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松浦さんへ
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投稿者 影の闇 日時 2008 年 7 月 10 日 23:27:27: HiXvZf/FmwPNU
 

 何とも間の悪いことに、かなり日が立ってから、既にこの掲示板を去られていることを知りました(ここんところ、公私共に、とても忙しかったので)。
どうしようか、かなり迷ったのですが、やはり、私なりにケジメはつけておこうと思います。 
 勿論、だからこれは議論ではなく、又他方単なる私的な事柄でもないと考えるので、行き掛り上、こちらへ書くことにします。


 
一段落したら、って言っておきながら、モタモタしているので、いい加減厭きれられたんだろうな?と想っていた矢先、もしかして誤解も?と感じられたので、明らかに不必要と見られる回り道をした理由を、遅まきながら、釈明しておこうと思い立ちまして。 
かなり間が抜けて仕舞って、今となっては出し遅れの証文にすらならないのだろうけど。

Ddogなる御仁とのギロン、この後「天皇+西郷隆盛=毛沢東」というところに歩を進める積りでした。 つまり、もし西郷が西南戦争に勝利したらどうなっていたのか?ということを、新中国建国後の毛沢東を勝利した西郷隆盛として捉えてみることで、問題の所在を明らかにしようとしたのです(勿論、かの御仁が理解出来るかは問題外のソト)。
 無論、単なるこじつけではない。 毛沢東が故郷を立つ時父に「西郷隆盛の詩」を送った事実、又宮崎滔天との交流等、彼本来の立ち位置は「共産主義者」と別の処に在り、それは日本のアジア派とも共通するものであったと思います。 

端折って結論から言えば、”西洋の脅威”への対応として、日本も中国も、現実派(西洋派)と抵抗派(東洋派)に分かれたのであり、その対立・葛藤こそが我等の近代だったと思います。
 そうして、何れも抵抗派の自滅によって我等の近代は終わった、と。
 以前、貴方から近代の概念が曖昧だと言われましたが、それは、かかる「我等の近代」ということを担保する為でした。 
日本と中国との違いは、ウィットフォーゲルの言うように、文明の中心と亜周辺ということでしょうが、日中共に現実派が勝ったように見えるのは結果としてであり、寧ろ抵抗主体の終焉、即ち東洋的主体の終焉をこそ見ておかねばならない、と思うのです。


私はそれを、彼岸楼さんとの議論で示した、身体的なものに見ているのですが、我々に即して言えば、約2000年を支配した弥生パラダイムー<弥生的身体>の消滅としてみています。

それでは何故こんな回り道をしたのか?というと、以前貴方が示した中国への認識について疑問が在ったからですが、しかしながら、今回、貴方が提示した「一般物象論」を拝見して、結論としてはそれ程異なってるわけではないと思えたので、こんなことだったら、わざわざ回り道をして、無駄なコトにエネルギーを費やすべきではなかったと、反省することしきり。

これまで、近代世界における日本の位置とか役割を<触媒>のように見ていましたが、やはり貴方の言うように、「物象化の第二法則=レベル均衡法則」といった観点から見るべきなのだろう、と思います。 何故なら、その日本自体がメチャメチャに変わったのだから。


残る疑問はアフガンやパキスタンなど、南西アジアの情勢認識を含めた「対テロ戦争」に関してですが、これについてはもし機会があれば、と考えております。
私のポイントは唯一つ、「アジア2025」で国家の消滅すら想定しているパキスタンの「核兵器保有」を何故アメリカは許したのか?ということ。  もし本当にイスラム勢力を恐れているのであれば、「国家消滅」で、所謂”テロリスト”に核兵器が渡る可能性だって十分有り得るはず。 それにも拘らず、何故易々と「核保有」を許したのか? −答えはそう多くはないはずです。 

「長崎市長刺殺事件」とも絡み、結論として、米軍は「核」を使う積りだな、と判断せざるを得ないのです。

ところで、今回、一段落したら、ということで私が考えていたのは「共和制」についての問題でした。
前回、貴方が「民主主義」ではなく「国民共和制」としているのを見て、これは本物だと思いましてね。
 一度議論、というよりも貴方の知見を訊ねてみたかったのです。
というのも、近年、米英を中心に、「ポスト・デモクラシー」を志向する動きが出ていますが、この動きは、より共和主義の方にシフト・チェンジしたものに変わっていくのではないか?と思うからです。
 
「民主主義」とか「大衆の国」というアメリカの自己認識は、その背後に西欧近代というコンテキストがあり、言うならば500年続いた<大西洋時代>の鏡像と言うべきかも知れませんが、<大西洋時代>から<太平洋時代>へのシフト・チェンジに伴って、アメリカは自己規定を変えようとしているのではないか?

「9.11−」の背後に、「ポスト・デモクラシー」に向けて、そのようなコンテキストの切断という狙いが窺えるのではないか? ブッシュ政権後半に入り、特に中間選挙以降、政治情勢がガラリと変わったようですが、しかしながらこうした流れは、総体として言えば、不可逆的と見るべきではないか? 
オバマ氏登場の背景は、益々名存実亡状態になる「民主主義」というより、寧ろ共和主義への流れにおいて把握すべきなのではないか?   

   −等々、今の段階では凡そ概略的にしか言えないけど、こういった事に関して、貴方の創見を伺うことが出来たら、と思ってたのですが、、、、


 

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