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彼の苦しみを無視するな(イダヒロユキ)
http://www.asyura2.com/08/hihyo8/msg/267.html
投稿者 スタン反戦 日時 2008 年 6 月 10 日 17:48:45: jgaFEZzEmIsYo
 

(回答先: 秋葉原通り魔事件で露骨な世論誘導を狙う勢力の策動(低気温のエクスタシー) 投稿者 スタン反戦 日時 2008 年 6 月 10 日 17:41:34)

http://blog.zaq.ne.jp/spisin/article/501/

6月10日


昨日からテレビや新聞では、秋葉原無差別殺人事件でもちきりだ。
それに対して一言だけ。

多くの解説者やメディアは、「犯人」のことをひどくいう。
だが派遣労働などで屈辱的に感じるということへの想像力、共感がみられない。

彼のケータイの掲示板への文章を読んだ。

それは切ない。

「別の派遣でどっかの工場に行ったって、半年もすればまたこうなるのは明らか」

「彼女がいれば、仕事を辞めることも車をなくすことも、夜逃げすることも、携帯依存になることもなかった。希望があるヤツにはわかるまい」

「で、また俺は人のせいにしているといわれるのか」

「『死ぬ気になれば何でもできるだろ』 死ぬ気にならなくてもなんでもできちゃう人のセリフですね」


その気持ちは少しわかるじゃないか。

モノのように扱われ、簡単にクビを切られ、代替はいくらでもいるといわれ、低賃金で過酷な長時間労働をやらされる。その日々の中で、彼が絶望を感じて、徐々に壊れていくことを、誰が非難できようか。

彼は中学で優等生だった。だからその思考の記述は適切な表現を選んでいる。

被害妄想の面もあったかもしれない。だが、『朝日新聞』の天声人語のオッサンが、

「このご時世、仕事の悩みや日々の暮らしに押しつぶされそうな人は、いくらもいる。目をこらしても、そこから17人殺傷に至る線がみえない」

と書くのは完全に完全に間違っている。
こんなひどい文章には僕は怒りを感じる。

年収1500万、2000万のこのオッサンには絶対に、彼のケータイの文章の切なさが見えていない。

何たる鈍感さ!!!

こんな文章を書くヤツがいるから彼は絶望的に「何もかもが俺に襲いかかってくる、何もかもがアンラッキーだ、誰かれもが俺を嫌う、誰も彼もが俺を無視しやがる」という気分になっていくのだ。

殺人を正当化しようとしているのではない。

犯人の苦しさがひしひしと伝わってくるのに、メディアの奴らのほとんどが鈍感で、自分が高収入・安定した地位を得ていることに「後ろめたさ」を感じていない。

この格差社会のワーキングプアの哀しみをまったくわからない奴ら。

この点は僕がよくぶつかる感覚だ。

ほとんどの人は「お金はあっても困ることない。がんばって働いた人がお金をもうけてもよい」という。お金批判をするとよく批判を浴びる。能力主義と自己責任論がはびこっている。

NPOとか社会運動でも、このお金については意見が分かれる。

労働運動でも、正社員の高収入を引き下げるべきという意見には抵抗が強い。

だがぼくは、スロー系、スピリチュアル系の感覚なので、お金の問題にはこだわりたい。

年収800万円以上の人間は、自分の得ている収入に、なんらかの「恥」を見出すような感覚が必要と僕は思っている。

非常勤・フリーターとの格差を考えるならば。

高収入でもすばらしい人もいる。だが僕の話は、スピリチュアルなレベルで、この世に、少しのアンラッキーかラッキーかの違いで、大きな較差があるということ、そのなかで自分が今もっている権力や安定や収入への敏感で繊細な感性がないのはおかしいということだ。

明日、地震や原発事故や交通事故や病気発見で、私たちの誰もが絶望の深淵の淵にたたされるかもしれないのに。

私(正社員)は月給30万、40万円、50万円で、あの人(非常勤)が時間給900円であることに正当な理由はない。

正社員でも零細企業や若年層はワーキングプアもいる。

だからわかりやすく、年収800万円程度以上ということ自体を恥じる感性が必要だと、僕は言う。


とにかく、「転々とする不安定な生活、派遣労働の屈辱」を適切に問題化しないような、今回の事件の報道には大きな欠陥がある。

つらい生活の積み重ねの中で、精神を病んでいき、苦しくなっている人がいる。その人たちへの思いが必要だ。

自殺したいといっていた点からも、精神的な病みを考慮すべきである。すぐに被害者の怒り(それは当然)から死刑要求へと飛ぶのはおかしい。法相はまたもやバカなこと言ってるけど。


労働問題として、この事件を教訓化すべきだ。

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asahi.com
一昨年、友人らに自殺ほのめかすメール 秋葉原事件

東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された加藤智大容疑者(25)は、進学校の青森高校を01年3月に卒業。同級生の大半が大学に進む中、好きな自動車整備の短大に入学。その後は、転々とする不安定な生活を続けていた。
 小中学校の同級生(25)は、中学時代は成績でトップ10に入っていた加藤容疑者が、高校の最初のテストでふるわず、かなり落ち込んでいた様子を覚えている。
 「競走用のレーサーや整備などの道に進みたいと思っていたようだ」。卒業時の担任(54)が話すように、岐阜県の中日本自動車短大に入った。
 だが、同短大によると、加藤容疑者は講習に出席しなくなり、担任が個人面談すると「整備士ではなく、中学校の先生になりたい。出身地の弘前大学に進みたい」と話した。しかし、推薦による編入時期が過ぎており、結局、整備士資格も取れず、大学にも進めなかった。
 その後は仙台市を拠点に1年ほど過ごし、友人と一時同居。茨城県で定職に就いたが、そこも辞めて青森市に戻った。「やはり自動車が好きだ」と昨年1月から運送会社でトラック運転手として働いたが、9月に退社したという。
 「もう死ぬ」「今までどうもありがとう」
 06年夏には友人3人の携帯電話に車を使った自殺をほのめかす一斉メールが送られてきた。2、3カ月後、友人たちに再度、一斉メールが届いた。「生きてます」「死に損ねた。ごめんなさい」。自殺に失敗したのは思いのほか車が丈夫だったから――そんな内容だった。
 今回の事件発生の数カ月前から急にメールが途絶えた。「死んだのではないか」と仲間で話していた矢先、テレビニュースに加藤容疑者が映し出された

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法相「命奪う人にはそれなりのものを」 秋葉原事件受け
2008年6月9日21時9分

 鳩山法相は9日、東京都内であったパーティーでのあいさつで「私が粛々と死刑を執行させていただいていることを『司法的殺人』と書くマスコミもある。それは違う、人の命を大切に思えばこそだ」と述べた。そのうえで東京・秋葉原の無差別殺傷事件にふれ、「昨日も大事件があったが、人の命を奪うような人にはそれなりのものを負ってもらおう。それは日本人として当然の考え方だと思う」と、死刑制度の必要性を訴えた

 

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