名の権利がプロパガンダされるや、日頃「知的云々」に引け目を感じている自称知識人が分けも分からぬまま阿諛追従しているところに時代の貧相が有る。これを熱心に旗振りしているサヨウヨは、戦前も戦後も一貫して国際金融資本帝国主義の走狗の役目を果たしているに過ぎない。これを自覚せぬまま旗振りしている手合いが居るとしたら、漬ける薬が無い手合いだろう。

 れんだいこは、著作権問題をかように認識している。これを現代一級の思想課題として受け止め、この法網を打ち破る新たな思想を打ち出そうとしている。それは丁度、かのユダヤ教パリサイ派がイスラエル神殿のイデオローグと化していた時代に、その不義を撃ったイエスの心境と似通っていると云えないことも無い。してみれば、著作権問題も叉、相当古くから問われている正邪分別の闘いと云う事になる。

 この問題を西欧思想の範疇で捉える必要は無い。我らが日本思想との対比でも正邪ははっきりする。日本思想に於いても、思想、芸術、文化領域は類としての共同性で捉えられており、学ぶは真似るところから発している。その学びを権利云々で規制する発想は無い。自作品が真似られ、使用利用されるのは誉れであっても対価請求するものではない。著作権法に照らしても、著者名と出典元と原文維持が保全されれば目くじらすることではない。そういう弁えの中で伝統が維持されてきている。

 これを野蛮視する者の野蛮性こそ指弾されるべきであるのに、明治以来の欧化主義の流れに沿って、パリサイ派思想の受容で持って文明度を測る悪習がある。この手合いの能力は元々が低いが故に地位と権力と華美で粉飾する癖がある。こういう芸人がはびこっているが、寿命を考えればお粗末な生き方でしかなかろうに、僅かの寿命の間の権勢と引き換えに思想を売る者が居る。共に天を戴かずとすべきではなかろうか。

 2008.3.17日 れんだいこ拝

--------
れんだいこ 人生学院
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/

  拍手はせず、拍手一覧を見る

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      HOME > マスコミ・電通批評8掲示板

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。