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【神奈川】
『ひと息つけます』 県営住宅入居始まる 失職者ら、職探しに不安も【東京新聞】
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20081227/CK2008122702000085.html
2008年12月27日
二十六日、失職者の入居が始まった県営「いちょう上飯田団地」（横浜市泉区）では、寮などから退去を余儀なくされた失職者らから、不安と安堵（あんど）の入り交じった声が上がった。
いすゞ自動車藤沢工場に派遣されていた福岡県出身の男性（４４）は先月中旬、年内限りの解雇を言い渡された。
九月ごろから製造ラインの部品入荷が激減し、十一月初めには解雇の予感があったという。
男性は近く結婚の予定だったが、見送らざるを得なくなった。
「予定がすべて狂った。年末は新たに職を探すには最悪の時期。もう少し早く教えてくれていたら」と憤る。
精密加工業「太陽工業」（長野県諏訪市）に派遣されていた箱根町出身の男性（５４）は先月末、仲間約二十人と年内での解雇通告を受けた。
年末では次の職探しが難しくなると考え、今月十九日で諏訪市の寮を退去し帰郷。
小田原市のハローワークで県営住宅を勧められ、入居を決めた。
部屋には企業寄付のヒーターがあり、「ありがたい。ひと息つけます」と語った。
同日開かれた入居者説明会には、地元自治会関係者も出席。同団地連合自治会の小松秋人副会長（６９）は「短期間でも仲良く気持ちよく暮らしましょう」と呼び掛けた。 （松平徳裕）
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