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チクロンB(Zyklon B)について   西岡昌紀
http://www.asyura2.com/08/holocaust5/msg/173.html
投稿者 西岡昌紀 日時 2009 年 1 月 30 日 20:15:43: of0poCGGoydL.
 

ツィクロンB(サイクロンB)について     西岡昌紀
http://www.asyura2.com/08/holocaust5/msg/172.html
投稿者 西岡昌紀 日時 2009 年 1 月 30 日 19:53:10: of0poCGGoydL.

(転載歓迎)


『マルコポーロ』廃刊事件から14年が経ちました。今も、多くの方が、ネット上で
あの事件に言及し続けておられます。そして、その中で、事件の切っ掛けに成った
私の記事(『戦後世界史最大のタブー・ナチ『ガス室』はなかった』)に言及され
る事が有りますが、この記事には、当時の私の不勉強を反映した誤りや不正確な
記述が有りました。特に、「ガス室」で殺人目的に転用されたと言はれる青酸系
殺虫剤ツィクロンB(Zyklon B)の物性と毒性について、私は、同記事
の中で、大きな誤りをおかして居ます。具体的には、『マルコポーロ』の記事の
中で、私は、ツィクロンBが青酸ガスを遊離し終えるのに長時間を要する事と、
同剤の毒性の強弱の問題を混同し、ツィクロンB(サイクロンB)の毒性が低い
かの様な記述をして居ます。これは大きな間違いですので、この場で、再度訂正
を重ねさせて頂きます。繰り返しますが、これは、当時の私の不勉強と不注意に
よる物です。この誤りについて、私は、既に廃刊事件直後の1995年から、
パソコン通信のPC−VANで自己批判と訂正を行なって居ます。又、1997
年に発表した私の単行本(『アウシュウィッツ『ガス室』の真実/本当の悲劇は
何だったのか?』日新報道・1997年)の中でも、そうした自己批判と訂正を
繰り返して居ますが、『マルコポーロ』廃刊事件から14年が経った今も、そう
した私の自己批判と訂正が十分に伝わって居ないと感じて居ます。『マルコポー
ロ』廃刊事件から14年目の日に当たって、この点について、あらためてお詫び
を申し上げると共に、1997年の単行本(『アウシュウィッツ『ガス室』の
真実/本当の悲劇は何だったのか?』日新報道・1997年)で私が述べたツィ
クロンB(サイクロンB)の物性に関する記述を以下に引用する事で、訂正を繰
り返させて頂きたいと思ひます。

(「ナチのガス室」が実在した物証が存在せず、当時のドイツが、ユダヤ人を差別、
迫害をした事自体は明白であるが、ユダヤ人を「絶滅」しようとまでした証拠は無い、
とする私の見解自体は、当時も今も変はり有りません。)

2009年1月30日(金)

マルコポーロ廃刊事件から14年目の日に

                       西岡昌紀

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チクロンBは、青酸ガスを遊離します。そして、青酸ガスは猛毒です。ですから、そのことだけを考えれば、「チクロンBによる大量殺人」という話は、何も不合理ではないように思われるかも知れません。しかし、こうしたこうしたことをするのに一体どれだけ時間が必要か、ちょっと定量的に考えてみたいのです。今、「定説」側が説明するように、「大量殺人」の目的で、チクロンBを「ガス室」に投げ込んだとしましょう。すると、投げ込まれたチクロンBは、先に述べたような原理で青酸ガスを遊離し始めます。ところが、ここで考えなければならない問題があるのです。それは、そうした青酸ガス遊離がどれくらい続くのか、という問題です。即ち、青酸ガスを吸収または吸着したパルプ片など(チップ)が「ガス室」に投げ込まれる。そして、その投げ込まれたチップから青酸ガスが遊離し始める。それは分かります。しかし、それでは、その青酸ガスの遊離が完全に終わるまでに、一体どれくらいの時間が掛かるのか。それを考えなければなりません。即ち、缶を開けてチクロンBの中身(パルプ片などのチップ)を出すと、それらのチップは青酸ガスを遊離し始めます。それを「ガス室」に投げ込んだのだと「定説」は言うわけですが、ここに重大な問題があります。それは、投げ込まれたチップからの青酸ガス遊離が終わらない内は、「ガス室」内部での青酸ガス遊離は続くということです。従って、その間は、「ガス室」を換気することは無意味ということになります。また、当然のことながら、その間は、「ガス室」の扉を開けることも、その中から死体を搬出することもできません。
 ですから、その「ガス室」での「大量殺人」に従事する作業員たちは、たとえ「ガス室」の中の人間が全員死んだとしても、「ガス室」内部でチクロンBが青酸ガスを遊離し続ける間は、「ガス室」の扉を開けることもできず、その外で待ち続けなければならなかったはずなのです。ところが、戦前チェコのプラハで発行されていたチクロンBの使用指示書(NI−9912)や、チクロンBの製造元が発行していた使用説明書を読むと、こう書かれてあるのです。チクロンBから青酸ガスが遊離し続ける時間(Einwirkungszeit)は、摂氏5度以下の場合で32時間、加熱すれば遊離は早まり、この時間を短縮できるが、それでも最低6時間にはなる、と。つまり、気温によって差はありますが、一旦チクロンBを缶から出したら、最低でも6時間は、青酸ガスを遊離し続けるということです。それどころか、気温が低ければ(摂氏5度以下の時)、32時間も青酸ガスが遊離し続ける場合もある、ということなのです。ですから、もしそのチクロンBを「ガス室」に投げ込んだら、投げ込まれたチクロンBは、5度以下では32時間、加熱した場合でも最低6時間は、青酸ガスを遊離し続けることになるのです。当然、その間は、たとえ「ガス室」内部の人々が全員死亡したとしても、「ガス室」を換気することも、扉を開けることもできない、ということになります。その上、プラハで発行されていた前述の使用指示書(NI−9912)や、チクロンBの製造元が発行していた使用説明書を読むと、こんなことも書いてあるのです。チクロンBを使って倉庫などの害虫駆除を行なった場合、その倉庫などの換気にどれくらい時間をかけるべきか、という記述があるのですが、それらによると、10時間から20時間の換気をしないと安全ではない、というのです。つまり、チクロンBが遊離する青酸ガスに、壁などに吸着し易いという物理的性質があるからだと思われます。(また、別の資料には、こうした吸着性の故に、強制換気をしてもあまり変わりがなく、それよりも長時間、自然の通風によって換気した方がよいという記述があるそうですが、この資料は、私自身は未入手で読んでいません) いつ、どんな場所でも、このような長時間の換気が必要だったとは思いませんが、今論じている「ガス室」の場合、中空の部屋などではなく、人間の体でびっしりと満たされた空間なのですから、普通の倉庫などよりも換気が困難なことは想像するまでもありません。そこで仮に、この数字をそのまま適用すると、チクロンBで「ガス室処刑」を行なった場合、これだけ時間が掛かることになります。前述のように、チクロンBの青酸ガス遊離が終わるまでに最短でも6時間、最長で32時間。そして、換気に10時間から20時間というわけですから、合計して、最短で16時間、最長で52時間。「ガス室」にチクロンBを投げ込んで「処刑」を開始してから、「ガス室」の換気を終了するまでに、これだけ時間が掛かるということです。これが、「民族絶滅」の方法なのでしょうか?

(西岡昌紀『アウシュウィッツ『ガス室』の真実/本当の悲劇は何だったのか』 (日新報道・1997年)217〜220ページより)

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