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Re: 社会と自分、そして税
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投稿者 kanon 日時 2008 年 1 月 29 日 15:42:12: FUgy0.1v81/ao
 

(回答先: 社会と自分、そして税 投稿者 haru 日時 2008 年 1 月 27 日 21:09:58)

haruさん、ご返信ありがとうございます。

>自立と依存というテーマでしたが、度々脇道にお誘いいたしまして申し訳ありません。思いつくままに書いてしまう癖がありまして、、実生活に於いても軽はずみに思ったことをすぐ口にしてしまう悪い癖もあります。また、人の話を聞かずにまず主張してしまうということも多々ありまして、反省しきりなのですが、、。

私の方は一向に差し支えございませんし、実生活では思ったことを素直に口に出せないことが多々あったり致します。それで、後でコミュニケーション不足を反省したりするものですから、黙っているよりはずっと建設的だと思っています。(笑)

>自分本位で甚だ恐縮ですが、戴いたお返事、共感する部分が多々あることを告白しておきます。

多分、ここで発言されている皆様方とある共通の意識があるからと想像しております。それは、何かと申しますと、マイノリティーに属する方面からの問題提起であり、現実に対するある違和感からの克服や改善を切望する傾向と言いましょうか。カント的に言えば「当為」と呼ばれるものに近いかと存じます。また、haruさんのご発言に対しては私自身、認識以前の「他者への配慮」、「配分的正義」の実現に向けての姿勢など、その理念的なものには概ね共感しております。

>現在、様々な職種の賃金が低下しておりまして、貧困とはいかないまでも文字通りワーキングプアのごとく、ローンや生活に追われる人々はとても多いものと感じております。賃金低下を補う為に、長時間労働、作業の効率化、請負でしたら注文を断れないとか、過酷な労働状況に甘んじている人々が多く存在しているようです。一方、税負担も昨年より増大した結果、人によっては税金の為に働くという状況もあるやもしれません。負債に追われてないのであれば、極端に定収入で暮らしていた方が、余程税負担も軽くましな生活になるのではないでしょうか?

資料のご提示ありがとうございました。
仰せのように、労働者の大半は日々の生活に追われながら、生活のため(経済的自立)に余暇の時間を削り仕事に費やす時間を増やす傾向にあります。しかし、労働時間が長くなっても生活にゆとりがでてこないのはなぜでしょうか?それは、周知のようにグローバル化の影響が波及してきているからなのですが、見逃せないのはアセアン諸国との二国間協定の推進が指摘できるでしょう。肝要だと思われる点を述べますと、モノ以外にも人(労働力)の自由化にも門戸が開かれるようになることで、賃労働者はいつでも調達可能なモノに変容してしまい、使い捨て状態(不安定)に立たされるからです。(ただし、セーフティネットとして労働基準法があるので、権利保障は一定限度は守られていますけど。)したがって国内に限って見れば、国境を超えた人同士の労働が自由化されることで、労働時間に対する賃金率は上昇せずに底辺を巡回するに留まることになると予想されます。このようなことを考慮しますと、税支出の安定化のために一定の収入を維持できたとしても、それは生活全体レベルでの安定にまで至ることができず、むしろ現状の政策に甘んじて(妥協)しまうことになってしまう危険性があると思われます。また、なぜそうなるのかといえば、「自己責任の結果」としての現状認識を強いられるからなのでしょう。例えば、先に低所得者の税率の割合に比べてそれほど高くならず、ある一定の水準に抑えられていることが分るわけですが、それを見て「努力の結果」と見做してしまえば、違和感よりも自己嫌悪に陥いる公算も強いわけです。そして、さらにそれを下から支えているのが、マスコミや既得権益者ご用達の知識人だと思います。ちなみに、このような高み(銭)に群がる様をニーチェは奴隷のそれと称していたと記憶しています。

>また、借金を厭わないという現代社会のあり方は、政府や地方自治体が債券を乱発する姿で庶民に見本を見せておりますが、進んで首に縄を付けてもらい、奴隷になるがごとくのあり方は異常としか思えません。

マルクスが資本の流通過程をG−W−G´で示したことからも、商品は一度「命がけの飛躍」を経過しなければならないのですが、それは消費者が作ったものを消費者が再び買い戻すことで流通が循環することで利潤が生み出されるわけで、差し当たり「命がけの飛躍」を信用(金貸し)で前倒しできるのがローンであるので、ローンが一般的に認められている理由だと存じます。借りたものは、返すのが自明のことですが、ただ、利潤目的のみの無謀な取り立てや利息が横行するのは資本の野蛮な先祖帰りと言わざるを得ないわけですし、同感感情を唱えたアダム・スミスも私利私欲の追及が行き過ぎることに対する警告を発していたのですが・・・

>日々の暮らしの中で、また自らの行いの中で、遭遇する障害、軋轢、負担、困難、、、
もしかしたら自らが行う選択は、あたかも社会の有様を映し出す鏡であるやもしれません。
私などは、日々反省のない日はありません。劣等生もいいところなので世の中の悪しき事柄の一つ一つが私の中にもあるものと思っております。

そうですね。我々が凄んでいる世界に対しての変革を求めるためには、嗜好や損得感情ではない論理的な判断が必要だと存じます。自分の考えを冷静に客観的に分析できるための努力は継続し続けることで、徐々に養われるものだと信じています。

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