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「早く開門を」と漁業者側 諫早湾干拓訴訟で２審開始【産経】
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/081208/trl0812081921006-n1.htm
2008.12.8 19:21
国営諫早湾干拓事業（長崎県）の潮受け堤防閉め切りで有明海の漁業が不振になったとして、沿岸の福岡、佐賀、長崎、熊本各県の漁業者らが国に排水門の開門などを求めた訴訟の控訴審第１回口頭弁論が８日、福岡高裁（丸山昌一裁判長）であった。
国は開門を命じた１審佐賀地裁判決の取り消しを主張、漁業者側は早期の開門を求めた。
漁業者側弁護団は意見陳述で「控訴審では、因果関係をあらためて検討する必要はない。
開門方法を工夫すれば、干拓事業の目的に支障がないことは明らかで、その協議に入るべきだ」と指摘。
長崎県島原市の漁業、中田猶喜さん（５８）は「このままでは有明海の漁船漁業は全滅してしまう。
早く開門し、安心して漁業ができるようにしてほしい」と訴えた。
国は控訴理由書で「干拓事業と漁場悪化に因果関係はない。
開門すれば防災機能が失われ、干拓農地での農業用水確保も困難になる」と述べた。
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